悪魔召喚編9話
次こそは、脱ほのぼのに
ブロンに尋ねる。
「肉を焼くか?」
「う~ん…焼こうか、早く主発しなきゃいけないからね!わかってるでしょ?」
EXランク冒険者のミツハは、勿論、依頼のことを覚えていることだろう
「ハッ、そう…だっだ、な。早く食べよう」
否…そう、ミツハは、依頼の事をすっかり忘れていたのだ。
「もしかして、依頼忘れてたの?」
ブロンが首をコクンと、横に曲げ尋ねてきた。
「いや忘れていない…ぞ、本当だからな。肉を…
あの、時間ないからどちらかでいい…ですか?」
ミツハは、オークと、コカトリスのどちらしか出せなく、信頼を裏切ったと思い始め、キョドリながら尋ねる。
「どうしたの、急に敬語になって、好きな方でいいよ」
「ありがとう、じゃあコカトリスの焼き鳥丼にするぞ!」
ブロンが怒っても、呆れてもいなく安心したのか彼のテンションが上がる。
魔導袋から、コカトリスを出し、血抜きをしたか、確認をしてコカトリスを解体する。
今回、使う部位-皮、ムネ-以外の部位を魔導袋に仕舞う。
仕舞った後、醤油、砂糖を混ぜたタレを付けた皮、ムネをグリルの上にのっけるすると、パチパチと肉汁がはね、はねたことにより芳ばしい匂いが周囲に広がる。
芳ばしい匂いが何も食べていなかった腹を刺激する。
ある程度の時間が経った。
肉は、程よく焦げがつきとても美味しそうである。
「いい匂いだね、Aランクなんだからとても美味しんだろうね」
「ああ、そうだな盛り付けようか」
Aランクがなんで美味しいになるの?なんて思うだろう
魔物は、まず冒険者と同じようにランクごとにわかれている。
この世界の生き物は、すべて魔素-魔力を作る物質-で体が構成されている。
魔素は、自然に溶け込んでいる。
体は、重要な物質、魔素を効率的に摂取するために五感つまり視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚、に魔素を過激に反応する能力を与えた。
簡単に言えば
視覚だと強力な魔素を光として視認できるように、
聴覚の場合は、稀だが魔素の質を音として感じるように
触覚だと強力な魔素を圧として感触するように
味覚だと強力な魔素を持った生き物ほど美味しく感じるように
嗅覚だと強力な魔素を澄んでいる又は、美味しいというふうに感じるように
このようにAランクの魔物は、上から3番目のランクということは、沢山の魔素を含んでいるその為美味しく感じるのだ。
話は、戻り
ミツハは、焼き鳥を米が敷いてある丼ぶりに投入する。
肉と一緒に口に含む。
そうすると、醤油の塩味と砂糖の甘みが溢れ出る肉汁とマッチし口いっぱいに旨みが広がってくる。
コカトリスの肉は、ホロリと溶けつつ食感が楽しめる最高の肉だ。
最高の肉と最高のタレが混ざり合った口の中は、想像できないほどの物なのだろう。
二人は、丼ぶりに残った肉と米を噛み締めるのだった