エンストし過ぎてバッテリーが上がった人の話
どうも、たまにエッセイを書く人です。
今回のお題は『エンストし過ぎてバッテリーが上がった人の話』です。
これ、実話です。しかも張本人は私自身という……。
むかーしの話です。
免許を取り終えた後オートマの車を購入したのですが、前オーナーがオイル交換を怠っていたらしくてその車はすぐにオシャカになりました。かなしい。
そして二台目の車を購入した訳です。
あろうことか、その車は軽のマニュアル車でした。
欲しい車だったんです、ゆるして。
で、納車日に車屋さんで受け取っていざ発進。
すると早速ノッキング(前後にがくがくと揺れる事)をしました。
こいつはやべぇ匂いがするぜ……。
教習所で何を習ったんだ、自分は。
私はそのマニュアル車で家まで帰れるのか? とも思いました。
結果はエンストすることもなく無事に帰れたんですけどね。
で、家に帰って早速問題が起きました。
それは『MT車でバックでの坂道発進』というものです。
そんなの自動車学校で教わってねぇ! って心の中で悲鳴を上げました。
私の家の駐車場は若干傾斜があり、上り坂になっているのです。しかも縁石まである始末。
オートマ車のときは良かったんですよ。
クリープ現象という勝手に前進(とバックの時は後退)する現象がありましたから、簡単に駐車できたわけです。
ですが、マニュアル車はそうはいかなかった――。
縁石に駆動輪が引っかかってはエンスト。
駐車場の傾斜のせいでまたエンスト。
エンストマンとは私のことだ!
そんな感じで駐車時にしょっちゅうエンストをしてました。
そして、とある日に事件が起こる――。
仕事が終わり、帰宅しているときのことでした。
交差点で信号が青になったので半クラを当てようとしたわけです。
しかしアクセルをきちんと踏んでなかったのでエンストしました。
そしてセルを回す、回すが……エンジンが掛からない!
キュルルル! という音すらならない。なにこれ!?
そうなんです。エンストしすぎでバッテリーが弱り、エンジンが掛かりにくくなっていたのです。
この症状は前々から薄々と気づいてはいました。
幸いなことに、夜の十時ということもあり後続車はいませんでした。
で、一回セルを戻してしばらく待ち、再度セルを回したのです。
するとエンジンは低い唸り声を上げながら無事かかりました。
その後、家に帰りバッテリー充電器を引っ張り出して九時間ほど充電しました。
そんなある意味ホラーなお話でした。
下手したらロードサービス呼んでましたよ、これ。
今年はまだエンストしてないので大丈夫そうです。たぶん。
本当に大丈夫だよな? 私よ……。