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第23話 甘えん坊

あけましておめでとうございます。このページまで来ていただき誠にありがとうございます。今年初めての更新です。また定期的に更新をいたしますので宜しくお願いいたします。

俺達はマルゴーとムートンを紹介された後、ルミタリス様、マルゴー、ムートンの3人から『加護』を受けた。

俺は『風』、リューガルドは『雷』、クリスは『土』フレシアは『火』、アビちゃんは『水』だった。

こうして5人それぞれ魔力を得た俺らは、3人の妖精さんから、魔法を使うレクチャーを受けた。


どうやら、俺らは魔力を得るのと同時に、それの属性の精霊と繋がったらしく、「〜の精霊様、加護して頂きありがとうございます。私に精霊様の力をお貸し下さい」と言ってからその精霊の力をどういう風に使うかのイメージを強く念じるだけで、その魔法が使えるようになるそうだ。


当然、『風の精霊』は風に関する力しか無いし、その他の妖精もその名に関する力しか無い。

しかも俺らみたいな魔法初心者は、自分のイメージ通りに魔法の効力を発揮するとは限らないらしく、やはり、日々の鍛錬が必要らしい。


レクチャーの後、俺達はそれぞれに別れて、加護を受けて得た属性の魔法を練習をする事になった。


俺は少し教えてもらっただけで、手のひらからそよ風程度の風を出せるようになった。

俺ってスゲーんじゃねと少し調子にのったが、なかなかそこから進まない。


「ムートン様、私の声を魔法で風に乗せて遠くへ飛ばす事ができますか?」


俺は『風』の加護を得た時に、『俺の声や楽器の音を風に乗せて遠くに飛ばせたら、広い場所で多くの人を相手にライブができるかも』と思ったので、聞いてみた。


「えーっと、·····それは可能・・・・です。しかし・・・広ければ広いほど魔力が必要ですし、どのように飛ばすかも練習が必要です。上手く調節しないと、伝わる声が変ってしまいます。あと・・・・言い忘れていましたが、魔法は他の方との協力もできます。・・・例えば、アビゲイル様が水を作り、その水をフレシア様が蒸気にして・・・・トーランド様がその蒸気を辺りに飛ばすなんて事も・・・可能です。」


へーっ、『伝わる声が変わる』・・・・・!?

それって俺の魔法で、前世で使っていた、ギターはもちろんボーカルやベースにも使っていたエフェクター代わりになるって事じゃないの?

これは断然楽しくなってきたぞ。


けど、先程から気になっていたが、ムートン様って『間』が空くし、声が小さいよね。

何なんだろう、ちょっと説得力無いんだよね。

どうせ俺らのなんて魔法の知識が無いんだから、はっきり言い切ってくれた方が分かりやすいのにな。


そんな事を思っていたら隣からリュートの音がする。

あれ、少し音が変だぞ。

いつもの粒立ちの良い、リューガルドの音じゃない。


「リューガルドすごいですね。音が少し変わりました。」


リューガルドはマルゴー様に軽い笑顔で頷いた。


その反応を見たマルゴー様は、一瞬だけ笑顔になったが、すぐに真剣な表情に戻ってしまった。


その横ではクリスが、首をひねりながら一生懸命カホンを叩いている。


「クリスはイメージが弱いかもしれません。。もっと具体的にイメージして下さい。」


「はい。」


クリスも、魔法を演奏に役立てるアイデアを思いついているらしく、マルゴー様のアドバイスを必至になって聞いている。


くっそー、リューの奴もうあのレベルか。

けど、リューの魔法でもエフェクターで使えるのが分かって良かったよ。


それと、クリスも音を遠くへ飛ばす練習かな?


「やったー。ルミタリス様見て下さい、火を大きくできました。あーっ、アビちゃんも凄いね〜。」


横ではアビちゃんが満面の笑みで水を出している。


「ありがとう、姉さん。ルミタリス様できました~。ところで、これって飲めるんですか?」


「当然、飲めます。けど、一つ注意して頂きたいのは、量を出すとそれだけ魔力も減ってしまいますから、今のあなたの魔力では、小さめのお風呂の量が精一杯です。フレシアさんも、今の魔力では小さめのお風呂の量を沸かすのが精一杯です。魔力切れを起こすと、先程も言った通り、約一日動けなくなりますよ。」


スゲーな、フレシアは手からコンロみたいな火を出してるし、アビちゃんも手が蛇口になったかのように水を出してる!


こうなりゃ俺も負けちゃいられない。


集中したら、時間なんてあっという間だった。

遠くに見える山の稜線が明るくなってきた。


「皆さん、今日はここまでと致しましょう。皆さんが頑張っていたので、私も教えるのに力が入ってしまい、時間が過ぎるのを忘れてしまいました。トーランド様をはじめ皆さんも、慣れない魔法でお疲れでしょう。もうすぐ朝になってしまいますが、ゆっくりとお休み下さい。あと、マルゴーとムートンの件は、是非とも宜しくお願いいたします。では御用があればいつでもお呼び下さい。マルゴー、ムートンはどう致しますか?」


