プロローグ
この世界には、多種多様なスキルが存在する。例えば火を操るスキル、傷を癒すスキル、はたまた神の如きスキルがある一方世界から忌み嫌われ神をも脅やかすスキルも存在する。
これはそんな世界で、奇妙な相棒?とスキルを手にした少年が絶望に抗い立ち向かいそして英雄になる夢を追いかけ奮闘する物語。
僕は、いつも寝る前に絵本を読み聴かせてくれる毋と、この時間が好きだ。
その本とは、英雄が悪い悪魔を倒すというどこにでもあるものだったのだが、僕は、生まれて初めてとある言葉を聴き母に聞いた。
母が持ってきたその1冊の絵本から出た言葉。
それは・・
「えい・・ゆう・・?」
えいゆう・・んん〜・・んん〜!!と必死に考えていると
「英雄よ。・・英雄っていうのはね、絶望に負けず勇気を尽くして偉業を成し遂げた人を英雄って呼ぶのよ、、」
そして母は、絵本の続きを読んでくれた。
『むかしむかし、世界を支配しようとする悪い悪魔がいました。その悪魔は人々を堕落させ・飢餓を起こし・病を流行らせ・欲望を溢れさせ・他者を妬み・破壊を生み出し・最後に破滅をもたらそうとしました。そのとき一人の少年白金色の光を放ちながら現れ、悪い悪魔を地獄に追い返しまた。彼は、世界に勇気と希望を与えた。そして人々は、彼の偉業を讃え英雄と呼ばれ皆に慕われる存在になったとさ、、、おしまい』
母が読み終わると僕は、英雄ってめちゃくちゃかっこいいと思った。
僕は、そんな強くて世界に勇気と希望を与えた英雄に憧れてしまった。
「僕も、この人みたいなかっこいい英雄になれるのかな?」
母は、微笑みながら僕を抱きしめた。
少し心配したのだろうか。でも母の腕の中はとても暖かく、心地よかった。
「えぇシオリ・・貴方ならなれるわ。だからいつか・・・見せて頂戴・・貴方の目指した英雄を・・・」
僕は、笑顔でうなづいた。
この世界では、10歳になるとスキルを授かるために教会に行く。
この英雄もすごいスキルをもらったに違いない。10歳まであと5年。どんなスキルが貰えるのか楽しみだ!
でも5年後・・・短いようで長い。でも、絶対になるよ・・・みんなが認めてくれるそんな英雄に!!
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それから5年後、僕シオリ・セレクトは10歳になった!やっと、やっとこの時が!これでやっと僕にもスキルが・・・
そんな風に喜んでいると母から服を渡され
「シオリ早く着替えないと遅れるわよ・・・?」
そう言われた僕は、慌てて服を着て準備した。教会に行く前に疲れちゃうな、、、
「ふぅ〜ま、まぁ、準備できたから・・は、早く行こう!?」
朝からドタバタもあったが、教会に向かった。教会の前で緊張してきたので、深呼吸して落ち着こうとしていると聞き慣れた可愛らしい声が聞こえる。
「おはようー!シオリ!おばさま!」
白く長い髪にまるでお人形のような可愛らしい顔立ちのこの子は幼馴染でこのルイズ村の村長の一人娘のシル・ルイズ。彼女とは、幼馴染でよく遊んでおり今日一緒に行く予定だったのだが・・・
「シオリ!遅いじゃない!?もう、、待ってたんだからね?」
彼女に心配をかけさせてしまった。まぁ待たせていまったのはほんとに申し訳ない!
「シル、、本当にごめん!楽しみすぎて家であたふたしてて・・・」
そんな僕の謝罪を見て彼女は、微笑みながら許してくれた。ほんとに優しい子だ。
「あっ、、おばさん!おはようございます!」
この綺麗でシルと同じ髪の色を持つ人は、ミーナ・ルイズさんだ。シルの母親で相変わらずの美人さんだ!
