第三章登場人物
澄川 流凪
祭りは浴衣でと言われたのに趣味を理由に無視したものぐさ娘。異常なまでの器用さと空間把握能力で射的に尋常でない適性を持つ。以前の事件で体内に格納して浄化した妖刀を自由に取り出したり戻したり出来るようになった。長く怨念に浸されていた刀なので力の通りが良く、流凪が力を込めて振るうと怪異へ効果抜群の祓いの一撃と化す。元々斬るという性質を持つ刀という武器は、拡張によって広範囲を斬ることも楽に出来るため流凪にとっても使い易い。
篝火 玲
子供たちの希望に沿って浴衣を着てあげることが出来ず心苦しく思っていたメイド服が本体の人。普段は人間の限界をあまり超えないように行動しているが、普通の人からするとそれでもあまり人間の範囲内にあるとは思えない動きをしている。
空栄 和
私立天路ヶ丘小学校四年一組の担任教師。二十九歳。身長百五十程度。職場まで自転車で十分程の、年季が入ったアパートの二〇三号室に住んでいる。やらなければならないことを後回しにしていると落ち着かないタイプ。本当に手を出そうとする気はないが、幼い女の子に性的に興味があるロリコン。若葉の死を防ぐことが出来なかったことをずっと後悔しており、若葉のためになるのなら命すら差し出す覚悟がある。事件解決後は若葉と仲良く生活しているが、今まで忙しさを言い訳にして不健康な生活をしていたので、若葉のためにも必死に生活を見直している。
高木道 綺季
輪豊神社の巫女。身長百四十九、美しい黒髪ロングのストレート、学校のクラスでは妹のように可愛がられる幼く見える容貌を持つ、高校一年生。神社での扱いとしてはバイトということになる。輪豊神社で生まれ育ち、将来的には女性ながら跡を継ぐために大学で勉強することも視野に入れているほど神社のことを考えている少女。生まれつき霊能力と呼ばれるようなものを身に宿していて、それなりの道具や儀式などといった準備を要するが、一般人が想像するような物語に出てくる陰陽師が出来そうなことが大体出来る。良くも悪くも真面目で真っ直ぐ。幼い頃から能力を宿していたものの、それについて両親にあまり話を聞いてもらえず、自分を見てもらうためにはもっと頑張らなければと明るく振る舞ってきた。事件解決後は父親に話を聞いてもらえるようになって多少は落ち着いたが、ずっとやってきた元気な振る舞いはもうくせになってしまっているので、周囲から見るとあまり変わっていないように見えるとか。
傍依 若葉
和の親友。十五歳、高校生というには無理があると誰もが思う程、体格が小さいというだけでなく性格や思考能力も含めて、何もかもが子供にしか見えないくらい子供っぽい少女。クラスメイトからのいじめに遭い、暴力を振るわれた後に階段から転落して死亡した。その後、親友の和との繋がりを頼りにずっと和に取り憑いている。神の呪いに負の部分が吸われた結果、幽霊としては異例なほど正気を保っている。流凪によって見た目も元通りになったため、地面に降りて歩いていると人間と見分けがつかない。せっかくずっと和と一緒にいられるようになったので、今度こそ和に恩返しがしたいと家事を勉強中。
高木道 誠
白衣に紫色の袴、草履という姿の男性。綺季の父親で、輪豊神社にて宮司をしている。年齢は五十手前程度。白髪交じりの短髪を綺麗に整え、優しそうながら頬がやや痩せこけて見える顔に飾り気のない眼鏡を乗せている。全体的に弱々しく感じる人物。娘の能力について理解出来ず、宮司の忙しさを言い訳に妻に娘の世話を押し付けてきた結果、七年ほど前に妻に出ていかれた。それは無自覚だったが、流凪に指摘されて以降は娘の話を出来る限り聴くように努め、そのことを綺季も嬉しく思っているようだ。
明里 希美、喜崎 凜々花、藤野谷 秋子、音山 奏
私立天路ヶ丘小学校四年一組所属の生徒。皆で夏祭りを楽しんだ。
明里 佳奈美
希美の母。夏祭りに行くと言う娘にポンと一万円を渡した。最近は娘がどんどん元気に積極的になっていて嬉しく思っている。




