第1話
「よっしゃー!!これで全クリだーーー!!」
と100%クリアの表示を見ながら叫ぶと、コンコンコンとドアをノックする音がきこえた、気分がいいので何時もは返事をしないのだか思わず
「はーい」
と言ってしまった、すると
「よーしクレト、そこにいるんだな逃げるなよ?」
という声とともにドアが蹴破られて中に1人の女性が入ってきたそして
「外に出やがれこの引きこもりがぁ!!」
と言い俺の襟首をつかみ廊下に投げ飛ばした
「何するんだよ!!」
するとその女性は大きなため息をつきながら
「何って引きこもりになってる許嫁をわざわざ外に出してあげる最高のエルフじゃない」
「いや、君思いっきり投げ飛ばしてたよね?」
「あーあー聞こえなーい聞こえなーい」
などと言い合っていると外から
「アリシアちゃーんクレト引きずり出せたー?」
というこの村の村長の声が聞こえた
「うん!バッチリ引きずり出せたよー今からそっちに行くねー」
と俺の襟首を再びつかみそのまま家から引きずり出した、そしてポイッと村長の前に投げ捨てると
「お父さん!クレトも連れていくから私、旅に出たい!」
と目の前の村長でもありアリシアの父であり俺の養父でもある人に言った
「え?」
「うむ、いいだろう、アリシアは強いから1人で大丈夫だと思うが女の一人旅は何かと不便なこともあるだろう…その点クレトは自慢の息子であるしアリシアの許嫁でもあるから問題ない、出発の日が決まったら教えてくれ」
「いや、問題なくないよ!?俺の意思はどうなるの?」
すると村長から
「いや、お前は1度村を出て旅をしていたことがあっただろう?それに、そろそろ引きこもってないで外に出なさい」
そしてニコニコ顔のアリシアが
「クレトが逃げそうだから今日出発するね」
そう言いながら隣の家からリュックを2つ持ってきて
「こっちが私のでこっちがクレトのね」
と逃げようとする俺に強引にリュックを着せ
「それじゃあいってきまーす」
「気をつけなさいよー」
「嫌だ!行きたくない!!」
「うるさい、行くの」
こうして俺は少々乱暴な許嫁と旅に出ることになったのだった…