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第55話 偵察

このページまでお越しいただき、誠にありがとうございます。ようやく更新できました。ではよろしくお願いいたします。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


それは『昔』と言っていいのだろうか。

この世は時間の概念すら無い、全く何もない状態だった。


そこに何のきっかけだろうか、粒というには小さすぎる一つの『ツブ』が生まれた。


もしかしたらそれは、前回にビッグバンが起こった際の残滓だったのかもしれない。


何かのきっかけでそのツブが動き出した。

するとそこに空間が生まれ、ツブが残していった欠片がぶつかり合って大きくなり、星が生まれた。


星が生まれると、その『ツブ』は意思を持つようになった。


意思を持ったその『ツブ』は、時間という概念を生み出す事で、自らの分け身である『神』を作った。


『神』は自らの子として、身軽で身体能力の高い『エルフ』、高い魔力を誇る『妖精』、強大な力を持つ『ドラゴン』、総合的な能力こそ3者に劣るもの、知力があり、多くの繋がりを欲する『人』など、多くの生き物を創った。


その際に『神』は、一つの身には収まりきらなくなり、能力ごとに数多の身に別れた。


新たに生まれた神々は、殆どが多くの者にとって有益であったが、中には不利益をもたらす『神』もおり、その事でこの世に混沌が生まれた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「私たちに伝わる伝承はこんな感じよ。」


と、シェルリーさんが教えてくれた。


俺達は王都スベルバニアを離れ、3日歩いた後に目的地の山に到着した。


(マジかよ)