村の男たちも鼻の下を伸ばす者もいるほどだ・・・既婚者で子供もいるのにねぇ・・・
ミーナおばさんと母さんも朝の挨拶を交わした後、すっかり大人の会話が始まっちゃったよ・・・大人の会話は、少し難しいなと思っているとシルがもう母さんたちの会話に飽きたのか僕の手を掴み、
「シオリ!お母さん達の話長くなりそうだから早く中に行こう!」
「え?あ、あぁ、ちょ、ちょっと!?」
母さんたちも手を振りながら後で行くからね〜っと見送った。
そのままシルに引っ張られ会場に向かった。その道中シルが少し真面目な表情で聞いてきた。普段可愛らし表情ばかりするこの子が一体どうしたんだろう?
「ねぇシオリ・・・スキルにはね、水晶が光る色によって使えるスキルの系統決まってるんだって知ってた?」
色?スキルに色があるだなんて聞いたことなかった。
「色って、何種類あるの?」
「えっとね、基本的に7種類あってね、、白は主に身体強化系のスキルが多いかな?
次に赤は炎熱系のスキル、青は水系統のスキル、緑は風系統のスキル、黄は土系統のスキルで稀に複合持ちも現れるらしいよ?」
へぇ〜複合持ちか〜いいなぁ〜
「んじゃあ・・それより上ってあるの?」
「うん・・稀に、紫と白金が出るらしいよ?紫は空間系統で、白金は神様を模倣したようなスキルなんだって〜!でも白金はレア中のレアだから・・・」
ゴクリっと固唾を飲む。それもそうだ・・・だって神様みたいな力が手に入る可能性があるのだから・・・
「神様かぁ、、」
その時僕は、空を見上げた。
神様って、、本当にいるのだろうか、、、、
この時、僕たちは知る由もなかった・・・その神の力ですら喰らい尽くすほどのスキルがある事を
そして僕たちは、教会の中に入った。中に入るとすでに子供達やその保護者たちがちらほら参列していた。
空いてる席を探していると「よう!シオリ!やっときたのか?相変わらず女みたい容姿だな?クックク」などと言われ僕とシルが振り向くとそこに居たのは、村のガキ大将のガルム達だ。
「が、ガルム・・な・何か用・・?」
「そ、そうよ!シオリに何の用よ!?あ、あとシオリは、可愛いでしょうよ!?」
シルが怒りっぽく言い放ち、僕もあまり関わりたくないし・・後・・・お、女の子みたいって・・
こう見えて僕は、やはり女の子みたいに見えるらしい・・・気にしてるんだけどな・・・・
するとガルムは、ニヤニヤしながら僕に近づきながら。
「くっくっく、お前が一体どんなへっぽこスキルが発現するのか楽しみでな〜!」
う、うわ〜・・・教会に来てまで、嫌味だなんて・・・
それを聞いたシルがプルプル震え出し始めた。
「な・なんですって!?シオリになんてこと言うのよ!?」
僕の為に怒ってくれている。ほんとに優しくいい子だな・・・・
「まぁ!・・この後が楽しみだ!ゲッヘッヘ・・」
そのままガルムは自分の席へ戻って行ったので僕たちも席に向かった。その後豪華な法服を身に纏った神父さんが現れた。その直後教会内の参加者が静まり返り僕たち子供達も少し緊張が走った。神父さんが祭壇に立ち
『では、これよりスキルの啓示の儀を始めさせて頂く・・では、名前を呼ばれたものから祭壇まで進みこの水晶に触れるのだ・・さすれば君たちのスキルと色がこの水晶に映し出される・・』
なるほど・・あの水晶にスキルと色が一緒に表示されるのか・・・
『では、始める・・・・まずはガルム』
最初に呼ばれたのはガルムだ。ガルムはそっと水晶に手を伸ばすと水晶が赤く光った!
