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第22話 マルゴーとムートン

おまたせ致しました、ようやく更新しました。仕事が忙しく、更新できませんでした。では、宜しくお願いいたします。

♪♪♪〜〜〜〜祈りを〜♪♪♪


曲の最終パートである3人でのコーラスを終え、俺が二人に打ち合わせ通り、目線で合図を出した。


それを見たクリスが速めのリズムでカホンを叩く。

それに合わせてリューガルドが、リュートを踊らせながらフリーで演奏。

俺はセンターで、二人セッションに合わせて激しいステップを踏みながら即興のダンス。


妖精さん達も、みんな楽しそうに踊ってる。


2回目の目線はライブを終える合図だ。

演奏をしながら3人で顔を合わせてタイミングを取り、俺の合図に合わせて、俺とリューガルドが大きくジャンプをして演奏を終えた。


大きな歓声が頭の中に直接響く。

この感覚は未だに慣れないが、楽しんでもらえたみたいで何よりだ。


パチパチパチ

 パチパチパチ

パチパチパチ


妖精さん達の手が小さい為に音量は小さいが、歓声と共に沢山の拍手もいただいた。


(よっしゃー、今日もライブ盛り上げたぞ。妖精さん相手でもやれるじゃん俺ら。よし、盛りあがった時にする、恒例の挨拶をしよう。


俺は歓声に答えている二人に、近くに来るように促す。


両サイドに二人が来ると、俺は二人の手を握って高く挙げ、降ろすと同時に深く頭を下げた。


「「「ありがとうございました。」」」


妖精さんから更に大きな拍手と歓声があがった。


「良かったよ〜。」

「またやって〜。」

「リューガルド〜♥」


えっ?

リューガルド♥?

妖精さんもそんな反応するんだ。


っていうか、やっぱりここでもか~。

少しくらいそんな歓声が俺にもあれば良いのに。

まあ、いつもの事だけどね。

あまり似ていないけど、一応双子なんですが~、私には?(苦笑)


普段だったら、野郎どもからの歓声があるからあまり気にして無かったけど、見たところ妖精さんの中には、野郎どもはいないみたいだもんな。


野郎どもの声援欲しいな。

少し寂しい。


それから俺達が楽器の片付けをしていると、ルミタリス様がお礼の挨拶に来た。


「演奏ありがとうございました。みんな大変喜んでおりました。それにしても、あなた方の演奏は、聞いた事がある曲、同じ様な演奏でも、どこか違う曲に聞こえる様な気がします。私も長く生きているので、それなりに人間の『歌』は聞いてはいますが、他とは違う、何か自然と『身体が動いてしまう感覚』があります。それが楽しい。私だけかなと周りを見渡したら、みんなも動いている。最後の曲でみんなで踊りながら歌った、あの高揚感、全身で音楽を感じながら、演者と私達が一体になったあの体験は、二度と忘れる事がないでしょう。近くに寄ったらまた『ライブ』とやらをしてしていただきたい、是非お願いいたします。」


「ルミタリス様、ありがとうございます。私達こそ楽しませていただきました。ありがとうございました。」


リューガルドとクリス、フレシア、アビゲイルも近寄って来て、俺に合わせて頭を下げた。


「それから、私達からのお礼とほんの少しのお願いを考えておりますので、しばらくお待ちください。」


「「「「「ありがとうございます。」」」」」


「では、後ほど。」


ルミタリスはそう言い残して、俺達から離れていった。


去っていく後ろ姿が小躍りしてるように見えた。


俺達は改めてライブの成功の喜びを分かち合った。


「リューちゃん、トラちゃん、クリスも、ライブ良かったわよ。私はアビちゃんと一番後ろで見てたんだけど、妖精さん達の光があなた達の演奏し合わせて動くの。ライブ序盤では小さかった揺れが、終盤になると大揺れよ。あの景色は忘れられないわ。」


「私は妖精さんに負けないくらいライブを楽しんじゃいました。やっぱりライブは良いですね。何回見ても飽きないです。・・・・・あと・・・・・・クリスのソロは今までで一番よかったよ。あんま言いたくないけど・・・・」


