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強さの証明

グレイはリヴォルグに猛ダッシュした。


リヴォルグも赤黒くオーラを放つ剣を前に構え、グレイに猛ダッシュする。


グレイは渾身の右ストレートを打ち出した。

リヴォルグも左手のストレートを打ち、鞘のナックルガードをグレイの拳に当てた。

その衝撃で二人の周りに爆風が巻き起こる。


「く……」


リヴォルグの腕の骨がミシっと嫌な音がした。

だがリヴォルグは鞘のナックルガードを振り抜き、グレイを数メートル吹き飛ばす。


グレイは足で踏ん張りそれを耐えたが、右手が青白く凍っていた。


「やはりエンブレムは無いようだな!」


リヴォルグはそう言い放つと、一気にグレイとの間合いを詰めるためダッシュした。


リヴォルグの左から右へ横一線の斬撃。

それをグレイはクロスガードするが、ちょうど凍った左腕に当たり激痛が走る。

それに耐えられず、ガードが崩れた。


「雪影剣・"氷爪魔斬ひょうそうまざん"!」


リヴォルグが左手に持つ鞘が凍り、氷の剣になる。

その鞘の氷剣を逆手持ちのまま、左から右へ斬撃一線でグレイの首へ当てた。


「これは!?」


その斬撃を当てた感覚は鉄に鉄を打ちつけたような鈍いものだった。

鞘の氷の剣にもヒビが入った。


「驚いたか?鉄のようだろ?」


グレイはニコニコしていた。

その表情は不気味にリヴォルグを見る。


リヴォルグは右手の剣の突きでグレイの胸を刺すが、これも鉄を攻撃しているような感覚だった。

数メートル、グレイは後ろに後退させられるが無傷だった。


リヴォルグはさらに追い討ちで、鞘のナックルガードで地面を殴る。


「氷結の結晶剣・絶!」


その言葉と同時にグレイの立つ場所から氷の剣が無数に突き上がる。

氷の剣はグレイを串刺しにすると思ったが、グレイの体が硬すぎて氷の剣の方が砕けてしまった。


「シックス・ホルダーでもこの程度か!!やはりこの力は凄い!!」


そう言って高笑いするグレイ。

そしてその不気味な笑顔のままリヴォルグを睨む。


「まだ体は未完成でね……少しだけしかエンブレムは纏えないんだ……今度はこちらから行くぞ!」


グレイはリヴォルグにダッシュするが、そのスピードはワープ魔法並みに早かった。

一瞬でリヴォルグの目の前に現れたグレイはジャンプし右足のカカト落としで左肩を狙った。

その足からは少し瘴気が発生している。


それをギリギリ逆手持ちの鞘でガードするリヴォルグだが、あまりの衝撃に足元の地面が割れる。

リヴォルグはその威力に耐えられず、鞘を握る左手が下った。

そのままグレイのカカト落としはリヴォルグの左肩に落ち、それを砕いた。


「がはぁ!」


悲痛なリヴォルグの表情を見てグレイはさらに笑った。

グレイは一度着地すると、今度は少しだけ瘴気を纏った左の回し蹴りでリヴォルグの頭を蹴り飛ばした。


リヴォルグはその蹴りで数メートル吹き飛び地面に転がった。

この攻撃は完全に"水の幻影"対策だった。


「勝った……この国、最強の男に……シックス・ホルダーに勝った!!」


目の前で起こっていることにロールは絶望した。

まさかシックス・ホルダーが負けるなんて思いもよらなかったからだ。


「そ、総帥……そんな……」


「さぁ行こうかロール。君はダイナ・ロアの中に入るまでは殺さないよ」


ゆっくりロールへ歩いて近づくグレイ。

その表情はニコニコと不気味な笑顔だった。

その表情を見てロールは後ずさる。


何歩かグレイが前に進んだ時、不意に立ち止まり笑顔が消えた。

グレイはリヴォルグが吹き飛んだ方を見た。

ロールもつられてその方向を見る。


「まさか……まだ立てるのか……」


リヴォルグはギリギリ立っている状態だった。

サングラスは吹き飛び、頭から血を流している。

だが、その眼光は死なず、持っている宝具からはまだ赤黒いオーラは消えていない。


「誰がシックス・ホルダーに勝ったって?グレイ。舐めるのもいい加減にしろ……」


ロールは身震いした。

いつも冷静なリヴォルグからは想像がつかないほどの殺気だった。

グレイもその殺気を感じ息を呑んだ。


「クイーンズ・クライ、リミッター解除」


そのリヴォルグの言葉と同時に持っている宝具から赤黒い稲妻がバチバチと走る。

そしてリヴォルグの周囲には爆風が吹き荒れ、地面が凍り始めた。

さらに雪が勢いよく降り始め吹雪になった。


「貴様は見たことあるまい。宝具の真の力を」


目が見えないリヴォルグにはグレイの姿は見えてはいない。

だが、その眼光は完全にグレイを捉えていた。

そしてリヴォルグは一歩ずつ前に進むが、その圧力でグレイは後退りした。


リヴォルグは吹雪に身を包み、その場から姿を消した。

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