表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/70

第21話 ライブ

継続して見てくださっている方、初めてこのページに来てくださった方、誠にありがとうございます。

更新致しました。宜しくお願いいたします。

雷の妖精ルミタリスは俺達と挨拶を交わした後に、妖精の事や人間との関係、ほこらが壊れた訳など色々な事を教えてくれた。


ルミタリスは、この世界の別次元に存在する妖精世界において、この地方を治めている国の女王で、昔は人間と交流もあったが、争いばかり繰り返す人間に愛想をつかして、300年位前に交流を断絶したそうだ。


 そして、ほこらは人間と繋がる為のいわば『扉の鍵』だったらしく、交流を断絶した際に自らの手で壊したが、壊したはずのにほこらが復活したのを察知し、しかもそこから懐かしい歌が聞こえてきたので、事の詳細を確認する為に様子を見に来たのだそうだ。


妖精達と会った際に、俺達の気分が悪くなったのは、俺達に『魔力』が無かった為で、ルミタリスが言うには、500年以上前の全ての人間に魔力があったらしく、現在の(貴族しか魔力が無い)状況は不思議でしかなく、原因もわからないとの事だった。


ちなみに俺達は、ルミタリスによる『祝福』の効果により、ほんの僅かだが魔力を得たらしいが、魔力があると言っても魔法の知識も無いので魔法は使えないし、もし使えたとしても、俺らの持ってる魔力では、火をつけるとか弱い風を起こすくらいの事しかできないのだそうだ。


そもそも、妖精に会った際に魔石を身に付けていれば、魔石が魔力の代わりになり、体が不調になる事は無かったらしい。


知っていれば付けてたのに。

っていうか、そもそもそんな知識がある奴は俺達の中にはいないし、魔石も3つしかないな。

けど、この事を知っている人ってこの世界にどれだけいるのだろうか、妖精が実在するって知らない人がほとんどのこの世界では、到底知り得ない知識だ。


次に妖精についてだが、妖精には『火』『水』『風』『土』『雷』いずれかの属性がいるらしく、体の大きさは魔力量、光の強さは魔力の強さに比例するそうだ。

そう教えてもらってからルミタリスを見ると、大きさや光の強さは他の妖精を圧倒しているように見える。

夜空で例えると、ルミタリスが月で、他のほとんど妖精が星といった所かな、その位は違うように見える。


さらに、妖精には『加護』という人間の魔力をブーストアップさせる力があり、妖精と人間が共生していた頃は、多くの人が『加護』の恩恵を受けていたそうだ。

もしかしたら、500年以上前の世界では、現在では貴族しか使えない魔法が俺達みたいな一般人でも使えたのか?

前世でのゲームみたいで使ってみたい気もするが、身の丈に合わない強い力って怖い気がする。


一方、俺達もルミタリスに自己紹介と旅の目的、経過を全て話した。

ステルでの事件も話したが、「やはり、どの時代になっても人間は変わらないのか?」と嘆いていた。


話の中で、ルミタリスは俺達の歌に興味を示し、是非聞いてみたいと言うので、少し準備の時間をもらった後にライブをする事になった。


ライブが好評だったら、ライブの際に『俺達の歌は妖精をも魅了する』って言っちゃおうかな?

やっぱ、めちゃくちゃカッコ悪いからやめておこう。


女性陣はというと、せっせとライブの準備をしている俺達に相談もせずに、勝手にルミタリスに許可をもらって、多くの妖精が飛び交う草原へ飛んで行った。


少し先からフレシアとアビちゃんがはしゃいでる声が聞こえる。


「わぁ〜妖精さんだ。妖精さんこんばんは。姉さん、妖精さんがいっぱいいるよ〜。大きさが違う一つ一つの光がみんな妖精さんなんだね。と~ってもカワイイ!小さい頃、妖精さんが出てくる絵本が大好きで、妖精さんと会うのが小さい頃からの夢だったんだよね〜。」


「私もよ。『妖精さんのお家さがし』って絵本が大好きだったの。妖精さん、こんばんは。お会いできて嬉しいです。」


フレシアとアビちゃんは、子供の頃に戻ったみたいだ。

アビちゃんは想像通りの反応だけど、フレシアの反応は意外だ。

彼女もあんな少女っぽい反応するんだね。


『カワイイ』の前では、みんな平等かもしれないな。

正直に言うと、俺もライブが無ければ、すぐにでもそっちに行きたい。


けど、ライブだ。

どんな客でも『魅了』してやる。

盛り上げるぞ!


