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12.想い繋ぐ力

 必殺技の裏話

 ブレイドクロニクルの必殺技システムは、バトル漫画のイメージで組まれている。プレイヤーが考え、修業することで無限に広がる必殺技。

 その発想を助けるのが秘伝書だ。必殺技が個性的なことで、自身の攻略を困難にできる。

 故に、オリジナルの必殺技で個性を出さねば雑兵と化すゲームでもある。

 高速道路 パーキング


 俺達は一時、休憩のためパーキングに止まった。運転は神経を使うし、みんなの必殺技ゲージが無くなったからだ。今は福岡辺りだな。

 よく手榴弾とか見つかるから修羅の国とか言われてるな。椿が警戒している地域だ。暴力団が多いとかなんとか。こんな場所なのに、何気にヤクザゲーム『龍が如く』の舞台になったことなかったっけ? また1からプレイするか。いや今度HD出るからそっちにしよう、うん。

 「必殺技ゲージが無いと置物なのね」

 「消えないだけ便利だろ」

 トレーラー、クインテットコンボイの持ち主のクインと交代で運転手をすることになっている夏恋はトレーラーの調子を確かめた。ここまでの長期走行は初めてだから、いろいろ確認しながら進まねばならない。

 「食べ物ありましたよー」

 佐奈とネフィが店から食べ物を掻っ払ってくる。本来なら金を払わなければならないのだが、店主を倒すなりバレないように盗むなりすれば持っていき放題だ。

 「色仕掛け、そういうのもあるのか」

 ネフィは以前まで店主をボコボコにしていたらしいが、佐奈が色仕掛けを思い付いて試したら上手くいったのでボコボコは不要になる。必殺技で破れた佐奈の衣服は高速道路に入ると同時に回復した。エリアチェンジで回復するのか。

 「色仕掛けって、どうしたんだよ?」

 「襲いましたー」

 「色仕掛けれてねぇよ。ほぼ襲撃だろ」

 佐奈は多分、店主をチャーム状態にでもしたんじゃないかな。多分な。ショップ店主って不思議なダンジョンのダンジョン内ショップ店員くらいに強いから戦わないに越したことはない。

 俺はもちろん、不思議なダンジョンだとよく店員倒すなりアイテムで逃げるなりで泥棒したんだが、このゲームは逃走が困難なんだよなー。バイクくらい早いセグウェイでかっ飛んでくるし。

 「……」

 「あかり?」

 「ゴメン、考え事してた」

 あかりはトレーラーの上に座って空を見ていた。俺と暇だったサイファーはトレーラーをよじ登る。今はすっかり夜空。ゲームの時刻はゲーム内時間でこそあれ、現実同様に巡る。まあ現実の5倍に引き延ばされたゲーム内時間で、1日が5日に伸びるだけだ。

 「あいつらのこと、思い出して」

 「サイバーガールズか?」

 「うん。私が初めてセンターに立ったライブが全国ツアーの、福岡なの」

 「ええぇ? シャーロットさんってサイバーガールズだったんですか?」

 サイファーが横で尋常ならざる驚き顔をしていた。そりゃ、このへそ出しルックスの破戒シスターがサイバーガールズだなんてわかりませんわな。オマケにゲーム中はシャーロットなんて名前だし。

 「ああ。稲積あかりと言えばわかるよな。あと木島ユナもいるぞ」

 「……直江先生、転校したいです」

 サイファーが本気で落胆。『ゲーマーなアイドルグループ』としては、にわか仕込みだった気もするがな。だってホラーゲーム担当がかの有名な『バイオハザード3』の追跡者を知らなかったんだからな。ミーハーなのか?

