付記
~登場人物達~
●シノブ・ゴトー
今回の主人公。サンと呼ばれる和テイストの国出身。サムライで機兵と呼ばれるロボット操縦者(今作関係なし)。何故かアーリーに少年と呼ばれる。今作時点で18歳。
一人称は、「僕」
●アーリー・ウェゼンティ
「地獄の777丁目」のオーナーにしてマスター。巨人族なのだが、一見してそれがわからない程の超が付く美人。およそ短気で喧嘩っ早く直情的なキツい性格だが、基本的には面倒見が良く、情に厚い。楽しそうな事には率先して頭を突っ込みたがるが、結果的に面倒なことになりがち。辛いモノ好き。
一人称は「あたし」
●リーンシェラ・ワーレン
エルフの女の子。口が悪く誰にも失礼な物言いをするが、無邪気な性格で人懐っこい。物怖じしない一方で、根っこはわりと小心。シノブ同様、機兵の操縦者。アーリーのことを「姉貴」と呼び、慕っている。
一人称は、「オレ」
●リョウコ・クニサキ
777常連、唯一の妖精族。女。街に出てきて右も左も……な頃、ごろつきに絡まれているところをアーリーに助けられた縁で、常連になった。本職は吟遊詩人で、妖精族特性である先天的魔法使い。人間世界に興味津々でよくあちこちに出かける。
一人称は、「私」
●リュウ・オクト
シノブと同じ、サン出身のサムライ。かなりサン訛りが強く、シノブよりもサムライの格式について遙かに厳しい。剣の腕は確かで、777枠の中ではレオンに並ぶツートップの一人。物語時点では既婚。
一人称は、「拙者」
●シゲサト・イトー
リュウの借金を取り立てに来た金貸し。なのだが、すっかり777に居着いてしまった謎の男。十分おっさんなのだが、行動は子どもっぽく、トラブルメイカー。777に起こるトラブルのおよそ6割はこの男により生み出されており、最終的に自身が酷い目にあって終わるパターンが殆どだったりする。
一人称は、「俺」或いは「俺様」
●カロン・バルバロ
巨人族の男。酒好き、ケンカ、荒事大好きな、絵に描いたような荒くれ者。ある意味最も巨人族らしい巨人族。戦斧を操るパワーファイターだが、裏の稼業は大工であり、案外繊細な芸術家という一面もある。
一人称は、「俺」
●サンニイロック・ケイ
人間族の盗賊。見た目、異様な風体の老人に見えるが、実は28歳。姿が異様なら、言動も奇天烈で、周りの状況に流されず、好きなことを好きなようにすることを優先する。
かなりの大酒飲みで、大食らい。
一人称は、「ワシ」
●ベン・ベン
何を盗られたのかわからないが、サンニイロックを追ってきた結果、777の常連になった巨人族。カロンと同じ筋骨隆々の男なのだが、出自が違うのか、かなり性格はおっとりしている。偶に暴走する。喋ると訛りが強い。
一人称は、「ワイ」
●レオン・ライツ
ウィルに出向してきた、某国騎士団長。爽やか系お兄さんで、777の良心枠。やや考えを真面目すぎる方向に捉える向きがあり、それが結果的におかしな行動を生むことがある。騎士団長だけあって、剣の腕は確か。777ツートップの一人。
一人称は、「俺」
●セシリア・レイナード
エルフの天然系お姉さん。好奇心が強く、その好奇心のまま777にやってきた。かなり辺境の出身で、世間知らず。何時もにこにこフワフワしていてつかみ所が無い。一応魔法のエキスパート。医学、薬術にも詳しい。
一人称は、「私」
●ロゥ・ワーレン
リーンシェラの兄で、超級魔法使い。魔法理論構築等、学術方面に秀でる。クールで相当な美形だが、その気持ちの100%近くが妹であるリーンシェラに向いている。明らかにそれは兄妹愛というそれを越えており、色んな意味で危険な男。シゲサトと酷く仲が悪い。
一人称は、「私」
●クレソック・ディンガム
色々な事情でアーリーと繋がりのある、国家情報局のお偉いさん。かなりの気難し屋で、部下を振り回す。ちょこちょこ777を取り巻く事件に関わるが、それ自体を嫌っているわけではなく、むしろ嬉々として関わる。言ってる事とやってることが違い、それを自覚して居る難儀な人。
一人称は、「俺」
●ディーガン・ラカナダ
一言で言えば、賢者であって、立ち位置的にはジョーカーのような存在。基本的に、自分が興味がある事以外には関わることが無い。アーリーが苦手とする、ある意味唯一の人物。一人称は、「私」