悪魔召喚編8話
悪魔が登場できない…
ほのぼのが終わらない。
ここは、“真話の祠”と言われる古代遺神殿である。
そこの太陽?輝く2階層に二つの魔導テントが張られている。一つに青年が、一つに少女が、
少女は、顔を赤く染め、orzポーズのまま心が羞恥心に埋め尽くされている。
何があったかというとあの後ブロンは、夜が明けるまで泣いた。
心が落ち着き我に帰ったときふと思った。
とんでもない顔、行動を彼に見せてしまったのでは…と、
それからこんな感じである。
青年…ミツハは、気を掛けた言葉を言ってあげる方が良いのだが、
最近を見ても、わからないと思うがMr.コミュ障、Mr.気が利かないの二冠王である、そのミツハは、この状態のブロンに気を掛けた言葉では、無く気が欠けた言葉を発してしまう。
「大丈夫…だ。俺しか、いないから恥ずかしい事しても忘れるから」
気にしている事をフォローどころか、心に追撃を与えた
与えられたブロンは、orzポーズに呻き声を
追加しまた泣き出すのだった…
馬鹿なのかこいつらは
★ ★ ★
それから正気に戻ったブロンの謝罪とミツハの謝罪で終わった。
終わったが心の奥にある蟠りが解消できるわけではなく。
(確かにさ、私もやっちゃたし、悪いと思ってるけど、デリカシーというものがないのかな?
ほんとさ)
プンプンという擬音が当てはまる顔で歩いているブロン。
大人ぽっくすることすら忘れて、素の心情を
隠そうともせず、拗ねている。
(なんでまだ拗ねているんだ。謝ったのに)
ミツハもミツハで思うことがあるみたいで拗れてくる関係。
だが一つの解決策を思い付く
(ご飯を食べていないから、こうなったんだ。
そういえば朝食食べていないし、そうしよう)
こんなバカな考えで、解決できるわけでは、ない。そこまで世の中は、甘くない
「あのな、ごめん。それと、朝食食べていないだろう?朝食にしよう」
「えっ…ふふ、いつも面白い事言うね、怒る気持ちも消えちゃった。じゃあ食べようー」
世の中は、甘かった。
「なんか口調変わったか?」
「うん、というか、これが素だね。大人ぽっくしたくて」
「そっちの方がいいよ」
「君が、言うなら、君の前だけこうしようかな、
それで、何を食べるの?」
「オークとコカトリスを狩っただろう?それを昨日、血抜きしたんだよ。それで…丼をしようかなと」
魔導袋からバーベキューセットを出しながら言うミツハ
「いいね、火つけようか?」
「頼む」
バーベキューセット内蔵のグリルに火を付ける
ブロン。
魔導コンロなどもあるが生憎とミツハは、持っていない。
そのために火を付ける必要があるのだ。
「了解!!あ…それと火吹き竹ある?」
「そこにある。」
ブロンの足下を指でさす。
米を取り出し、飯盒に米を入れ研ぐ、米を研いだとぎ汁をちょろちょろと別の入れ物に移す。
「ねぇ、なんでとぎ汁、捨てないの?」
「とぎ汁は、洗顔料や野菜とかのえぐみをとれるなど様々な事に使える。洗剤にもなる。」
「へぇ、凄いね!私も今度使ってみようかな」
ブロンは、自分が捨てている。物に意外な使い道があることに驚いた様子で、とぎ汁を見つめている。
飯盒をグリルの上に置く火吹き竹に空気を送ろうと頬をプクッと膨らませているブロンに尋ねる