 「諦めろ試合終了だナンセンス。考えてもみろ、アイドルはステージに立って届くか届かんかの距離が一番だ」

 「えー、でもアイドルがクラスメイトなんて最高じゃないですか!」

 「やめとけやめとけ。アイドルのクラスメイトなんざ。超高校級の幸運と呼ばれた奴さえ、殺人の疑惑なすりつけられかける様な状況になるぞ」

 アイドルマスターはあまり知らんが、ダンガンロンパのアイドルは絶対ヒロインだと思ったのになー。残念。

 「へ?」

 「ま、まあなんだ。実際アイドルなんていいもんじゃないぞ。中身はバトルロワイヤルがリアル鬼ごっこの勝ち残り戦争だ」

 「ですよね。でもその中でセンターのあかりさんって凄いですよ」

 確かに凄い。40人くらいいて、その中の6位だもんな。ユナは2位だったけどな。

 「私はそんなに凄くないよ。ファンがいなきゃね」

 「ま、アイドルもいろいろあるんだ。既にユナもあかりも辞めた身だ」

 俺は話を切り上げた。トップアイドルだったからわかる世知辛さとかあるんだよ、多分。それは市民や末端のアイドルにわかるまい。


 本九大橋


 俺達は休憩を終え、トレーラーを走らせる。橋を越えて本州へ乗り込むのだ。北海道まではまだまだ遠い。クインがいなかったらと思うとゾッとする距離だな。運転手としてクイン、交代要員に俺とネフィ、アイリスが運転席に座る。

 本九大橋って現実だとどの橋に当たるんだろうな。デカイ橋だけど。

 「来たな、墨炎!」

 なんかプレイヤーが橋のど真ん中に突っ立っている。名前は『ヴァーチェス』か。また天使かガンダムか。リーダーがジブリールだから天使だろうけど。

 「前方になんかいるぞ!」

 「構わん、轢け」

 クインはネフィに聞いてからプレイヤーを轢いた。本来、このトレーラーはこういう必殺技なのだ。プレイヤーはHPを全て失って消滅した。直進しか出来なく小回りが利かないから避けやすい分、威力高いんだな。

 「おー、これがかの有名な三河走りなんですね」

 「あたしは佐賀出身だよ」

 アイリスが感心してるが、佐賀走りでこれならもっと酷い三河走りの愛知県で死亡事故ナンバー1も納得だな。車の町なのに何人免停すればいいんだよナンセンスだな。

 「今だ! やれ!」

 死んだヴァーチェスが隠れていた部下達に命令し、タイヤに攻撃させてきた。レイピアでタイヤをプスプス刺す。

 「ば、馬鹿やめろ!」

 「スペアタイヤならありますよ? 大丈夫です」

 「元より歩く予定だ。問題無い」

 クインが珍しく慌てる。アイリスが言う通り、スペアがあるなら大丈夫じゃないか? ネフィは歩く予定とか言ってるが、トレーラーはこの先も欲しい。

 「いや、そうじゃなくてだな……」

 しばらくして、タイヤの破裂音とは思えない爆音が鳴り響く。安全のため速度を落としたトレーラーに集まる部下達が吹き飛ばされていた。タイヤがパンクしたんだが、その爆発に巻き込まれたにしては吹き飛び過ぎだ。数人は防具を付けてないためか、引き裂かれていた。

 「どうしてこんな惨事になったか、クイン先生のナンセンス講座!」

 「ああ、トレーラーとか大型トラックのタイヤって空気圧スゲーからパンクすると危ないんよ」

 なるほど、それでね。空気圧が高いからパンクさせるとあんな大爆発に……。なんか燃えてない?