準備が整い、俺中心にして右にリュートのリューガルドが立ち、左でクリスがカホンに腰をおろしている。


「ルミタリス様、準備が整いました。」


俺がそう言うと、ルミタリスが集まるように指示をして、俺達の前に妖精達が集まりだした。


夜空には月と星が輝き、目前では妖精達の光が天の川のように輝いている。

まるで宇宙空間に立っているかのような感覚。

なんて美しく素敵な光景だろう。

思わず見とれそうになってしまう。


それにしても、妖精さんって音楽にどんな反応をするのだろうか。

少し不安だが、考えても仕方がないので、普段の俺らのライブでぶつかって行こう!

もし盛り上がらなくても、そうだったという『経験』しか残らないんだよな。

親父が言っていたけど、『経験』は『成長』の肥料にすればいい。


俺はライブモードに切り替える為に、大きく深呼吸をする。

よし、やるぞ!


「リュー、クリス、行くぞ。」


「おう!」

「おう!」


「俺達のライブにようこそ。俺達のライブでは自由です。踊りたくなったら踊っても良いですし、歌いたくなったら歌って下さい。お互いにエネルギッシュで楽しい時間にしましょう。クリス、一発頼む。」


クリスがカホンの中心より少し上をを軽く叩く。

軽い低音と少し甲高い木を叩く音が響き渡る。


残音が消えない中、クリスは叩く所を変えて打音を変えながら、激しい荒いリズムでカホンをを打ち鳴し初める。


妖精達の光が揺らぐ。

初めて聞く音なのか、妖精達はざわついている。


やがて激しさは落ち着き、やや早めの速さで一定のリズムを刻みだす。


リューガルドがカホンのタイミングに合わせて、一弦だけ音を出す。

澄んだリュートの音色が、そよ風のように響きわたる。

一音、また一音と音が重なっていき、ひとつのフレーズになった。


♪ン〜〜〜〜ンン~〜〜〜ン〜〜〜〜ンン〜〜〜〜♪


そのフレーズに合わせて、俺はハミングを入れた。

俺の声がが入る事で音が立体的になり、それぞれの音が引き立って聞こえたのだろう、妖精達の揺らぎが一段と大きくなり、多くの「おー!」という声が聞こえた。


♪(パン・パン・パン)ン~〜〜〜(パン・パン・パン)ンン〜〜〜〜♪


俺はハミングしながら、手を叩く。


それに合わせて、妖精達が手を叩き始めた。

少しずつ手を叩く音が大きくなっていく。

体が小さい割に、かなり大きい音が出ている。


よし!

つかみはOKだ。


この初め方は3人でセッションをしている時にに思いついたもので、3人とも基本的にアドリブだ。

ただ、リズムの速さだけ、ライブ前にクリスと打ち合わせしている。


既にこのスタイルで何曲か作っているので、反応を見てから、どの曲をお披露目するか決めよう。

このあとの3曲は、事前の打ち合わせ通り、俺達が小さい頃から聞いてきた曲でいこうと思う。


俺は手を開いて腕を上げ、ゆっくり手を握る。

曲を終える合図だ。



カホンの音色が静まり、リュートの音色がゆっくりと消えていく。


(オー)

会場に感嘆の声が漏れる。

それとともにまばらだが、拍手も聞こえた。

序盤の反応としては、まずまずのスタートだろう。


コン・コン・コン


ほんの少しの余韻の後、クリスがカホンを軽く叩く。

するとリューガルドが、リュートの弦を撫でるように弾く。

柔らかな音色が会場を包み込んだ。


きっと妖精さん達はこの曲を知っていたとしても、このイントロでは分らないだろうな。

ステルでのライブでも、歌い出したときの反応がそんな感じで、会場に「あー!」って声が上がってたもんな。


♪父なるミヒリディ山脈が〜〜〜〜〜母なるセラワディ川の流れは〜〜〜〜〜♪


「あーっ」


会場の反応は想像通り、イントロでこの曲とは思わなかったようだ。


歌いながら笑みがこぼれる。

まだ少ないが、所々で歌っている声が聞こえてきた。

手拍子も先程よりは大きい。

大小様々な光も先程より揺れている。


(良いスタートがきれたな)


俺は観客に語りかけるように歌っていった。










Respect すぎやまこういち/ドラゴンクエスト

先日、何気なく寄ったゲオがブラックフライデーセールをやっていて、中古のPS4本体が安かったので買っちゃいました。買ったソフトはドラクエとモンハン。どちらともゲームだけではなく、関連曲も人気ですね。ちなみにゲーム関連の曲で一番好きなのはドラゴンクエストの「大空を飛ぶ」です。ドラクエのサントラって聞くと、シーンを思い出しちゃいますよね。これって最高の音楽体験の一つなんじゃないかなと、個人的に思っています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