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《3章過去編》完全無欠のサイキョウ勇者の攻略法  作者: MeguriJun
3章【過去編】未来(ミライ)日記
58/74

閑話【フウ】

アナタは、生まれ変わりというのを信じるだろうか?


ふと目覚めると、そこはガラスのカプセルの中…

培養液に包まれた世界が広がっていた。

意識があまりハッキリしていないが、ただ一つ思い描く存在が一人…


”彼を……助けないと…”

”…???…”


彼…とはなんだろうか?

何処の誰で、どんな関係なのだろうか?


わからない


しかも現状、動くこともできず、

意識は朦朧としており濁流のように流れ込んでくる”何か”が分からないまま、再び瞳は閉じられる。

意識が混濁し、薄らいで、消えていく…


私がしたかった何か…

試したかった何か…

叶えられていない夢の何か…

生きてみたかった先の世界の未来予想の何か…



わからない



わからない何かが何なのか…



それすらもわからない



そしてそのまま…この締め付けられる胸の鼓動の意味もわからぬまま、

私はまた、深い眠りへとついていく。




そして次に目覚めた時、研究室の見たことの無い白い空間が広がっていた。


…広がっていた…はずだった…


はずなのだ…



わからない



既視感というべきなのか…


デジャヴというべきなのか…


見たこともない景色に、来たことの無い場所なのに、

なぜか見たことがあるような気がするし、来たことがあるような気がした。


頭を抱える…


痛い


痛い


痛い


頭を抑えながら、右手に触れる壁づたいに目をやると、そこには私の姿…


私の姿…?


これは本当に私の姿…?


バッと周囲を見渡すと、そこには私と…もう一人の…誰か…?


瞬間…はじけ飛ぶように、頭の中で閉じ込められていた”記憶”の全てが…

失ってしまったものが如実に思い出されていく…


それは最早生き地獄…


目の前に広がる光景も、自身に降りかかる最悪も…


その全てが地獄でしかなかった



憎い…


奴等が憎い…


”私”から全てを奪った奴等が憎い…


憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い

憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い

憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い


それは差し詰め呪詛のように、私の”中”を浸食していく。

闇が世界を覆うとした頃、パッと私の中にそれは映し出された。

それは、カプセルの培養液の中で眠る一人の少年。

呼吸器と身体には状態を感知するセンサーのようなものが取り付けられ、

現在の状態を常に見張られている状態だった。


周囲にはまだ赤子のような姿の者から、まだ形すらまともに成り立っていない、

生命体とは言い難い肉の塊がピクピクと鼓動を立て、動いていた。

身体の部位がない赤子…

悲鳴と共に絶命する赤子…

徐々に溶けていく赤子…


酷すぎる…

ここは地獄の最下層か?

そう思える程の惨事にただ一人、まともな姿を”まだ維持できている少年”

グラんっと頭が揺れ、ふらつき膝をつく。

気分が最悪に悪い…

だけど、逆に冷静に思考が働き、我を取り戻す


そうだ…

私は私を見失ってはいけないのだ…

私の中で蘇ったのは、あくまで他人が見た無機質な”記憶”で、

私が経験し感じ取った、私だけの”思い出”ではないのだから…


見定めよう


世界の事を…この環境のことを…彼の事を…


私の眼で


耳で


声で


肌で


そうして”私”が導き出す”私”の答えを出そう


その結論に達した時、まず最初に私がやるべきことやってしまおう。

使うのは癪だけど、確か私の記憶の中に言語表…それを使おう。

かといって、何もないところから突然浮かぶわけもなく、う~んと頭を抱える。

その時に見えた肩に刻まれた数字…328

…『う』と…『ふ』

そうだっ!これにしよう♪


私の名前は『フウ』!

他の誰でもない…私だけの名前だっ!!!


【※大切なお願い】


少しでも




「面白い!」


「続きが気になる!」


「応援してあげてもいいかな」


「更新がんばって!」




と思ってくださった方、応援を是非お願いします(*- -)(*_ _)ペコリ


応援は簡単、たった2、3秒で終わります!




このページの下の方にある、☆☆☆☆☆ボタンをポチッと押すだけです! もちろん無料です!




どうか皆様の数秒を、私に分けてください!




皆様のそのヒトポチでモチベーションが爆上がりします☆




何卒応援よろしくお願いします!




>すでに☆☆☆☆☆ボタンを押してくださっている読者様


 応援ありがとうございます!感謝してもしきれません<m(__)m>


 今後とも面白い話を作っていきますので、楽しんでいってください!



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