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詩集:闇を裂け

闇を裂け

作者: 歌川 詩季

 アルカリ電池とマンガン電池の使い分けがわからない。

 マンガンな単3電池をリボルバーに詰めたらさ

 逆手(さかて)に構えたライトで(うるし)()りの闇を裂け


 ガンマンは場末の酒場でウィスキーをあおるのさ

 ななめに(かたむ)く視線で(すす)(よご)れた闇を裂け


 (くら)い奥へと()まれるなよ

 さし出された手に指を絡めようと

 (ひじ)をぐいと引いて抱き寄せたなら

 すれ違いざま その(ほお)にキスしよう



 看板の裏側に(ひそ)む真相 追い詰めたらさ

 逆手(さかて)にとられた弱みに舌打ちして闇を裂け


 万感の想いはこのさい 昔話におあずけ

 まっすぐ見据えた視線で透きとおった闇を裂け


 (くら)い奥には子守唄が

 生き疲れた背を(なぐさ)めてくれても

 (ひじ)をぐいとあてて押しつけたなら

 振り抜いてやれ その(ほお)を砕くんだ

 二酸化炭素マンガンとオキシドールで、酸素を発生させましたね。


挿絵(By みてみん)

制作:ひだまりのねこ先生

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― 新着の感想 ―
 闇を裂いたその先には何が待っているのでしょう❔  断罪か日常か.......。
乾電池は異種を混合させると危険なので辞めた方が良いです。
マンガンな単3電池をリボルバーに詰めたらさ ん?と思ったらガンマン!! サイコー!!
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