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魔剣使いの異世界ライフ  作者: 一匹狼
第一章 特訓編
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第一話 新たな人生

目を開けるとそこにはいつも寝ている寝室の天井ではなく、知らない天井だった……。


(どういうことだ?俺は死んだんじゃなかったのか?)


死ぬ以前のことははっきりと覚えている。

俺は橋本 翔也。先祖が侍らしく家には道場まであり日本刀が飾ってあるという結構本格的な道場だった。

そこで俺は、爺ちゃんに剣術を教えてもらっていた。

小さい頃から教えてもらっており、道場には他にも大人の門下生がいたが敵なしだった。

だがある日、俺の妹である美月がある組織に殺されたと聞いた。俺はそれを聞いた時は耳を疑った。

だってそうだろ?昨日まで何気ない日常が流れていったんだ。それなのに急に妹が殺されたと言われて、はいそうですかと頷けるかってんだ。だから俺はせめて美月の仇をとろうと周囲の反対を押し切り飾ってあった日本刀を持ち組織に乗り込んだ。

そして、組織は壊滅出来たが俺も死んでしまった…。



……そして今に至る。

やはりここがどこなのかも何故生きてるのかも分からないが、考えていても何も答えが出ないのでとりあえず起き上がろうとしたが言うことを聞かない。


( ん?なんで動かないんだ? )


いや、手は動く。足も動く。だが何故か起き上がれない。

そこで自分の手が小さいことに気づいた。


( これは俺の手なのか?いや、まて!これじゃあまるで赤ちゃんの…… )


そう考えてたところにドアが開く音がする。

視線をドアの方に向けると茶髪で腰の長さまであり目は髪の色と同じ茶色をしたどこか大人しそうな雰囲気の女が入ってくる。


「 ーーーー 」


何か女が喋ってるようだが聞いたことのない言語だ。


( 何語だ?英語……じゃなさそうだな)


日本語じゃなくともニュースで少し聞いたことがあるから意味は分からなくても何語かは分かるのだ。

だが先程も言ったようにこの女が喋ってる言語は全く知らない。


「 ーーーー 」


女が微笑みながら何かを言っている。

俺はそれを無視してここがどこかを考える。いくら剣術の稽古をしてたとはいえ、それ以外は普通の高校生だ。学校では授業を受け、趣味の読書だってする。その知識をフル活用してある可能性が浮かび上がる。

その時、女が急に部屋を出ていった。

無視してたから拗ねたのか…と思っているとすぐに女が部屋に入ってくる。だがさっきと違うのは右手に枝を持ってることか…。


( そんな枝では俺の気は引けないぞ )


それを知る筈もない女は枝を前に出し何かを呟いている。

すると、枝の先端から一つの光が生み出された。


( っ!? )


俺が驚いてると、女はにっこりと笑っていた。

女の目的が俺の気を引くためならそれは成功してるだろう。

何しろなんも変哲もない枝から光が生み出されたのだからそりゃあ誰だって驚くさ。

だが、それによって可能性が確信に変わった……。


( やっぱり俺って異世界に来ちゃった!? )





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