表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
のふげらっ!  作者: 八雲ゆづき
第1章 のふげらっ! の始まり
4/8

甘夏先輩と中森くん

甘夏あまねさん! 三年なんだからしっかりして下さいよ‼︎」

柏崎かしざき 甘夏あまねさん、俺より1つ上の三年だ。普通なら受験やらで忙しい筈なのだが、何よりこの高校は大学附属の高校なのだ。甘夏さんは余裕綽々の表情(というかいつもこんな感じ)を浮かべている。

「へへっ! やっぱ最初見た時から可愛い子だなぁー、と思っていたんだよ!」

にへー、と少々下品な笑みを浮かべている。気持ち悪い……。

「と、取り敢えず学校いきましょう? ね?」

「ヤッター! 夕くんから誘ってくるなんて‼︎ 流石今日占い一位だったわけだわぁー♪」

物凄く喜んでいらっしゃる。

とにかく、先輩と二人で学校への道を急ぐのだった。この後、先輩がスキップで登校しようとしていたが、道を急いでいたためすぐさま止めた。



「それでは出欠をとる。足立」

「はい、」

「明石」

「はい」

「………東城。おーい、東城はいないのか?」

ガラガラガラ、このタイミングで扉を開けるとは……我ながらついていない……。

「すいません! 少し遅れました!」

「まぁギリギリセーフにしといてやろう。次、中森……」

先生の、出欠確認には間に合った。しかし、タイミングがタイミング故に恥ずかしい思いをしてしまったなぁー。明日からはちゃんとしよう。



昼食時にて––––––

「夕、お前今日の朝なんで遅れた?」

トレーの上に乗っているカレーを頬張りながら聞いてくる。彼は中森くん、下の名前は……何だっけ?

「いやぁ、朝ちょっとバタバタしちゃってさー、うん」

「しっかりしないとだせ? さらにさー、お前って、彼女いたっけ?」

はっ? 彼女いない歴=自分の年齢ですが?

「何の話? どうせ中森の話だからくだらないこと、ぬかすんだろうけど」

少し嫌味を交えた言い方。

「そんな言い方はねぇだろ⁉︎ 実はさ……」

俺の予想が正しければ間違い無く、〝先輩″の話だろう。3.2.1.はい。

「今朝、お前が女の人と歩いてたって聞いたんだよ」

ほら見ろ、甘夏さんのことだ。

「中森、よく聞け……。その人は、先輩だ」

「やっぱりな、お前の事だから付き合ってる人なんかいないって思ってたぜ」

ちょっとそれは心外だぜ……うん。

中森はルックスこそ悪く無いと思うけど、駄弁っててたまに毒舌になるのがたまに傷なんだよなぁー。こいつに彼女ができるか、こっちの方が不安だぜ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