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リトルデヴィルの放浪譚  作者: xnishix
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旅立ち

はじめまして。

こちらは初投稿の作品となります。

小説というより駄文です。

誤字脱字など至らない点があると思われますが御容赦願います。

お目汚しにならなけば幸いと···これを御挨拶とかえさせて頂きます。


2019.1.31 xnishix



 




 勇者と大魔王が戦うのは宿命か運命か、それは誰にも分からない。


 それでも戦いは起こり、勇者の勝利で世界に平和が訪れる。


 大魔王城は崩れ落ち、その跡地から勇者と勇者を支援したもの達が大魔王の遺産を我がものにしていく。



 『勝者こそ正義』



 誰が言ったかもわからないその言葉はまさに真理であった。







 ✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕







 崩れ落ちた大魔王城の地下道。


 そこはまだ勇者達の知らぬ場所。


「いずれここも見つかるだろう」


 そう言ったのはレッサーデーモン。


「大魔王様の仇は取れずとも、一矢報いてやりたい」


 レッサーデーモンの隣で苦々しく地下道の天井を見上げ、その先にいる勇者へ憎しみの視線を向けるガーゴイル。


 ガーゴイルの意見に賛同するかのように頷く二体のワーウルフ。


「気持ちは私も同じだが、それでは大魔王の遺言に反する事になる」


 一同はレッサーデーモンの言葉に驚きを隠せなかった。


「大魔王様の遺言とは、どういう事だ?」


 レッサーデーモンに問いかけたのはゴーストである。


「私は大魔王様直属の部隊にい暗部の一人。大魔王様は勇者との最終決戦に臨まれる前に私にこう言った……




 《もし俺様が負けたら、俺様の生まれ変わりを探せ――》




 ……と」


 その言葉に一同にどよめきが走る。


 大魔王様の生まれ変わり……転生体が現れるというものであった。


「大魔王様にまた会えるの?」


 そうレッサーデーモン問いかけたのは、小さなリトルデヴィル。


 レッサーデーモンはリトルデヴィルの頭をそっと撫で、頷く。


「ああ、私達は……大魔王様は完全に負けた訳では無い。大魔王様の転生体をお探しし、必ずや憎き勇者共を今度こそ討ち破ろうではないか!!」


 レッサーデーモンの言葉に誰もが同意し声を上げる。


 レッサーデーモンはその事を伝える為に一度悪魔界に戻り、ガーゴイル、ワーウルフ二体、ゴースト、リトルデヴィルの五体で大魔王の転生体を探すことで話は決まった。


「リトルデヴィル、これをお前にやろう」


 レッサーデーモンが自分が着用していた目深いフードの着いたローブを渡す。


「え、いいの?」


 リトルデヴィルはそう聞き返しながらも、手にしたローブに目を輝かせた。


 それはマジックアイテムで、本来リトルデヴィルが手にできるような代物ではなかったからである。


「ああ、このローブのフードを被っていれば悪魔族でも太陽の下を歩けし、オーラも抑えられる。そうすればお前なら人間の子供の振りをして、人間や亜人の暮らす場所の近くも探索できよう」


 レッサーデーモンの言葉に、リトルデヴィルは自分の役割を理解する。


 ガーゴイルは上空に点在する浮遊島、ワーウルフの二体は山森谷といった自然区域、そしてゴーストとリトルデヴィルが人間や亜人たちの住む場所の近くと割り振られた。


 報連相はレッサーデーモンが悪魔界から世界各地に配備する、悪魔族達が担う。


 今いる大魔王城は八十%近く勇者達に侵食されている。


 彼らは名残惜しさを切り捨てて、使命を胸にそれぞれの道を歩み出す。


 必ずや転生された大魔王様の下に集うと心に決めて――――






✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕






 大魔王城を出て、夜の魔の森を歩くゴーストとリトルデヴィル。


 レッサーデーモンとガーゴイル、ワーウルフ二体は既に別行動を取っていた。


「それでは私は東、リトルデヴィルは西を」


 ゴーストはそう言って、夜の闇へと溶け込んでいく。


 ゴーストは霊界と現界を行き来して移動する、悪魔界と現界を行き来できる悪魔族のリトルデヴィルとは、行動手段が異なるのだ。


 なにより世界は広い。


 人間より能力値に優れている魔物とはいえ、一体で全てを掌握する事はできない。


 勿論、大魔王様や高位魔族ならば話は別だが、彼らは大魔王様を守るべく戦い散っていった。


 ただのゴーストとリトルデヴィルでは、時間が必要なのである。


 幸いな事にゴーストやリトルデヴィルには寿命は無い。


 ただ不死ではない、弱点をつかれると滅びてしまう。


 ゴーストとリトルデヴィルの弱点は、太陽の光である。


「リトルデヴィルよ、レッサーデーモンから貰い受けたローブは太陽が無い夜でも着ていなさい。フードも取らない方がいいだろう」


 リトルデヴィルはゴーストの言葉に首を傾げた。


「今の世界は大魔王様の加護が低下している、勇者の中には夜や闇の力を行使する者もいるという。念には念を入れておくべきだ」


 犠牲になった仲間達が残した情報である。


 これを活用せずに、大魔王様の復活に差し障りを起こすわけにはいかない。


「そうか、わかった」


 リトルデヴィルはゴーストの言葉に頷き、フードを更に深く被る。


「しかしそのローブ、大き過ぎやしないか?」


 ゴーストはリトルデヴィルの姿を見て、顔を顰めた。


 ローブのサイズが、かなり合っていない。


 裾を引きずるにしても、限度があるというものである。


 とはいえマジックアイテムなので、下手にいじれないのが難点。


「へへ、僕はこれがいい。大魔王様みたいだろ」


 悪戯っ子を絵に書いたような表情でそう言ってのけるリトルデヴィルに、ゴーストはやれやれとため息を着いた。


「まぁいい。いくらローブの能力があるとはいえ、人間に近づき過ぎないようにな」


「うん、わかった。ゴーストも気を付けて、うっかり太陽の下に出て消滅とかするなよ」


 リトルデヴィルの言葉に「生意気な」と言いながら、ゴーストは霊界と消えていく。


 リトルデヴィルはゴーストの消えた夜の闇をしばらく眺めた後、その場に背を向けて魔の森を歩き出した。











 サワサワと深い木々が揺れる。


 人を寄せつけぬための深い深い闇の森。


 大魔王の加護を失い、その意思は深い眠りについた。


 それでも僅かに残る力を託された者達にひっそりと届ける。


 魔の森は旅立つ者達の成就を願い、見送った――――









最後までお読み頂きありがとうございました。

中身の薄い稚拙な文章で恥ずかしいばかりですが楽しんで頂けたなら幸いです。


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