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幼馴染と賭け事

作者: 秋の大空

彼は私の幼馴染の柳沢蓮、やさしくてたまにかっこいい私の昔からの友達。

彼とは結構長い付き合いだと思う。

だけど、高校に上がり彼と話す機会は減っていった。

私の思いも告げられないまま……



そんな中月日は流れ、高校二年生に上がった私たち。

ある日、蓮に呼び止められ喫茶店で話すことになる。


「久しぶりだね。」

「おお、そうだな。」

「それで、どうしたの?」

「実は、今日は凪咲に一つ頼みごとがあったてな。」

「頼み事?」

「羽村と会う約束を取り繕ってくれ!」


そこから、蓮は頼み事内容を終始誤魔化しながらしゃべっていた。

ようする羽村梨紗、私の友達に告白するから呼び出してくれと言う内容だった。

私は少し戸惑いながらもそれを承諾することに決めた。


「そういうことなら、賭けをしてみない?」

「どういう賭けだよ」


蓮は少し疑うような目で私を見てきた。


「単純に、告白に成功するかしないかだよ」

「もちろん、私はしない方に賭け、蓮はする方に賭ける」

「で、罰ゲームは?」

「あんまり、ひどいのだと蓮が可哀想だから、ジュース一本位が妥当かな」


私は、少し意地悪をするような顔で言った。


「それって元々失敗するから大きい賭け事はするなって馬鹿にしてるだろ?」

「そこまでは言ってないよ~」


そんな話が終わった後、私たちは帰ることにした。


翌日、私は梨紗に掛け合い放課後に屋上に行ってくれとお願いした。

梨紗はそれに応じてわかったと言ってくれた。

そして私は昨日の喫茶店で放課後待つことにした。

成功だろうが、失敗だろうが来てくれとのことだった。


そして、喫茶店で少し待つこと一時間くらい、蓮が来た。

なんとも言えない微妙そうな顔で入ってくるのが見えた。

だが、話して見ないとわからないだから聞いてみることにした。


「どうだった…?」

「うん、告れなかった…」

「まぁ、そんなことだと思っていたよ」


蓮は昔から怖いものとかに立ち向かう優しさがあるくせに肝心な時の勇気が足りないそんな性格だったのだ。


「でも、遊びに行く約束はできた、やっぱり、ステップを踏むということは大事だと思うんだ」

「まぁ負けは負けだからね、ジュース一本はもらったよ」


そう、勝ち誇ったように言い蓮は悔しそうな顔でため息をついていた。


そうした日々は続き、蓮は梨紗に告白する機会をうかがい、私はそれを援助すると言う形となった。

そんな中でも、賭けは続き私はその都度勝っていた。

そして、私たちは高校三年生になり、最後に告白すると言っていた蓮に屋上に呼ばれていた。


「告白しにいかないの?」


私は手に持ったジュースを飲みながら、蓮に聞いてみた。


「ああ」


どこか上の空と言う感じに返事を返されてしまった。

だがそのあと、笑顔になり何か晴れたと言う表情をしながら呟いた。


「今日の、告白には自信があるんだ最初の時の失敗はしない」


そう告げた彼の表情は私の好きな蓮の表情だった。

これで、私の役目も終わり、この賭けも終わるのだと思うと少し寂しく感じられた。


「ふーん、そう、なら最後の賭けだね、いつも通り私は負ける方に賭けさせてもらうよ」

「今日は俺が勝つ」


蓮がそういうと、私は屋上からさろうとしていた。


「凪咲、お前のことが好きだ!」


私は一瞬誰に向けられて言われた言葉なのかわからなかった。


「羽村には、いろいろ迷惑かけた、好きな相手に気づかせてもらったしな」


言葉の意味が全く分からんかった。だけど、私の感情はうれしいとおもぅたのだ。


「凪咲、返事をくれないか?」


私は、そう言われ飲み欠けのジュースを彼の元へと渡した。


「今回の賭けは、蓮の勝ちだね」


そう言うと蓮は嬉しそうに笑った。

初めての投稿なので雑で下手です。


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― 新着の感想 ―
[一言] はじめまして。幼馴染のぎこちない、遠回りな恋のやりとりが初々しくて好感を持ちました。幼馴染同士の「賭け」という表現も洒落ていますね。ただ約束を「取り繕う」は本来意図したニュアンスとちがってし…
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