第1話 入学して初の友達、そして部活の広告ビラ配日
俺は須賀崎和馬、東塚大学1年生。
自分はこの大学に入学したばかりで、その日はオリエンテーションだった。
まだ話し相手の知り合い、友達がいない状態だった。
高校入学当時はクラス内の自己紹介でこの部活に入りたいと言ったので、それをきっかけに友達が出来た。
部活だけでなく図書委員会に入り、次第に友達、仲間が増えて、かなり楽しかった。
今でも高校の同期の部活友達、委員会仲間とは同窓会や文化祭で会ったり、一緒に御飯食べに行くなどあり
親しい仲である。
話を戻すが、まだ友達が出来ていない状況でしかも自分は不器用なのでどうすればいいか分からなかった。
オリエンテーション終了後にクラブの新入生勧誘活動が行われていた。
主にビラ配りやブースを設けて自分のクラブについて説明だった。
自分もたまたま通りがかって、1枚ビラを貰ってどうしようか考えた。
どんな部活があるか探し歩いていたその最中で
???「あの、すいません」
黒いメガネの男性が声を掛けて来た。俺は最初、気づかなかった。
どのサークルにするか、他のクラブも探すか考えていたところだ。
黒メガネ男性「あの、すいません」
須賀崎「はい?」
俺はその男性に気づいた。クラブ勧誘の腕章をつけていないので自分と同じ新入生だと分かった。
黒メガネ男性「臨床工学科1年生の人でしょうか?」
俺は何だこいつは?と言わんばかりの表情をした。
須賀崎「そうですが?(こいつ、俺と同じ新入生か)」
黒メガネ男性「俺も同じ臨床工学科ですが、まだ行動を共にする人がいないので一緒に行動しませんか?」
須賀崎『一緒に行動しませんかって女性か俺は、まあいいか。俺もまだ友達いねえし』
心の中でそう言い、
須賀崎「いいですよ、自分もまだ行動を共にする人がいないので。」
黒メガネ男性「そうですか、それじゃあ連絡先でも..」
嬉しそうな表情をして何かを言おうとしたが
須賀崎「その前に、あなたの名前は?学科の親睦会の時、臨床工学科1年生全員自己紹介
していたが俺は全然覚えていない。臨床工学科1年生は俺除くと42人、さすがに顔と名前が
一致していないと覚えられねえな。」
こういう時は、話しかけた方から自己紹介するものなんだがな。それに連絡先の前に相手を知るべきだよと
考えるのが須賀崎だった。
黒メガネ男性「おっと、失礼。俺の名前は露澤明。よろしく!」
須賀崎「俺の名前は須賀崎和馬。こちらこそよろしく!」
そう言って俺達は連絡先を交換した。今日は勧誘活動以外に用事はないので帰宅した。
その夜、どのクラブにするか考えた。
このクラブにしようと思った。そのクラブはボランティア同好会だった
ビラに書いてあるメールアドレスに入部希望のメールを送った