第28話 男?
このページまで来ていただき誠にありがとうございます。今回も土曜日に更新できました。宜しくお願いいたします。感想を是非お願いいたします。ストレス発散を兼ねたダメ出しも可です。(笑、正直凹む)
何でオーブリーと俺達が念話できるの?
俺の頭の中で大きな?マークが浮かぶ。
[みんなビックリしてるでしょ。私は『魔力探知』ができるの、凄いでしょ。魔力探知して、魔力をシンクロさせたら、念話なんて簡単よ。だから言ったでしょ。気配を消して、魔力を隠せって。確かに、この魔力探知を使える人は限られているけど、使える人はかなりの上級者よ。そんな上級者が妖精を身近に置いておきたいと思うのは当然よ。だって妖精に祝福してもらえたら、努力しないで魔力が上がるんだもん。しかもここ最近は滅多に妖精の姿を見かける事がなくなったし。妖精のパートナーが弱そうだったら、無理やりでも攫って、どんな手でも使って祝福させるわよ。念話での長話も何だから、後は私の部屋で、飲み直ししながら話しましょ。❳
俺達は店を出た。
酔い冷ましにオリジナルポーションをみんなで飲む。
すると、たちまち酔いが冷めた。
“酔い”て状態異常だったのね。
オーブリーは店の横にある扉を開けて、階段を上がっていく。
どうやらオーブリーは、この店の上に住んでいるらしい。
普段だったら大した事が無いのに、お腹いっぱいでの階段はきつい。
まだか、まだか?と思って上がっていったら最上階の5階だった。
オーブリーが玄関を開け、扉を開くとリビングだった。
それにしても、広いリビングだ。仕立てのいい家具に、仕立てのいいソファー、豪華な絨毯。
部屋数も多いみたいで、何個も別部屋への扉がある。
みんな唖然として、言葉が出ない。
「凄いでしょ。この階全部が私の部屋よ。この建物のオーナーは私なの。ベッドもこの人数分は余裕であるから安心して飲みましょう。ちょっとまってて、メスカルとおつまみ持ってくるから。」
「オーブリー、手伝うわよ。」
「わ、私もです。」
「ありがとう。じゃあ、お願い。」
フレシアとアビちゃんがオーブリーと一緒にキッチンに消えていった。
3人共あれだけ食べてよく動けるなと思っていたら、すぐにメスカルとナッツがテーブルの上に並んだ。
「じゃあ、この出会いにカンパ〜い。」
オーブリーが音頭を取り、2次会が始まった。
「さてと、みんな何が聞きたい?みんな大好きだから、可能な限り何でも答えちゃうわよ。」
「私から良い?」
俺達がびっくりして何も喋れないでいると、マルゴーが口を開いた。
「オーブリー、魔力探知って何?そんな魔法聞いた事無いんだけど。誰かの魔力なんて、身体で感じるものでしょ。」
「そうねマルゴー、魔力探知は魔法ではなく、魔力探知機という魔道具を使ってするのよ。確かに魔力を感じる事ができるけど、個人の力量に左右されるし、精度も低いわ。魔力探知機だと、誰でも高精度で魔力とその場所を探知できるの。これはあなた達妖精が、人間界と交流を断ってから発明された技術よ。悲しいかな、人間は戦争でも、節操無く技術を発展させるの。これもそれの一つよ。」
「その魔力探知機の原理はどうなってるの?」
ムートンが珍しく会話に入ってきた。
「あら、ムートン。私では説明が難しいら、現物を見てみる?はいどうぞ。」
オーブリーが腰の隠しポケットから魔力探知機と何やら道具をを出して、ムートンに渡した。
「原理を知りたいんでしょ?元に戻せる自信があるんだったら、開けて、中身を見てみてもいいわよ。けど、気をつけてね。壊したら弁償よ。それって結構高いのよ。覚悟ある?」
「ありがとうございます。やったーっ、見せてもらいます。オーブリー、僕ね、魔道具をいじるの好きなんだ。けど、魔道具をいじってると、母上に『これに頼るようになるから駄目』って怒られちゃうんだ。だから、こっそりと倉庫に行って、魔道具を漁っていたんだ。魔道具の本もいっぱい読んだんだよ。中身を見たら原理はわかると思う。」
オーブリーが笑顔で頷く。
ムートンが嬉しそうだ。
っていうかムートンって、魔導具に詳しいの?
