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異常現象解決します 澄川事務所  作者: 神木ユウ
第二章 妖刀の伝説
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第二章登場人物

澄川(すみかわ) 流凪(るな)


 真夏の暑さの中でもいつでも同じゴスロリ服の見た目幼女、二十三歳。大体のことは高水準でこなせる天才型。過去に様々な習い事をやっており、その経験から多くの技能を習得している。なお、現在では運動をほとんどしていないため、体力は物凄く低い。爪先で地面をトントンと二度叩く動作を、玲を呼ぶ合図として決めてある。生まれた時からその身に名もなき神を宿しており、祓いや概念の拡張といった力の一端を行使することが出来る。流凪の意思で神を目覚めさせるとより強力な力を発揮することが出来るが、その代償に人間らしさを失っていく。初めて神を目覚めさせた十歳の頃から、流凪の体は成長していない。玲の正気を保つことに繋がるため、人を助けることに対してはそれなりの積極性を見せる。フリフリした可愛らしい物が好き。






篝火(かがりび) (れい)


 いつでもどこでもメイド服姿の見た目十八歳程度の少女。その正体は、メイド服に宿っている魂。玲という少女は過去に既に死亡しており、その魂を流凪がメイド服に宿らせてこの世に繋ぎ止めている。人体に守られていない魂は周囲の影響を受けやすく、悪意ある人に囲まれれば悪意に染まり、善意や好意に触れ続ければ正気を保っていられる。ちなみに第一章のプールの際のメイド服型水着はいつものメイド服を流凪が改造した物であり、厳密に言うと水着ではなく服である。






明里(あけさと) 希美(のぞみ)


 流凪の友達の小学四年生。今回はほぼ事件に関わることはなかった。自分の知らないところで流凪が色々危険なことをやっていたらしいと聞き、心配していた。今回の事件で親戚が何人も死亡し、特にそれなりに交流があった従兄が亡くなったという事実に相応のショックを受けてはいるが、流凪が無事だったことにホッとしてもいる。自由研究などの時間がかかる物を除き、夏休みの宿題がほぼ終わってしまった。






明里(あけさと) 佳奈美(かなみ)


 希美の母親。希美を少し大人にして身長を縮めたらこんな感じ、という見た目の女性。身長は希美よりやや低い百五十に届かない程度。希美より少し暗めの肩くらいまでの茶髪で、小学校高学年の子供がいるにしては若く見える。何よりも、希美と同じように垂れたその目が血の繋がりを感じさせる。役所勤めの公務員。実家への帰省が、事件に巻き込まれた希美にとって少しでも良い思い出になれば良いと思い流凪を呼ぶことにした。それがこんなことになって、余計な事件に関わらせてしまった流凪たちに対して申し訳なさを感じている。






明里(あけさと) 春希(はるき)


 希美の父親。百八十を軽く超えていそうな長身の男性。佳奈美と似た茶色い短髪に細身で引き締まった体。穏やかに微笑む表情からは優しさが感じられる。全体的に、イケメン、という雰囲気の人物。佳奈美と並んで立っていると親子にも見える。自動車部品メーカーの課長。流凪を目の前にして、最初に多少驚く程度で後は大人としての対応が出来る立派な人。今回の旅行に流凪たちを呼んだのは希美のためだと妻には話していたしそれも嘘ではないが、実際には『妖刀はどうにかしたからもう大丈夫だ』と田野山家の人々に信じさせて欲しいと思ってのことだった。一週間もの有給取得は大変なので、来年以降はそれをしなくても良いようにしてくれたら良いと思って動いていた。






田野山(たのやま) (すぐる)


 希美の従兄。十九歳。白いタンクトップに灰色の作業着のズボン、作業着の上着を腰に巻き付けている男性。百九十近くあるように見える高身長の体はとても鍛えられているのが見て取れる。筋骨隆々という表現が似合う若者で、角刈りにした短い黒髪に暑苦しい笑顔の、なかなか希美の親戚とは思えない存在感のある男。あまり気を遣うことが出来ないタイプ。剣道の才能があり、父親から厳しい鍛錬をさせられている。朱里によって怨念を植え付けられ、そのせいもあって父親からの虐待染みた鍛錬に耐え切れず暴走した。ちなみに、「イエスロリータ、ノータッチ」などと言っていたが、ネット上で聞きかじっただけの知識であやふやなことを言っているだけで本当にロリコンな訳ではない。






