◆始まりの朝
「*(数字)」は文尾に対応する補足があります。
センスのない冗談は、真顔でスルーしてください。
11月1日、早朝から大雤、強風、雷の音が窓を殴る。非常に不安な朝である。今日から4日間を使い、「そうだ、讃岐うどんを食べよう」という悲願を達成するために、我々は車で香川県*1へ向かう。朝5時に起床した私が、まず初めにしたことは、「神に無事を祈る」ことである。次にしたことは、「不出来な息子で申し訳ない」という家族への謝罪の黙祷である。
参加者はTOSHI、IGUCHI、INAMU、KICHOMである。集合時間は7時00分に設定された。時間前に到着したのはINAMUただ一人で、私を含む4人は、「想定通り」、7時5分には到着した。レンタカーはトヨタレンタリース神保町店で借りる、カローラ ルミオンである。
それでは、香川まで出発だ。東日本に住む人には、あまりなじみのない地だと思われるが、高知出身のKICHOMが言うには、極端に野蛮な国ではないとのことなので、安心していいだろう。
まずは東京から脱出しなければならないのだが、東京に在住するTOSHIが市街地を担当した。運転歴も長いようで、特に、まだ誰も持ってない自動車半壊事故体験歴*2も持つ貴重なドライバーである。我々は、彼の安全運転で無事に東京を脱出した。
今回、普通自動車免許を取得している者は4人で、TOSHI、IGUCHI、KICHOMそして、私である。過労などによる集中力の低下などを防ぐために、①1時間以上運転しない。②サービスエリア[SA]で下車しドライバーを交代する。③次回のドライバーは助手席に座る。④TOSHI、私、KICHOM、IGUCHIの順に運転する。以上4点のルールを設けた。
東京脱出は非常に順調であった。何のトラブルもなく、無事に初めのSAに到着する。今回の旅の始まりこそは、「そうだ、讃岐うどんを食べよう」ということになっているが、東京を脱出した時点で、四国へ行くか、否かについて議論がなされた。その結果、四国へは余力があったら行こうということになる。
さて、次は、昼ごはんはどこで食べるかという会議である。我々が四日間で食べるのであろう食事は、一日三食として計算すると、十二食である。そのうち、今朝、すでにコンビニで買ったサンドイッチを食べてしまったので、残りは十一食分である。ここは、慎重に検討したい。2010年11月1日の昼ごはんは、一度食べてしまったら、もう二度と、食べることはできないのである。
*1 香川とは、四国と呼ばれる国家群に属する一独立国家である。有名なものは、讃岐うどんであり、香川では専ら通貨の代わりに用いられているという。幸い、日本国からは、橋で結ばれており、また日本円が通用し、中心街では日本語も通じるという。(嘘です)
*2 彼自身が事故を起こしたのではなく、彼が同乗する車のドライバーが事故を起こした。