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召喚で自爆させられ、また転移!? ~頭文字の男~  作者: スフィーダ


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第79話 報告1

――――シュン

転移で帰って来た。


「あら、お帰りな…………。どうしたの二人とも顔が赤いわよ?」

「あぁ、ちょっと飲みすぎたかな?アハハ」

「そ、そうですね。リョウ様。アハハハハ」

「へぇ~」


ヤバイ、フローナは勘がいいのでバレたかな?と思いながらも平然と答えた。

「アグニちゃん、ちょーーーーと、その左手の指輪の事、お姉ちゃん知りたいなぁ~。今から、私の部屋まで来なさい。来るわよね?」

「…………はい」

アカン。バレてるわ。そっか、出かける前になかった指輪が帰ってきたら嵌めてるんだからバレるよなぁ。


フローナがアグニを連れて二階へと消えて行った。

別に悪い事はしていないんだけど、妙に居心地が悪いって言うかなんと言うか。


所在なくウロウロしてしまう。ヒタムがいれば構っている間は気が紛れるんだけど、ニコと一緒に風呂に入ってるようだ。

いま、ココにいるのはベルジックだけだ。我が家の様に(くつろ)いでやがる。

酒も持ってきてたんだろう飲みながら俺をニヤニヤと笑って見ている。



「キャーーーーーーーー!!」

あの声はフローナだな。アグニから無理やり聞き出したんだろう。その驚きの声と思う。


――――パタパタパタパタパタ

「待って、待って、姉さん!」

「ウフフフフフ。待たない!」


フローナが俺の所へ走ってくる。その後ろを真っ赤な顔をしたアグニが追いかけて来る。

「ねぇねぇ、リョウ様、リョウ様!」

「なんだよぉ」

もう聞かれることはわかっているが、知らんふりを決め込んだ。

「き、い、た、わ、よぉ~~。ねぇねぇ、兄さんも聞いて!」

「うん?フローナ、どうした?まぁ、儂はだいたいわかっておるがなぁ」

ベルジックは俺を見てウィンクしやがった。


「わかった、わかった。言うよ!言いますって!」

そう俺が大きな声で言った時に、風呂から上がって来たニコとヒタムも『なんだ?なんだ?』って顔で寄って来た。


「えっと、まず、先にベルジックに話すのが本筋だからな!」

俺はベルジックの対面に座り、

「俺とアグニは結婚前提に恋人同士になりました」

俺はベルジックに頭を下げて言った。何も言わないベルジックを不安に感じ、頭を上げて恐る恐る見ると、ベルジックは満面の笑みで嬉しさ爆発って顔をしてた。

「うむうむ。こうなると思っておりましたぞっ!儂の勘はよく当たりますのでなぁー」

「結婚したら、アレだよな。『義父さん』ってよばないとな」

「ワハハハハハハハハ。主神の使徒様から父親呼びですか!これは末代まで自慢できますぞぉー」


ハテナを浮かべている顔をしたヒタムにゆっくりと説明をする。

俺の説明を最初は不思議そうに聞いていたヒタムだったが、話を続けていくにつれて嬉しそうな顔になっていった。

「父ちゃんとアグニねーちゃんが結婚したらぁ、アグニねーちゃんがヒーちゃんの母ちゃんになるってことかぁ?」

「そうだぞ。母ちゃんだよ。でも、外では『母上』って呼ばないとな」

「リョウ様、その呼び方はまだ早いですわよ」

フローナからたしなめられた。


そこからのヒタムは狂喜乱舞って感じで踊りだす。ニコの手をとり一緒に踊りだした。

釣られてフローナとベルジックも即興の踊りを披露し始めた。

それを見ていると俺達のことを、そこまで喜んでくれるのがうれしくてアグニの手を取り俺達も適当な踊りで輪に加わった。


――――――――

翌日、ヒタム以外の全員が軽く二日酔いになってしまった。

踊りながら酒を飲むんだから仕方ないよね。

朝、アグニまでが少し顔色が悪かったのは珍しい。

フローナも起きていたのだが、やはり同様に顔色は悪い。

ニコも同様だ。


「オッハヨーーーーなのだぁぁぁぁ!!」

突然の大声で挨拶をしてきたヒタムの声で全員が頭を抑えてしゃがみこんでしまった。

「??どうしたのだ??」

心配そうな顔をしたので、『なんでもないよ』と返すと安心したようだった。


もしかしてと思い俺は洗面所へ行き、コソッと体内の具合を『リセット』のスキルで戻るかを試す。

「えぇと、俺の具合の悪さを元に戻せ『リセット』」

