■巻末付録 ~ 飛行機の簡単な説明 ~
みなさんあまり飛行機になじみがないと思いますので、巻末付録として簡単な説明を作りました。
思えば最初にやっとけばよかったなと思いますが……。
■各部の名前
飛行機は空を飛ぶ乗り物なので、基本的には前に進むことが前提となっています。
ですので、前に進みながら、翼に受けた風の方向を変えることで傾いたり、方向を変えます。
主に三つの動翼(操縦すると動く部分)で回ったり、上がったり下がったりします。
■コックピットにあるもの
いまの飛行機も基本は同じで、飛行機は二つのレバーと左右のペダルで操縦します。
A:操縦桿 :機首の上下の傾きと、翼の左右の傾きを操作する
→押し込むと機首が下がる、引くと機首が上がる
→右に倒すと、機体が右に傾く、左に倒すと左に傾く
B:スロットルレバー :飛行機の速度を操作する(自動車のアクセル)
C:ラダーペダル :水平方向の左右回転を操作する。
→右のペダルを踏むと、機首が右に水平回転
→左のペダルを踏むと、機首が左に水平回転
■操縦桿でできること
操縦桿を引くと、昇降舵がよいしょ、と上をむき、風を受けたしっぽが下がります。
(逆に機首はあがる)そのまま引き続けると、飛行機は宙返りします。
操縦桿を倒すと、飛行機は傾きます。機体を90度傾けて操縦桿を引くと、飛行機は90度傾いた状態で横向きに宙返りします。
つまり、急旋回です。
■小説の中に出てくるハンマーヘッドターンという機動
飛行機はボール投げと同じで、スピードが速いものほど沢山のエネルギーを持っています。
いまの戦闘機はエンジンの出力がすごいことになっているので、空気が薄くなってエンジンが弱るまで垂直に上昇できる機体もあったりしますが、このお話に出てくる機体は、100馬力から200馬力程度しかありません。いまの普通自動車くらいですね。
なので、スピードを限界までだしても、重力に負けてつり合い、そして落っこちます。
上昇して、ヘロヘロになって、でもまだ操作できるくらいの風が流れている状態で、ペダルをけ飛ばすと、重たいエンジンを下にしてカクンと回ります。
使うタイミングを間違えると敵の目の前で止まるのでただの的になりますが。