『ガルム、、お主の色は赤色・・火炎操作』
ガルムが結構凄そうなスキルを手に入れていた。赤色・・火炎操作か・・強力そうだなと思っているとガルムは、こちらを見つめニヤニヤと笑っていた。
う、うわ、、と思い無視しようとしたら隣にいたシルが顔を赤くしながらプルプルと震えていたので頭を撫で怒りを鎮めた。
それから神父たちは次々と子供たちの名前を読み上げていきその中には喜ぶ者、落胆する者がチラホラいた。
そして遂にシルの名前が呼ばれた。シルが緊張した表情で「行ってくるね」と手を振ってきた。僕も微笑みながら手を振り返した。
そして彼女が手をかざした水晶が光を放ち神父が声を荒げた。
『こ、この色は、し、白金!?・・スキル名は・・神光!』
会場が物凄く騒つき(う、嘘でしょ!?)と僕を含めた皆が驚愕していた。その後シルは、教会関係者と何やら話していた。シルも少し嫌そうな表情をしていた。戻ってきたシルに聞いてみると・・・
「え、えっとね、、王都へのお誘いだったよ・・この後ママと一緒に詳しく話すって、、」
王国騎士団へのお誘いか・・凄いな・・もしシルが行っちゃったら寂しいな・・・・
で、でもシル・・本当に凄いや・・・
『次で最後じゃ、シオリ・セレスト!前へ!』
ついに僕の番が来た!や、やばい・・緊張してきた!ここで決まる・・・僕の夢が・・・
僕は、覚悟を決め祭壇に向かった。少しビクビクしながら神父の前に立った。あぁ〜・・し、心臓が・・
そしてゆっくりと水晶に手をかざした。
その直後
ーーーーーーー・み・つ・け・た・ーーー
不気味な声が頭に響いた。いきなり声がしたので周りをキョロキョロしていると水晶が光出した。だが光ったのは、最初だけで途中からドス黒い色へと変貌する。その光景に僕を含め会場にいるすべての人が驚愕した。
「え?、、ちょ、、な、何この色!?」
『こ、この色は、、!?』
神父さんも驚いていた!すると水晶にスキルらしき名前が表示された。僕は恐る恐る神父を見上げると神父は、青ざめた。
な、なんでそんな顔をするの?・・・もしや、シルと同じくらいの!と思い半分期待していたら神父が口を開いた。
『き、君のスキルは、、、七つの大罪、、、あ、悪魔憑き、、』
神父がそう言い放ち後退りする様子に、神父の護衛も僕を見て頭の中で最大警報が鳴ったのだろうか、槍の矛をこちらに向ける。
え?な、なんで・・・どうして僕に・・僕は何も・・・
『君は、スキルの色が何種類あるか・・・知っているかね?』
「え?あ、はい・・・確か7種類のはず・・」
さっきシルが話してくれていた。スキルの色は、白・赤・青・緑・黄・紫に白金の7つだ。
『そう・・・だが、一つだけ例外がある、、白金は神の如き奇跡のスキルである一方その神のスキルと対となり神すら脅やかすスキルが存在する、、それが悪魔のスキルじゃ、、そしてそのスキルを持つ者たちを我々教会は、
悪魔憑きと呼ぶのだ、、』
悪魔憑き・・・な、なんで僕が・・・あ、悪魔ってあの英雄の絵本に出てくるあの・・悪魔?う、嘘だッ!
そ、そんなこと・・あるはずがない・・・え、英雄になりたかったのに・・な、なんで悪魔なんかに・・
「み、みんな!ち、違うんだこれ・・は・・・」
僕は、後ろを振り返り弁明しようとしたが、悪魔憑きと言うのがどれほど恐れられる存在なのかを知った。
子供達は怯え教会関係者は嫌悪感を抱いた目で僕を見ていた。
シルも顔を青ざめながらも、抗議しようとしていたが、、悪魔憑きを恐れた教会の人たちがそれを制止していた。
っく・・・!僕は、何も言えなかった・・・言っても何も変わらないとそう思った・・
僕はその場で泣き崩れ・・・絶望した・・・
最後まで読んでいただきありがとうございます!読んで何か変だなっと思ったらどんな方法でも良いので教えてください!
これが処女作なので違和感が多分あるかと思いますが経験して学んでいきますのでよろしくお願いします!