こんなに喋るムートンは、俺達と旅に出てから見ていない。
しかも、いつもしかめっ面して、ムッとしているのに、こういう表情もできるんだな。
「おいムートン、本当に大丈夫なのか?止めておいた方がいいんじゃないか?おもちゃじゃないんだぞ。」
「ムートン、お願いだから、壊さないでね。」
フレシアも俺と同じ思いらしく、心配そうだ。
「・・・・まあ見ていて。」
珍しく、ムートンが俺の目を見て言った。
『人のやる気は目を見りゃわかる。』これは親父が酔っ払った時、いつも俺達に言っていた言葉だ。
しょうがない、腹をくくるか。
「わかった。ムートンやってみろ。フレシア、ここは、オーブリーにならって、ムートンを信用しよう。」
フレシアが渋々引き下がった。
「よし、やるぞ。」
ムートンがみんなと離れた所を陣取って、作業をはじめる。
あっ、待てよ。もしかして・・・・・
「おい、オーブリー。もしかして、町の外で会ってから、俺達を監視してたのか?もう分ってくれているとは思うけど、俺達は何も企んでなんか無いぞ。」
「そんなのわかっているわよ、トーランド。ただ、あなた達に興味を持っただけ。町の外で妖精持ちの一般人なんて何百年ぶりかしら?と思ってはいたけど、私、夕方に偶然ここから見てたのよ。あなた達、怪しい人達に気付いて行動したでしょ、結果的に逃げられたけど。あなた達のその正義感は大好きよ。今時こんな行動できるなんて、珍しい若者だなと思ったら興味を持っちゃった。」
「じゃあ、見てるだけじゃなくて、手助けしてくれてもいいじゃねえか。」
「あら、したわよ。私が魔力探知機で探知して、マルゴーに教えたの。ごめんねマルゴー。内緒にしておきなさいって言ったのは私なのに。けど、この子、以外としっかりしてるわよ。当然ちゃ当然だけど、どれだけ言っても、全く私が言ってる事を信用してくれないの。だから最後は怒鳴ちゃった。あーあ、久しぶりに低い声出しちゃったわよ。どの位ぶりかしら?」
「みんな、黙っててごめん。」
マルゴーがショボくれた顔で謝る。
「まあ、こうやってみんなが無事でいられたから今回だけは良しとしよう。みんないいよな?」
俺がそう言うと、みんなが納得してくれた。
「へぇ~、どの位低い声が出るの?」
フレシアがメスカル片手に軽い感じで言った。
「このくらいよ。」
声が低い。
とても女性では出せないような低さだ。
だから言ったじゃん、男だって。
俺はわかってたもんね。
俺以外のみんなは唖然としている。
リューガルドとクリスなんて、飲みかけのメスカルを吹き出しそうになってたし。
「あら、言ってなかったっけ?私の身体の性別は男よ。あくまでも身体だけ、心はれっきとした女よ。自分で言うのも何だけど、私、頑張ったでしょ〜。お手入れ頑張ってるもん。で、あんた達はどうなのよ?」
オーブリーの視線が、驚いて空いた口が塞がらない、うちの女性陣に向いている。
「わ、私達は旅をしてたしねー、ねーアビちゃん、マルゴー?」
「「そ、そうですよ。」」
「あら、3人共“女”をサボってたわね。今度きっちりと教えてあげるから、覚悟をしておきなさい。いい?時間を必ず作るのよ。わかった?」
「「「はい。」」」
3人はそれしか言えなかった。
3人共、怒られてるみたい(笑)
「ところでオーブリー、俺達が束になっても敵わない位、かなりの手練れと見受けるが、その格闘スキルはどこで習ったんだ。」
リューガルドの口調は軽いが、目だけは笑っていない。
「あら、わかちゃった?私は、ここから遥か北にあるエルフの村出身なの。、そこで色々な国で傭兵をしていた両親から魔法、剣術、近接格闘と、身を守る為に教えてもらった物がベースよ。それから成人して村を出て、色々な国で傭兵をしていたの。一応、どの国でも特殊部隊みたいな隊に配属されていたわ。どう?こう見えて私、ちょっとはやるかもよ。」
リューガルドの口が見た事が無い位に、大きく開いている。
それもそうだろう。
特殊部隊といえば、その軍の戦闘におけるエリートだ。
戦闘だけで無く、隠密行動でもかなりのスキルを有してるに違いない。
「ねえオーブリー、そんな事私達に言っちゃっていいの?」
フレシアが怪訝そうな顔をしている。
「あら、良いのよ。隠してもしょうがないじゃない、事実だし。それに、あなた達の口がそんなに軽いとは思えないわ。」
「じゃあ今は何をされてるんっすか?」
クリスも慎重な口調だ。
「あら、ほんと警戒しなくて良いわよ。今はただの飲んだくれ。どこの軍にも属していないわ。第一、どっかの軍に属していたら、この大きさの建物のオーナーになるなんて、そんな派手な事はしないでしょ。この建物の資金はエルフだけに、長ーく働いて貯めたお金で買ったの。私、戦う事に疲れちゃった。もうあの生活には戻りたくないな。」
一瞬、オーブリーの目が遠くを見つめた気がした。
「んー・・・・・・・・じゃあ、良い機会ね。私が夕方のあなた達を見て思った事を、正直に言ってあげる。これは、あくまでもLOVEで言うんだからね。きついかもしれないけど覚悟してね。」
今まで笑顔だったオーブリーの顔が、一変して真剣な表情に変わった。
この場が、一気に張り詰めた空気に変わった。
Respect The beatles/ 1
このアルバムの正式名称は未だ知りません。いっぱい名曲が入っているアルバムですが、Rleaner ribyだけは聴いていて気持ちが悪くなりました。この曲は聴感的に実験された曲だったと思います。私の世代までは、ビートルズといえば、定番中の定番だったのですが、今は違うような気がします。返って、今の若い世代が聞いた感想が聞いてみたいものです。ちなみに私は、定番だな(それでももの凄いことですが)という感想しかございません。




