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第一部 序章「小さな頃の、大きな決意」
小さな頃――
幼馴染たちと一緒に、とある競技を見に行った。
そこで繰り広げられるのは、剣と魔法の、よく見た絵本のような光景。
それはなんと見事で、なんと盛大で、なんと心躍るものなのか。
気が付いたら、その競技に俺は無我夢中になっていた。
「絶対に……絶対にこの競技で一番になりたい!」
気が付けば、そう心に決めていた。
そして、それを目標に俺は努力を続けてきた。
たとえ、挫折を経験しても。
努力の先にはきっと……希望はあると、信じて――