上を見て正直そう思った。


早朝から登り始めてもうすぐ昼時だが、頂上まではまだまだのようだ。


シェルリーさんは、木が生い茂っていて急角度で険しい斜面を登りながら喋っているのに、息を切らしていないのはすごい。


表情を見ると、まだまだ余裕がありそうだ。

リューもまだ余裕がありそう。

けど、他のメンバーはバテバテだ。


俺はまだまだ大丈夫、と言っておこう。


「だから・・・・・ハアハア・・・ここに来るのは・・ハアハア・・・嫌なのよ。」


「オーブリーもエルフでしょ。このくらい散歩みたいなものじゃない。そんな事じゃ、禁酒+あのトレーニングかしらね。」


「だ、大丈夫だから。ハアハア・・・・・。まだ余裕よ・・ハアハア・・・・・よ、ゆう・・・ハア。」


「あっそう、残念ね。覚えてるでしょ。登って見える景色が昔は良かったわよね、オーブリー。」


「そうだった・・・ハアハア・・わよね・ハアハア。」


こんな高い山の頂上から見る景色は格別だったろうな、

ある物ができるまでは。


そんな事は俺でも容易に想像がつく。

山頂でぐいっと一杯いけたら最高だろうに。


けど、この今の気持ちは歌詞のネタになるな。

後でネタ帳に書いておこう。


俺達がこの山に登っているのは、この国に来た目的の一つ、ランスーク教の総本山の全容を見る為だ。


自身の目で、その景色を見てから判断してほしい。


オーブリーやシェルリーさんからはそういわれているから、実際どういう景色が広がっているのだろうか。


「みんな、木の影に隠れて。」


シェルリーさんの口調が警戒している。


現状、俺達からは木で空すらまともに見えないのにな・・・とも思ったが、言われた通り、木の影に身を隠した。


しばらく時間がたったが、何も起こらない。

シェルリーさんのハンドサインは警戒のままだ。


バサッ  バサッ   バサッ  バサッ


遠くから、何か飛んでくる音がする。

羽の音からして、かなり大きそうだ。


一応、上を見て見るけど、木の枝葉で何も見えない。


グギャー


空気が震えるような大きな鳴き声だ。

こんな鳴き声は、聞いた事がない。


"大きな何か“は山を何回かまわって去っていった。


「みんな、行ったわ。出てきていいわよ。どうやら気づかれずに済んだわ。まだ来るかもしれないから、私やオーブリーの指示を聞いてね。」


「「「「「「了解。」」」」」」


「トラさんリューさん、あれ何すかね。かなりの大きさみたいでしたよね。」


「突然びっくりしたわよ。オーブリー、あれ何なの?」


「フレシアは何だと思う?山頂に着いたら教えてあげるわ。ねー、シェルリー。」


「そうね。」


「フフッ・・・あんなのともヤれるのかな。」


アビゲイルは微笑みを浮かべている。


「顔が怖いんだよ、ゴリラ女。」


「何よ、馬鹿クリス。」


あ、いつものアビちゃんに戻った。


鋭いアビちゃんのローキックがクリスを襲う。

クリスは間一髪で避ける。


「フーッ、危なかったー。予想はついてんだよ。」


「次は本気出すわよ。」


「うるせー、気持ち悪い顔しやがって。その顔して良いのは戦闘の時だけなんだよ。」


「・・・・・ごめん。」


「みんな、そろそろ行くわよ。」


俺達は山頂目指してまた歩き出した。


あれから何回か"大きな何か“が飛んで来たが、何事もなくやり過ごす事ができた。


ようやく山頂付近に来た。


深かった森の終わりが先にあり、山頂が見えている。


森から出る前にシェルリーさんから説明があった。


"大きな何か“はワイバーンで、ランスーク教が飼っていること。


ワイバーンが来たときの為に隠れる場所の確認を怠らない事。


シェルリーさんかオーブリーの近くで見る事。


ランスーク教の本部を見る際はなるべく目立たないように隠れながら見る事。


見てる際に少しでも違和感を感じたら、岩影に隠れる事。


ここで見聞きした事は、シェルリーさん宅2、3階以外では話をしない事。


以上だ。


森から出ると、今まで見えなかった周りの景色を見ることができる。


俺達が登ってきた側の向こうは、見渡す限り、荒々しい岩肌の山々が広がっており、文句無しの絶景だ。


ランスーク教の本部が見えるポイントまで到着した。


大きな岩がゴロゴロしている。


「あの岩が良さそうね。行くわよ。」


俺とフレシアがシェルリーさんの後に続く。


まずシェルリーさんが確認をする。


「今は大丈夫ね。・・・・・相変わらず胸糞が悪い光景ね。・・・・いや、さらに悪くなっているわ。敷地と中身も大きくなってる。二人とも見て良いわよ。」


俺とフレシアが岩影から向こうの景色を覗く。


俺らがいる山の裾野から扇状に平地が広がっている。


山の麓から平地にかけて、王都がいくつも入りそうなくらいに大きな町、いや都市が確認できた。


町の端には、厚くて高い防護壁が建ててあり、素人の俺でもわかる程、この都市攻略は難しそうだ。


空に無数の黒い粒が飛んでいるように見える。


恐らく飛んでいるのは全てワイバーンだろう。


シェルリーさんの説明によると、ワイバーン一体でも歩兵100分程にもなる大きな戦力になるらしい。


じゃあ、あれだけの数がいるって事は・・・ワイバーンだけで一国分の兵力があるってことじゃねえか。


他にも都市内には、リザードマンの兵隊が存在しているのが確認されており、報告による推定だと1万人位はいそうだとの事。


おいおい、リザードマンもいるってヤバいじゃん。

それに信者で組織されている兵士もヤバい数いるんだろ。


もうこれって、もはや国じゃん。


ランスーク教本部の規模に俺は圧倒されていた。

 

Respect DJ HONDA/DJ HONDA

おじさんがたまに被っているHのマークの帽子。それこそがDJ HONDAの帽子です。高度なスキルを持つDJで、何枚もアルバムを出しています。私が持っているのはファーストアルバムのみですが、参加しているラッパーは、当時のアメリカのビッグネームばかり。曲のクオリティーも負けてはいません。スキットでDJバトルの音源が入っているのでそこも楽しめると思います。見かけたら是非聞いてみて下さい。

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