「お、おう。・・・・ありがとう・・・な」


アビちゃんとクリスの顔が少し赤い。


えっ、もしかして、もしかして♥

まっ、いいか。

そっち側の話は本人が解決すれば良い話だもんね。


それよりお片付けっと。


俺は昔から色恋沙汰にはこういうスタンスだけど、おそらく裏では情報通のフレシアが動いているに違いない。

こんな大好物を目前にして、彼女がお節介を焼かないはずがないな。

おそらく、アビちゃんのあのセリフはフレシアの入れ知恵だろう。


「ほらアビちゃん、池を見て、綺麗ね。」


フレシアがアビちゃんにそう言っていたので俺も見てみると、先程まで俺達の近くにいた妖精さん達が池の上に集まって、大きな白い光の玉になっていた。湖面に満月と妖精さん達の光の玉が映り、とても美しい。


あまりにも美しいので思わず見とれていると、池の中から2つの光が上がってきた。

一つはルミタリス様ほどではないが、大きくてとても明るい光、もう一つはルミタリス様以上に大きいがあまり明るくない光。

その2つの光が、妖精さん達の光に吸い込まれるように入っていった。


しばらくすると、白かった光の玉がさまざまな色に変化しだした。。

見てる側からすると、ものすごく綺麗なのだが、あの中では結構大変な騒動になっているのではないだろうか。

そう思ってしまうくらい、忙しく光の色が変っている。


たしか、ルミタリス様は「少しのお願い」って言ってたけど、とんでもないお願いをされたりしないよね。

面倒くさいのは嫌だな~


けど、あるあるだよね『少し』って言って全然少しじゃないってパターン。

今回が人間相手だったらこのパターン確定だけど、妖精さんの場合はどうなのかな?

全く検討がつかない。


分らない事を考えても仕方が無いので、妖精さん達を信じよう。

あの昔話によく出てくるあの妖精さんが、面倒な話を持って来るなんてありえないよね・・・・と信じたい。


しばらくすると、池の上の妖精さん達の光が白に落ち着いた。

どうやら話し合いが終わったようだ。


大きな白い光の玉が俺達に近づいて来て、俺達の前で止まった。

その中からルミタリス様が出てくると、妖精さん達の光が消えた。


「皆さん、ほこらの件や楽しいライブ、ありがとうございました。早速ですが、我々からのお礼として、皆さん1人ずつ『加護』を授けましょう。『加護』を受ける事により、魔法が使えるようになります。先程も説明しましたが、妖精には『火』『水』『風』『土』『雷』と5つの属性があります。ちょうどあなた達も5人、1人1つずつ全ての属性の『加護』を得る事ができます。ただ、一つだけお願いですが、魔法は、よっぽどの事情がない限り、人を傷つける為に使わないようお願いいたします。魔法とは本来、生活を手助けする物です。しかし魔法は刃物と同じ、使えると非常に便利ですが、使い方を間違うと人を傷つけてしまう。この事を約束していだだけるのであれば、『加護』を授けますが、いかがなさいますか?」


それを聞いた俺達は、爆上がりだった。

貴族しか使えないあの“魔法”が、俺達も使えるようになるのだ。


ライブで使える魔法あるかな?

あるといいな。


「魔法を人を傷つける為に使わないと約束致します。」


俺が代表してルミタリス様に答えた。


「それでは、後ほど『加護』を授けましょう。次に、先程も言いましたが、私からお願いがございます。私達が人と交流を断って300年、人の世も少しは変わったでしょう。そこで次の世代の若者を、己を磨き見聞を広める為に、あなた方の旅に加えていただきたいのです。マルゴー、ムートン前へ。」


「「はい。」」


元気の良い声で俺達の目の前に現れたのは、池の中から上がって来るのが見えた、大きくて強い光を持つ妖精と、とても大きいが弱い光の妖精だった。


「マルゴーです。」


大きくて強い光の妖精が答えた。

鮮やかな黄色のストレートのロングヘアで、元気な女の子って感じだ。


「ムートンです。」


「おっ!」


俺はビックりして思わず口に出てしまった。

大きいが弱い光の妖精は“男の妖精”だったのだ。

Respect Dame tu cosita/エル・チョンボ

なぜだか突然聞きたくなりました。流行ったのは何年前でしたっけ。PVも見ましたがやはり最高でした。この曲のおかげで能天気な年末になりそうです。

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