悪魔召喚編5話
試験勉強が間に合わない…
その後二人は、会計するために席を立った。「兄弟かい?銀貨1枚と銅貨30枚だよ。」
ブロンは、自分が子供に見えることに絶望した。
彼女の心情は、四つん這いになり叫びたいにつきるだろう。
「いや、友人だ。」
そう言い巾着から銀貨2枚を出し女将さんに支払う。因みに白金貨、金貨、銀貨、銅貨に通貨が分かれており。
白金貨1枚で金貨100枚。金貨1枚で銀貨10枚。銀貨1枚で銅貨100枚となっている。
金貨1枚で日本という国だと1万円という貨幣と同じぐらいの価値らしい。
「そうなの。じゃあ銅貨30枚のおつりだよ。また来てくれよ」
女将さんは、そう言い暖かい笑顔で送り出してくれた。
一応言っておくが宿代は、先払いの為もう払っている。
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ブロンの心情は、未だに変わっていない。
そのためガックリという言葉が合致する体制である。
(ブロンは、どうしたんだ?体が弱っているのだろうか?頭痛でもしているのだろうか?)
考えてることは、いいのだが発言した内容に問題がある。
「頭、大丈夫か?」
そう、意味合いは、違くとも言われたら地味に辛い言葉ランキングがあるのならば、TOP10入り間違い無く入る言葉を発してしまった。
「だ、大丈夫だ。心配してくれてありがとう」
このときミツハにとって幸運だったのはブロンが付き合いが長くミツハの性格をある程度分かっていることだろう。でなければただでさえいない友人が更に消えてしまうからに他ならない。
なんだかんだでコミュ障なのに友人が多いミツハであった。
その後二人は、街を出て依頼を達成するため“真話の祠”に向かった。そして、異様な気配を滲み出す"真話の祠"に手を置き光に包まれるのだった。
★ ★ ★
ミツハとブロンの二人は、祠を巨大にさせたような建物の前にいた。その建物は、魔力を感じる力がないミツハにも伝わるほどの魔力を放ち人工物とは、かけ離れ思うことすら烏滸がましい程の神聖さを纏うものだった。
その建物に二人は、入る中に入ると、外見から連想できない光景が広がっていた。
壮大な草原が広がっていたのである。太陽がでて日光を放っている青い空が広がる現象を目の前にして初めて見た者は、驚きふためく当然のことであろう。
この空間は、古代遺神殿と呼ばれる場所である。
ダンジョンは、古代の者たちが神々の力を借り何らかの理由で作った場所である。
ここ以外にも世界中に存在している。コッノヤーロ王国には、"真話の祠"以外に3つあり、入り口は、祠のような小さな物以外に洞窟など様々な物が入り口になっている。
ダンジョンは、魔物が出て斃すと地上の魔物と違って″ドロップアイテム”なるものを落とす。ドロップアイテムは、様々な種類があり、剣などの武具類、ポーションなどの薬品類、鉱石類などの日常には、得られない所謂レア物が得られる。
そのため冒険者は、儲ける為夢と希望を持ちダンジョンに、行くだが難易度は、地上にいない強い魔物が出てくるためとても高く殆どが儲けず、諦めるか、死んでいる。
現実とは、辛いものなのだ。
「凄いな」
考えず自然に口から、言葉がこぼれ落ちていた。
「あぁ、そうだな。私は、これ程のダンジョンは、見たことがない。」
彼女は、EXランク冒険者普通の者よりは、世界を見ている。それでもこれ程の迫力を持つダンジョンは、目にしたことが無い程だった。魔物な強いに関してだけだがこのダンジョンよりも難易度が高いダンジョンは、沢山ある。だが見た目だけならトップクラスであるといえる。
感心している二人に魔物が襲いかかる。
襲いかかって来たのは、Cランクの魔物″ドレッドウルフ”の群れである。
毛がドレッドヘアのようになっている。狼である見た目は、面白いが単体でも冒険者のCランクに匹敵する強さの上、常に群れで過ごすため高ランク冒険者でも油断ができない魔物である。
「俺がやろう。」
そういいミツハは、詠唱する。
『我、闇を纏う黒騎士なり、深淵なる闇よ我の力、となり纏え『闇魔法『纏・装』
と言った瞬間彼から闇が溢れ、彼の体に纏わり付く。
彼の身体能力は、倍になる。彼の使う魔法という物は、魔力を消費し、成す技である。
属性なる物があり一人1つ属性を持つ、炎と攻撃まつわる魔法を得意とする“火魔法”、水と回復にまつわる魔法を得意とする”水魔法”、風と支援にまつわる魔法を得意とする”風魔法“、土と防御にまつわる魔法を得意とする“土魔法“の四大属性魔法と四大属性魔法よりも少ない“光魔法“、”闇魔法”があり光と闇の魔法は、攻撃、回復、支援、防御、のすべてと自属性の光、闇を得意とする。
かといって火が回復できなく、水が攻撃できない訳では、無くただ得意では、ないだけで土が支援できない訳じゃない。
これら以外に世界に一人だけ持っている属性魔法がある。これを固有魔法という持っている者は、少なく普通の属性魔法より威力が違ったり攻撃だけができないなど、
攻撃、回復、支援、防御のどれかができないと言う特徴がある。ブロンも、固有魔法を持っている。
その力がなければ、EXランク冒険者など夢のまた夢であっただろう。欠点を持つから特定の分野で高い力を現す。
詠唱を魔法は、必須としている。一部の固有魔法は、要らないらしいが殆どが必要だ。強力になる程詠唱は、長くなるのだ。
話は、戻り
ミツハは、闇を纏わせた刀で横に斬撃を放つ。
闇の斬撃は、刀から離れドレッドウルフのほうへ飛ぶ斬撃として地面を削りながらドレッドウルフを巻き込みながら森の深くまで、地面に抉り取るかのように傷を残し消えた。
跡を見ると、無慈悲に体を両断されたドレッドウルフたちが。