 「あ、クインテットコンボイはタイヤの中身ガスだから。パンクも武器にだな……」

 「コンボイ司令が爆発する!」

 「待て! シートベルトがだな……」

 なんか危険を感じた俺達は慌ててトレーラーから逃げ出す。周りに敵の部下がたくさん集まり出したが押し退けて逃亡。そして爆発。

 クインテットコンボイは多数の敵と運転手を道連れに壮絶な最期を遂げた。

 「クインは?」

 「シートベルトが外れなくて愛車と運命を共にした」

 クインはシートベルトを外せず爆発に巻き込まれた。あれは生きてないだろう。あんな馬鹿な必殺技使うから。

 「ここから走るぞ! クインの犠牲を無駄にするな!」

 俺達は橋を走って突破することにした。何気にクインが戦闘不能に陥ったとこ見たのは初めてなんだよな、俺。

 「待て!」

 「またかよ!」

 今度もなんか現れたんだが。吸血鬼みたいな格好をした女性プレイヤーだ。名前は『オファニム』か。無視無視。

 「ここから先は通さない! 稲積あかり、ここで決着をつける!」

 「誰だよ」

 どうやらこいつはあかりに因縁があるらしいな。話くらい聞いてやるか仕方ないナンセンスだな。いつの因縁か知らんが、有名税だなこりゃ。

 「ま、どうせ昔サイバーガールズに負けたアイドルだろうけどな」

 「何故それを……」

 「図星かい! 俺、恐ろしい子……」

 オファニムはサイバーガールズに負けたアイドルらしいな。俺なんてアイドルは松田聖子とかピンクレディーくらいしか知らないんだが。誰だ? おにゃんこ倶楽部?

 「その声、『リア充倶楽部』のリーダー!」

 「名前は出て来ないんですねわかります」

 あかりはその正体を知っていた。これはサイバーガールズに輪をかけて酷い名前のアイドルだ。おにゃんこ倶楽部のパクリだなこりゃ。あの神聖なおにゃんこ倶楽部をパクるとは、んんー、ゆるさーん!

 「今こそサイバーガールズを倒し、私達がトップになる!」

 「もう無くなったアイドルグループに決着とか、相当恨みがあるんだな……」

 あかりに飛び掛かったオファニムに、ネフィはすっかり呆れていた。サイバーガールズは既にメンバーの大半が殺害され、解散している。

 「リア充倶楽部のメンバーを多数『刃物で』襲撃して活動停止にしたのはお前達だ! 一生残る傷を負って仲間はアイドル生命を断たれた!」

 「知らないわよ! ……ちょっと、なんで夏恋が逃げるの?」

 「ギクっ!」

 リア充倶楽部はメンバーが『刃物で』傷つけられて活動ができなくなったらしいな。『刃物で』。ここ大事ですよー、テストに出ますよー。『刃物』だぞー。

 「切り裂き魔、お前か」

 「……不起訴処分になったので民事訴訟も受け付けません」

 犯人は恐らく夏恋だろうな。切り裂き魔の。というわけで責任持って、今まさに集まりつつあるリア充倶楽部のメンバーを片付けてちょうだい。確かに不起訴処分だろうが、民事訴訟までは回避できん。

 「生きてるだけでも有り難いのに、貴女達は贅沢言い過ぎなのよ。所詮オタクが欲を満たすための道具な癖に」

 「お前のせいだけどな」

 いつもの毒舌を吐いても説得力無し。だってお前のせいですもん。

 「画面越しの道具なだけマシだと、思い知らせてあげる」

 今日の夏恋は機嫌が悪いぞー。阿保がのこのこ馬鹿面下げてヘーコラやって来なければ切り裂き魔としての嫌な思い出を掘り起こされずに済んだのに。彼女の感情を表してか、アバターは脂汗をかいて手が震えている。これは完全な逆ギレだがな。

 「君達、悪いこと言わんから逃げなさい。死ぬぞ、ぜってー死ぬぞ!」

 「セットアップ! 【ツートンソー】!」

 怒りに震える夏恋へ迂闊にもリア充倶楽部の面々が切り掛かる。夏恋は赤と青のレイピアを掲げ、それを変身させてチェーンソーにした。

 「なあ、セットアップって言わなきゃダメなのか?」

 「ノリだよ」

 ネフィも武器変化技を持つが、セットアップという枕言葉に疑問があるそうな。ロボットアニメで武器を組み替える時に言ってるから俺達も言ってるだけだよ。

 「セットアップ! 【ヴァンパイアキラー】!」

 あかりは大剣を鎖に変えた。長大な鎖の一部は彼女の体に巻き付き、防具になる。武器は鞭だな。

 「【インペリアルクロス】!」

 「ぐぎゃ!」

 あかりが鞭を振るい、リア充倶楽部のメンバーを倒していく。鞭の必殺技にはスタン効果があり、当たるとしばらく動けなくなる。その間に通常攻撃でHPを削る。

 「くっ……」

 体に巻いた鎖は激しく動くときつく食い込むので、ダメージを受ける。あかりはそれを利用し、ダメージを受けると貯まる必殺技ゲージを調達する。

 一方の夏恋はチェーンソーを振り回す。必殺技が無い代わりに、エンジンをかけると必殺技ゲージが減っていくのだ。必殺技の威力と通常攻撃の自由さを兼ね備えた技で、リア充倶楽部を解体していく。