田野山(たのやま) (まさる)


 優の父親。佳奈美の兄。希美の伯父。剣道着に袴姿で、優と同様に大柄で筋肉質な男性。頭を丸坊主にしたその姿は、いかにもスポーツマンらしさを感じさせる。剣道がとても強い。以前は世界すら期待される選手だったが、大会にて躓くという些細なミスのせいで負けて以来、公式戦では足元が気になってしまい集中できないという致命的弱点を抱えるようになった。剣道での活躍は諦めていたが、息子の才能を見て虐待に近いほどに鍛錬させるようになる。山中で刀によって斬り殺された。






田野山(たのやま) 静香(しずか)


 優の母親。背中まである黒髪がふわりとしたゆるいウェーブを描く大人しそうな女性で、身長は百六十に届くかどうかという程度。目が前髪に隠れていて、表情が読み取り辛い。よく気を遣う、典型的なストレスを溜めやすい性格。勝の言動への強いストレスから心因性失語症になり、声を出すことが出来ない。勝の死によって、自分が息子の支えにならなくては、と立ち上がり声を出せるようになったが、怨念によって恨みを増幅された優によって殺された。






田野山(たのやま) 佳子(よしこ)


 やや腰の曲がった、真っ白な髪の老婆。希美の祖母、佳奈美の母。夫はもう何年も前に亡くなってしまったが、子供や孫の存在を支えに気落ちすることなく花壇や田んぼ、畑の世話をしながら生活している。息子を亡くした悲しみの中でも孫を気遣うことが出来る強さと優しさを持った人物だったが、その孫の手によって投擲された刀に胸を貫かれ死亡した。






幸薙(さちなぎ) 朱里(あかり)


 白衣に緋袴といういかにもな装束の女性。その服装の通り、錬刀神社にて巫女を務めている。長く艶やかな黒髪を赤いリボンで一つ結び、そのまま垂らされたまとめた髪は腰まで届くほど。足首まで覆う緋袴から覗く足は真っ白な足袋に包まれ、朱い鼻緒の草履を履いている。身長は百六十五ほど。見た目の年齢としては二十台前半くらい。落ち着いた雰囲気の、おしとやかな美人という表現が似合う人。子供に対しては敢えて大きく表情を動かして接しやすくしてくれる優しい性格。錬刀神社に住んでいる。


 表では優しい巫女を演じていたが、その正体は刀に染み付いた怨念の塊。過去、人を何人も斬ったことで刀に怨念が溜まり、それが暴走したところを陰陽師によって封印された。封印が弱まってきたことで神社内限定で活動出来るようになり、封印を維持している田野山家の人々を残らず殺害しようと画策していた。






喜崎(きさき) 凜々花(りりか)藤野谷(ふじのや) 秋子(あきこ)音山(おとやま) (かなで)


 希美のクラスメイトの仲良し三人組。今回は出番がほぼなかった。希美たちも含めて夏休み中に一緒に遊ぶ計画を立てている。






空栄(そらえい) (のどか)


 大地場蛇田雄が行方不明になったことで、新しく私立天路ヶ丘小学校四年一組の担任となった女性教師。二十九歳。身長百五十くらいで、肩までのストレートの茶髪。白いシャツに黒いジャケットと黒いズボンという一般的なスーツ姿だが、全体的に優しく可愛らしい雰囲気。顔立ちも幼いとまでは言わずとも若く見え、生徒たちに親しみを与えやすい。蛇田雄の事件の被害者生徒への気遣いと、担任を持っていなかったという和の状態が合致した結果の人事。子供たちにはのどちゃん等の愛称で呼ばれている。それに口では怒ったりもするが、表情が笑っているので本気で怒っていないことが子供にも伝わっている。事件の被害者生徒への対応をどうすれば良いのか悩んでいる。

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