十 愛(四)
「じゃあ、どうするんですか?制服!!」
「もっ○け、セーラー服!!」
「ギャグ言ってる場合じゃありませんよ!」
エリスは真剣で今にも涙が溢れそうな感じだった。しかも、よくギャグって分かったな。
「どんな服でもいいって。」
「そうなんですか~~。」
エリスは落ち着きを取り戻し、普通の萌え顔に戻った。
「服はどうしますか?」
俺は悩む事はなかった。
「服なら俺のコスプレコレクションがある!!」
俺は自慢げに言った。
「でも、それは勇様の大切なコレクションではありませんか?」
俺はチッチと指を振り、
「コスプレは君みたいな萌える人が着るもんだ!!」
エリスは顔が一気に赤くなった。
「そんな、照れますよ。」
俺たちはコスプレコレクションがある部屋の前まで行き、
「それじゃ、着たいものを選んで。」
「はい!」
エリスは本当の女の子が買い物を楽しんでいるかのような顔をしていた。
エリスは迷っていた。
「これはどうだ?」
俺は助言した。
「南校制服ですか?いや、私は北のほうがいいんですが・・・・。」
「北はアウトだ。」
「そうですか・・・・。」
エリスはちょっと落ち込んだ。
それ程、北がいいのかよ。お前がそれを着ると、猫耳をつけた朝○奈さんみたいになるからあえてやめといたのに。そういえば、エリスたちの世界にはアニメはあるのか?今度聞いてみよう。
「これはどうですか?」
エリスが持ってきたのはメっ、メっ、メイド服!!
「これ着ていいですか」
「もちろんさ!」
俺は信仰してる教祖様のマネをした。
エリスはまずはドレスのチャックをはずし、すこしずつ脱いでいった。
やがて、ブラにも手をかけ、っておい、おーい!
「な、なんでここで着替えるんだ!」
エリスは周りはキョロキョロ見回し、
「だって、周りに誰もいませんよ。」
「俺がいるだろっ!」
俺は顔がなぜか赤くなっていた。
「勇様は別です。」
「えっ?」
俺はエリスがすんなり言ったことに疑問を持った。
「だって数日後には一緒にお風呂入るんですから。」
・・・・・・。
「どういう事?」
俺は儚い声で言った。
「いわゆる、これぐらいの事に慣れとかないと子作りなんか出来ませんよ?」
こいつ、どこまで計画作ってんだ?よく分からん。
「とにかく、あっちで着替えて!!」
「はーい。」
なんで女の子は可愛いのに、考えてる事は怖いんだ?
数分後
「見て、見て、勇様!」
エリスははしゃぎながら、俺の前でくるりと一回転した。
ちょっと待て。これじゃあ、猫耳を付け、メイド服を着た朝○奈さんじゃねえか!!
でも、可愛いし、これでいいか。
「ピンポーン」
「あれ、誰か来ましたよ。」
俺はエリスを連れ、玄関に行った。