 「ぐぬぬ……」

 次々散っていく仲間を見つつ、オファニムは何も出来ない。さて、俺もなんかやるか。

 「サイファー、オファニムを足止めするぞ!」

 「了解! 【ヘビーボンバー】!」

 呆然とするオファニムに、サイファーが両手剣で兜割りを仕掛けた。標準的な秘伝書技を使い熟す。

 「うわっ!」

 武器である爪でガードしたオファニムだが、動けなくなる。ヘビーボンバーは当たれば昏倒、防げばスタンと避けることが推奨される技。戦闘中は気を抜かないことだ。

 サイファーは通常攻撃でオファニムのHPを削る。俺はスタンの経過時間を計り、回復するタイミングでサイファーに指示を出す。

 「今だ! ヘビーボンバー!」

 「【ヘビーボンバー】!」

 オファニムがスタンから立ち直る直前にヘビーボンバーが脳天を直撃。サイファーの必殺技ゲージは回復し切らなかったから、もうヘビーボンバーは使えないな。

 だが、その間を繋ぐのがチーム戦の醍醐味。見せてやるよ! 俺は昏倒の時間経過を計り、タイミングを合わせる。スタンと昏倒では立ち直りにかかる時間が違う。だからスタンと昏倒は同じ様な状態異常でも名前が違うのだ。

 「アイドルというなら、俺達の為に凱旋歌でも歌ってるのが似合っているぞッ! 【シザーネイル】!」

 「きゃあっ!」

 俺は立ち上がりかけたオファニムに突きを繰り出す。当たり所を調整して転倒を狙う。普段は対人戦でそんな余裕なんざないが、相手が雑魚のおかげでいろいろできる。

 「秘伝書技はドラゴンプラネットオンラインにあった技がモデル! 見せてやるよ、二刀流の真骨頂!」

 俺は倒れているオファニムに技を発動。ようやく立ち上がりかけた奴に追い撃ちだ。

 「【ガーネットディザイア】!」

 オファニムに俺は二本の剣でそいつに切り掛かる。合計16連撃。脅威の連続攻撃。二本の剣が隙を作れば蹴りが飛び、逃げる隙を与えない。16発終わった後に、剣を逆手に持ち替えてもう16発。合計32発。十字に切り裂いてトドメ。1発が軽い分、手数は多い。

 オファニムのHPはギリギリ残り、俺も技が終わった直後で動けない。サイファーが最後にトドメを刺した。

 「てい!」

 「ば、馬鹿な……!」

 初心者のサイファーに負けたからか、オファニムはショックでぶっ倒れた。

 「【ハイドロストーム】!」

 鞭の必殺技で敵を吹き飛ばすあかり。鞭の広範囲攻撃で全体的にHPを削り、一網打尽だ。強力な必殺技ほど直後の硬直が長い。残すと面倒だ。この手の調整は困難でモンスター相手くらいしかやらんが、相手とのレベルが開いていると可能か。

 あかりが強いんじゃない。奴はあくまで平均的。敵が想像以上に大したことがないんだ。

 「おらぁっ!」

 それでも討ち漏らしはいたので夏恋が片付ける。必殺技ゲージは切れたので、普通にレイピアで刺した。

 「これで全滅か」

 「行くぞ、先は長い」

 ネフィは敵の全滅を確認すると、歩き始めた。元々その予定とはいえ、気が滅入るな。

 「さて、ガチで日本を縦断するナンセンスな旅が始まるわけだが……」

 「九州だけショートカット出来たからいいじゃない」

 夏恋の言う通りなんだが、人間は楽をすると努力したくなくなるんだ。

 「俺の嫌いな言葉の1番は『努力』で2番目は『頑張る』なんだよー!」

 「本当の努力が無意識に行われることっていう意味がよくわかる発言ね……。あんたあれだけドラゴンプラネットオンラインとかブレイドクロニクルみたいなゲームやり込んで強くなってるのに、努力だと思って無いんだ」

