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ひと雫  作者: ジヘイ
4/8

もう、4つ目まで!

お読み下さり、ありがとうございます。

大戦が終結しても、その傷跡は完全になくなったわけじゃない。

人々の中にも、町の中にもまだまだ残っている。


そのひとつが、空爆で建物全体にひびが入ってしまった教会。

みんなの心の支えがボロボロなのはさみしいことだったけれど、神官様は他の復興を率先して進めて下さった。

『みんなの幸せが神さまのお幸せなんだよ』って。


だから、みんながやっと落ち着きを取り戻しつつある今、教会の建て直しをすることになった。


町の男連中全てが解体工事へ借り出されていた。

もちろん、コウも例外じゃない。


やっと教会を元のお姿にできるって、みんな張り切ってる。


わたしはもちろん、他の女性たちと一緒に町長さんのお宅で昼食や差し入れを作って運ぶ係。

娘は他の子たちと、教会から少し離れたこのお宅の庭で遊ばせてもらっている。


さて、と、後は運ぶだけね。

みんなと一緒にゆったり台車を押して教会へ向かっていると、


「ねぇ、あれ、あそこ、あなたの所の?」


後ろを向いて指さされた方を見れば、娘がよたよたと走ってくる。


「あちゃあ、付いてきちゃった・・・。」

「ま、いーんじゃない?ちゃんと気をつけてれば。変わったげるわ、コレと。」


ありがたく、台車とバスケットを交換してもらって、娘を片手で捕まえた。


「だめじゃない、ちゃんとみんなと待ってなきゃ。」


しょんぼりしながらも、わたしの手をぎゅっと握り締める姿が微笑ましくて。

ほんと、わたしも甘いわね。


周りから、苦笑と温かい眼差しを受けながら、娘の手を引いて歩いた。


教会まではそれほど距離があるわけじゃないので、散歩にもならないんだけど。


次から、急展開!?

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