するとどうでしょう!さっきまでの頭痛に吐き気は一気に消え去った。


「アグニ、アグニ、ちょっとこっちへ」

手招きしてアグニを呼び寄せ、同様に『リセット』を唱えると、元気な様子に戻って行った。

二人してリビングに戻ると

「アラ、嫌だ。朝からイチャイチャしに行ったのかし……ら?どうして?二人とも顔色が戻ってるのよぉ!」

俺のスキルの説明をするとフローナは

「お願いします、リョウ様。私にもスキルを使ってください。今日は、主神教の大事な集まりがあるんです。大教皇の私がこんな状態で行けません。お願いします!」

そんな大事な会議があるなら昨日飲まなきゃいいのに。

「どうしよっかなぁ~」

「お願いです。言う事ききますから!」

「ホントか?」

「ホント」

このやりとりに割って入ったのはアグニ。

「じゃ、リョウ様にスキルを使ってもらう条件は」

「なんで、アグニちゃんが仕切るのよ!」

「それは、だって、リョウ様は私の、だ、だ、だ、旦那様になる方ですからね」

恥ずかしいなら言うなよな。

「何でもいいわ。お願いします。アグニール様」

ついにアグニにまで頭を下げた。

「では、今後、一切!リョウ様と私のことを冷やかさないと誓ってください!」

「えーー「リョウ様、姉さんは不要だそうですよ」誓います!」

仕方なくスキルを使ってやると元気になったようだ。

「フローナ、俺からも言っとくぞ。今後、俺達をしつこく冷やかさないようにな!ヒタムの教育に悪い!」

「うぅ、ヒーちゃんのことを言われるとツライわね。わかりました。誓います」


フローナが転移で会議とやらに出かけた後は俺とアグニの婚姻の約束をしたのを誰に言うかを相談した。

「まずは、ベルジックはいいとしてアグニの他の家族に言うべきだろうな」

「そうですね。朝食が済んだら父と一緒に行きましょう」

「そうだな」


ベルジックは机に伏せたまま、俺達の会話を聞いていたようだ。一番ひどい二日酔いはベルジックだな。

「リョウ様、儂にもスキルを…………」

「わかってるって、ホレ」

ベルジックにもスキルを使って元気になってもらう。そうでないと恋人の父親が二日酔いで一緒に行くのは嫌だからな。


ニコに留守番をさせて、ベルジック、アグニと俺とヒタムで一緒に魔人国王城へと転移した。


転移した先はベルジックの執務室のようだった。

この王城に来たのは初めてだな。


そのベルジックのもとへツカツカと足音高く近寄ってきたのは眼鏡が似合う長身の年配の女性だった。

ベルジックと歳は近いかな?。

女性は俺に対して臣下の礼を取った後、すぐに立ち上がってベルジックへと向き直る。額には青筋が浮いている。

「やっとお戻りですか王様!どれだけ仕事が溜まっているとお思いですかっ!もう、いい加減にしてくださいっ!王が長く不在のために我々文官が大変なんですよっ!どうお考えなのですかっ!」

「い、いやスマン」

「早速、王の机の上に決裁書類が山と積んであります!さぁ、早く仕事に取り掛かってくださいませ!」

「いや、儂はこれから家族のもとへ「お黙りっ!」ヒィィ」

こっわーー。


ナディア妃のところへ向かう道中でアグニに『あれは誰だい?』と聞いたみた。

あの女性はベルジックの同級生とのこと。

学生時代から優秀で生徒会長も務めていたと言う。

その優秀さで当時、王太子であったベルジックが卒業後に王宮で働くようにと説得し、現在はベルジックのお目付け役兼執事長として働いている。

学生時代からサボり癖のあったベルジックを見つけ、叱りながら教室へと連れ戻すことは数百回以上だという。

学生時代から苦手意識があるだろうが、それでも優秀な人物を王宮へと誘う慧眼(けいがん)はアッパレではあるのだが。


「ベルジック、ガンバレ!家族にはアグニに紹介してもらうから、頑張って仕事をしてくださいっと」

俺はベルジックへ激励?の言葉をかけ、女性にも会釈してから執務室を出た。

仲ではガミガミと説教をしている声が聞こえていたが無視した。

仕事をサボって俺達の家でくつろいでたベルジックが悪いんだから自業自得ってね。


さぁ、家族に会おうか。アグニの二人の兄達には何度か会って話もしたことはあるけども、母親のほうは会う機会がほとんどなかったので少しだけ緊張。


アグニから母親の方が強いって前に聞いてたな。

もう少しだけ緊張した俺でした。

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