 「あれは好きでやってるんだよ。ボタンゲーのが得意だが、将来的にフルダイブが主流になるだろうから慣れないとな」

 俺は根本の運動神経が恐ろしく無いから、それを回避する方法を日夜探しているんだ。フルダイブゲームでモノをいうのは脳の反応速度や適応力、そして運動神経だ。従来のコントローラーでボタン押すゲームなら得意だが、フルダイブだと運動神経絡むしな。

 幸い、ボタン押しで反応速度や適応力は高いんだ、俺。ゲーム毎に操作が変わるし、あるゲームをやり込んだ後に他のゲームやると攻撃を回避しようとして前のゲームの回避ボタン押したりってのはよく聞く話だ。特にモンスターハンターは回避が×ボタンで、その後ファンタシースターやると回避が〇ボタンなんだよな。

 「あー、バスですー」

 佐奈が橋の出口で停車するバスを見かけた。もしや乗れるのか? 俺達はそこへ駆け寄った。

 『えー、インフェルノ観光バス、本九大橋発、勝利の栄光行き間もなく発車します』

 そのバスの運転手を見て、俺は驚愕した。白い長髪に赤い瞳、顔立ちは俺のアバターそっくり。墨炎をそのまま成長させたような姿は……。

 「プロトタイプ!」

 「お前の言ってた化け物か? 人だし、全然話と違う」

 プロトタイプ。ネフィに話した化け物だ。ありゃ比喩だよ。今のこいつは通称ぷーちゃんの通り、仕事を探しているプー太郎だ。

 「バスの運転手になったのか? レジーヌは?」

 「レジーヌなら宅配便してるよ。ロボットだから子供受けナンセンスなくらいよくてね。大型2種の免許、苦労して取ったんだから」

 服装は完全にバスの運転手。なんだか不安だ、こいつの運転。

 「乗ろう、歩くより早い」

 「賛成ー」

 「ICカードは無いのですね」

 ネフィ、佐奈、アイリスが続々と乗車。こいつらはプロトタイプをよく知らない組だな。

 「サイバーガールズ事件の時にみんなを助けてくれたし、いい人じゃない」

 「少なくとも、本体よりはね」

 あかりと夏恋は完全にプロトタイプを誤解してる組だな。今は善良だから間違いじゃないんだよなー。

 「チッ、仕方ない!」

 俺も乗車券を取り、バスに乗る。正に乗り掛かったバス。今はこいつに任せよう。

 「しかしなんでこんな場所に? ゲームすら違うぞ?」

 「朱色が埋め合わせにって、派遣したんだ」

 「そうか」

 ネフィが今こんな状況なのはインフェルノのミスだが、何も助けられない分の埋め合わせね、納得。

 俺達を乗せたバスは不安な運転で走り出した。まだ北海道までは遠い。

 日本縦断 現在状況

 現在地:鹿児島県

 護送メンバー

 黒澤鏡華/ネフィ

 直江遊人/墨炎

 ×クイン:トレーラーの爆発に巻き込まれる

 上杉夏恋/カレン

 稲積あかり/シャーロット

 藤井佐奈/エレノア

 アイリス

 西波涙/サイファー

 ×トレーラー/クインテットコンボイ:本九大橋にて大破

 プロトタイプ

 バス

 残り8人と1台


 敵勢力残存メンバー

 梅面里文/ジブリール

 平和/ジャンヌダルク

 セラフィム

 ケルブ

 ×オファニム:西波、遊人に本九大橋で敗北

 ×ヴァーチェス:本九大橋でトレーラーに轢かれる

 デュナミス

 エクシア

 残り6人

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