悪魔召喚編3話
作者の豆知識
EX冒険者とは、12人もいるらしいですよ!!
「すまん!」
全く反省していない様子で喋るクラウド。
「こいつ全然反省していないな、ここの奴らは、本当になんなのだ。私は、EXだぞ?」
「もしかして!!最近よく冒険者たちが、脅えているのってお前のせいか?!」
「なっ、なんのことだ!!私は、知らない!」
焦ったように、目に見えて狼狽えるブロン。
「そうか…じゃあいいだろう!!」
「おい、俺を忘れるな。なんか…受付嬢が避けられていたぞ。」
「ん、ああ、緑色の目の奴か!?」
「ああ、そうだが…どうしたんだ。」
「受付嬢にも人気になる奴がいてな!!受けられる人と受けられない人が別れてしまった!!」
「面白いなぁ~。どうだミツハ私は、人気になると思うか?嫉妬するか?」
「ならない」
ブロンは、はっきり言われたからか、若干拗ねている。見た目が幼女だからか、子供がいじけてるようにしか見えないのだ。これで興奮するのならロリータ コンプレックス…ロリコンだけだろう。
「そう言うなよな、嬢ちゃん!」
「だから、嬢ちゃんの歳じゃない!!」
「早く用件を伝え…ろ。」
「ああ、わかった」
その一言で先程の巫山戯た雰囲気は、なくなり沈黙が訪れた。
「内容は、“真話の祠“の調査になっているが、”真話の祠”は、英雄ゲンゲ・ランダが倒した。神話の怪物『悪魔』が眠り英雄の隠された真実を得られるとされる場所。そこに莫大な魔力…わかるだろ」
ブロンは、その見た目で分かり難いが何百年も生きている上、魔族(悪魔の血が入るもの)だ悪魔の恐ろしさは、ここに居る誰よりも知っている。
「何だと!?」
クラウドが言いたいことがわかり冷や汗を出し、恐怖をあらわにするブロン。
「悪魔がいるだろうな。」
「その通りだ、ミツハ可能性は、限りなく高い
それでも受けてくれるか?」
「受けよう、俺は」
そう言いミツハは、自分の隣にいる恐怖を感じているブロンに視線を向けた。
「わ、私も大丈夫だ。受けよう。」
「依頼は、確実にEXに届くだろう。それでも受けてくれるのか?」
「分かっている。受ける…か?」
ブロンに向け問いかけるミツハ。
「ああ」
「改めて頼んだ!!EXランク冒険者たちよ、」
「任せろ」
そうして冒険者ギルドを出て行った、ミツハたち
ミツハは、ビクついた様子のブロンになら受けなければ、いいと思いつつ言った
「大丈夫だ。俺がいる安心しろ君が前を向くなら俺も前を…向く。」
本当にこいつは、コミュ障なのか疑う程のクサイセリフをすぐ言う。
ブロンの頭を軽く撫でる。
「っッ」
クサイセリフを吐いた後若干の照れ隠しで小走りに宿へと走ったミツハには、見えなかっただろう
頬を赤くしている女性のことは
★ ★ ★
チッ、くそがなんで俺のエイミーちゃんの所に行った奴をぶっ飛ばそうとしたのにあいつ何者だ?
「おい、ヘイグダサかったな?ハッハハハ」
冒険仲間が声を掛けてくる。何なんだ俺は、苛立っているんだ。
「Bランクなのにな!!」
「「ワッハハハ」」
皆して、俺を嗤いやがる。ムカつくぜ、大体アイツがいなければ俺も、からかわれず馬鹿にされなかった。
★ ★ ★
全部あのクソ野郎のせいだ。
苛立ち、建物の壁を力一杯殴りつける。
「おい、人間」
「!?」
うわっ、誰だこいつ子供か、
そこに14歳程の蒼い髪の子供が話を掛けてきたのだ。
「テメェは、誰だ?」
「僕は…いやそんなことはいい、力が欲しいか?恨んでいる者を殺せる力が」
「欲しい、欲しい!!」
魅力的な質問を掛けてくる餓鬼の言葉を真に受け提案に乗る。
「鍵をあげよう”真話の祠”にいけ人間、欲しいものが手に入る。」
餓鬼が鍵を何処からか、取り出し、俺の前に見せつけるように持つ、禍々しい鍵だ。
印象は、禍々しい不思議な鍵だった。
だけど一つだけ分かった。力がある。俺には、手に届かなかった力が。
これさえあればあの野郎をぶっ殺せる。
鍵を手に取ると押さえきれないぐらい憎悪が溢れてくる…でもこれがあればあいつを殺せる。
あいつのせいで狂ったすべてが狂った。
あいつがいなければ
あいつがいなければあいつがいなければあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつがあいつあいつあいつあいつあいつあいつあいつあいつが…
『いなければ』