「母上、私はこちらに残ります。」


「私もここに残ります。」


と言ったので、マルゴーとムートンはここに残るようだ。


「では、二人をお願いいたします。」


そう言うと、ルミタリス様は他の妖精を引き連れて、池の中に戻って行った。


ルミタリス様の姿が見えなくなると、二人のの態度が急変した。


「マルゴー、お母さん行った?」


「行ったよ、ムートン。もう大丈夫。あ~疲れた、だっる〜い。」


「僕も疲れたよ。けど、母上ひどいよ。急にあんな事言い出すんだもん。お姉ちゃんがお母さんに『行きたくない』って言ってくれなきゃ、行くのが確定だったもんね。」


「そうだねムートン。けど、いつも母上に意見するの私じゃん。いいかげん、自分の意見ぐらい自分で言ってよ。私だって母上が怖いんだからね。」


「お姉ちゃん、ごめんよ。でも、やっぱ僕無理だよ。母上の目を見ると怖くなって、何も言えなくなっちゃうんだ。」


「もーっ、しょうがないな。これだからムートンは・・・・・。じゃあ、計画通り、次はリューガルドやフレシアに話をつけないとね。」


「お姉ちゃんありがとう。僕は次に頑張るから、お願いね。」


「も〜っ。ムートンは、い〜っつもこれなんだから。」


マルゴーはプクーっとほっぺたを膨らましてとふくれっ面をしている。

それを見て、苦笑いをするだけのムートン。


こいつら姉弟はいつもこんななんだろうな。

甘ったれの弟と、それを甘やかす事で弟を“守っている”と勘違いしているお姉ちゃん。

マルゴーとムートンはここにいる限り、ずっとこんな甘ったるい時間しか過ごせないんだろうな。

なんか可哀想だな。


本当の“楽しさ”や“達成感”って、今のままだったら得る事ができないだろうな。

俺はまだ自分の子供はいないが、ルミタリス様が俺達と一緒に旅をさせたいって気持ちが分かる気がする。

周りを見てみると、フレシアを筆頭にみんなが、二人の会話を聞いてドン引きしている。


マルゴーは俺達のそんな雰囲気を意に介さず、俺達の目線の前に堂々と立った。


「他の皆さんよろしいでしょうか。私達は残念ながら、私達にはあなた方と一緒に旅をしたいという気持ちがございません。なので、リューガルドもしくはフレシアからお母様に、マルゴーとムートンを旅に連れて行きたくないと、おっしゃっていただけますでしょうか?貴方も突然、訳も分らない妖精が仲間になって迷惑でしょう。これはお互いの為なのです。リューガルド、フレシア、どちらでもよろしいので頼みますよ。」


「マルゴー様、ムートン様、みんなで話し合いたいので、少しお時間をいただけますか。こちらとしても、私達に魔法を使えるようにしてくださった恩がございます。しばらくお待ち下さい。」


俺はマルゴー様とムートン様にそう言うと、了解も得ず二人から離れた。

無言でついて来る他のメンバー達。


会話が聞こえない距離を取って話し合いをはじめたが、口火を切ったのはクリスだった。

クリスはマルゴーとムートンを旅に連れて行くのは大反対だった。

アビちゃんも激しく同調。

フレシアは連れて行った方が、今後の事を考えたら良いのはわかっているが、二人の素性を知ってしまうと、正直言えば一緒にたびをしたくないという意見。

結局、マルゴーとムートンを仲間に入れたいという意見は俺とリューガルドだけだった。


俺は思っている事を素直にみんなに説明した。

義両親への感謝の気持ち、俺とリューガルドに人生を教えてくれたギーリさんへの感謝の気持ち。

そして、マルゴーとムートンと一緒に人との向き合い方を考える事こそが、お世話になった方々への恩返しになるという思い。

リューガルドも言葉数こそ少ないが、俺と同じ思いだったらしく、おれの意見をアシストしてくれた。


結局、クリスとアビちゃんフレシアは、俺とリューガルドが、そう言ってるんだからしょうがないと言ってマルゴーとムートンを旅の仲間に入れるのを了承してくれた。


フフフ、マルゴーとムートン覚悟しておきなさい。

俺達と同じ土俵に上がっていただきますよ。

その案で3人を説得したんですから。


本来だったら、マルゴーとムートンに俺達の話し合いの結果を話をしてからルミタリス様に言うのがこの場面での筋だが、俺は敢えてそれを無視してルミタリス様に直接言う事にした。


「ルミタリス様〜っ、マルゴーとムートンの件でお話がございます。少しお時間よろしいでしょうか?」


その言葉を聞いて、マルゴーとムートンは驚いた表情で俺を見ている。


ルミタリス様が池の中から出てきた。


「マルゴーとムートンの件ですね。良い答えだといいのですが。」


「はい。ルミタリス様からのお願いお受け致します。しかし、条件がございます。それは・・・・・」


ルミタリス様との話し合い終了後、妖精さん達と手短にお別れをして、俺達は急いで池を出発した。

徹夜で少し辛いが、みんなでオリジナルポーションを飲んで一応は元気だ。


けど、俺の肩に乗っているムートンとリューガルドの肩に乗っているマルゴーの表情は暗い。

それもそのはず、魔力量が俺達とほぼ同じになってしまったのだ。


梯子酒/RHYMESTER

酒好きの人向けのラップです。私は日本酒で酔っ払ってしまい家族のみんなに迷惑をかけてしまいました。一応、反省はしていますが、改善は期待しないでいただきたいと妻に言いたい。それにしても、RHYMESTERは良いです。ゴリゴリのヒップホップによくある不良性は皆無で、一般人と同じ目線なのが良いです。雑誌のSPAみたいな感じといえばいいかな。博多華丸大吉のネタが好きな人にです。


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