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俺、僕、君の神和条約  作者: 蛍原 真貴
悪魔召喚編
7/26

悪魔召喚編7話

 突然だが古代遺神殿(ダンジョン)は、階層ごとにわかれている。

 魔物の種類、背景などが同じダンジョンなのだが階層ごとにわかれている。

 因みに”真話の祠”は、3階層にわかれているのだ…

★ ★ ★

 彼らは、歩いている。何故って依頼(クエスト)を達成するため、

 何故歩いているのかって、依頼(クエスト)達成のヒントを見つけるためだよ。


 もうわかるだろうが、ミツハは、クラウドの

依頼(クエスト)の欠片も終わっていない。


 ヒントすら、知らない。

彼は、見つからなすぎてこう思い始める。


(悪魔なんてここにいないのでは、)

ブロンは、ミツハと同じ事を考えていたようだ。


「悪魔は、本当にいるのか?それとこれからどうする。」


「もう日が沈む。夜が明けてからでも遅くない」 


「そうだな、暗いと何も見えないし、低ランク魔物だとしても危険だからな」

 ブロンは、暗くなりかけている空を見上げ少し考えてから、了承する。


まあ二人には、低ランク魔物なんて雑魚も当然なので負けることは、万が一にもないのだが…


 二人は、魔導袋から魔導テントを出す。


 この魔導テントとは、魔導具の一つであり、

ポールテントのような見た目だ。


 効果は、何処でも家の一室にいるような快適に、過ごせるという物だ。

 効果のイメージは、テントを開いたら家の一室が目の前に広がっている感じ、

 トイレは、勿論、魔導冷蔵庫、温度調節機能、台所がついている。しかも、トイレは、トイレットペーパーが不足したら、自動で創造し、「トイレットペーパーがないだと!!」なんてこともない優れ物だ。

 

 そのかわり、値段が高く2坪の広さで、白金貨5枚ー日本円で約500万円ーの金額になる。

 とてもじゃないが、低ランク冒険者、庶民には、手を出せない金額だ。


 だがミツハ達高ランク冒険者や、豪商、貴族たち富裕層には、少し高いぐらいの感覚で、持っている事がステータスと考える人も少なくない。

 

 ミツハの魔導テントは、20坪の広さで値段は…


 うん、ご想像にお任せします。

話は、戻り

 

 ミツハは、魔導テントを張るというか、ロック外して軽く投げるだけなのだか。

 その瞬間魔導テントが展開する。

 ミツハは、魔導テントの中に靴を脱ぎ入る。

中は、上品な雰囲気漂う洋風な部屋が広がっている。

 ミツハは、台所に行き、道中斃した魔物達を出してゆく。

 豚のような見た目のCランク魔物の″オーク”と鶏の体に蛇のような尾を持つAランクの魔物

 ″コカトリス″を出す。2体の魔物を足を上に吊し上げ首を切り血抜きをする。


(良いのがあって良かった焼き鳥か、丼にするか、米は…ある。どちらにしよう)

  ご飯の事を考え、じゅるっと涎が垂れそうになる。

 

 「ミツハ、ちょっときてくれ」

先程までの元気な声では、ない弱々しい声で

 ミツハ、を呼ぶブロン

★ ★ ★

 炎がゆらゆら揺れている。心がすっーと安らぐのが感じられる。

 肌から炎と暖かく、優しい熱が伝わってくる。


 彼女の表情は、触れてしまうと、壊れてしまうのでは、ないのかと考えてしまう程の

 儚さと苦悩が混じっているような微笑みだった。

「ミツハ」

 突然彼女は、消えそうな声を掛けてくる。


「私は、忌まわしき悪魔の血が混じった穢れた種族…魔族だ。それに親のいない私は、住んでいた村を追い出されたし、

殺されかけた事もある。

 自分が戦う力がなかったらどんなことになっていたか、と考え震えたことだって何回もある。

 私は、死んだ方がいいのかなって考えたこともある。

 一つだけ聞きたい。

あなたは、私のことを“仲間”といってくれたのはなぜ」

 彼女は、震える声で尋ねてくる。

俺は、彼女の人生で何があったのかすら、

 知らない

 でもこれだけは、いえる。


「君が、何をされたのかすら、知らないだけど、君は、何もしていない事は、知っているだから"仲間“だと言った。。

 君が、自分を嫌いなら、

  そのかわり俺は、その分君の事好きになろう。

 君が、過去を憎むのなら、俺が未来を幸せにしよう。

 君が、何もしていないのなら…

   今のままでいるならば

  俺は、君の隣にいよう。君を支え続けよう」

そうハッキリと言った


「…ありがど、ありがとね」

 彼女は、泣き出す。 

 多分だが、このときの彼女に、哀しみという感情は、なかっただろう。

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