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《3章過去編》完全無欠のサイキョウ勇者の攻略法  作者: MeguriJun
2章【第5次種族間大戦】
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6-0【プロローグ】



アスフォード壊滅から翌日

長く続く階段と通路…

その先の玉座にてその者は腰を下ろし、そこに集まった数名の魔族を見下ろす。



「我々は、魔族代表として新たに君臨した大魔王に謁見願いたく参りました」



膝をつき頭を下げるその者達は皆が皆、緊張したように息を呑む。

その中には知った顔の者もいたが、知ってか知らずか確信がないからか、黙り静かに頭を下げる。

1人の者が許可を取り、立ち上がると大魔王を持ち上げるような言い回しで、

その偉業と功績を称える中、恐る恐ると会話の内容が【第5次種族間大戦】へと変わる。

その方針次第では自身等にも大きな影響を与えかねないと、

遠回しな言い方を続けるその者に嫌気が差したのか、

1人の男が立ち上がり、大魔王へと歩み寄る。


一瞬にして――


空気がざわつく……



「ハーハッハッハッハッ!

 戦争?いいじゃねえか!素晴らしいっ!!

 それでこそ魔王…忠誠を誓えるというものだ!」


「……なんだ?貴様は……」


「これは失礼…名をイビルタスと申します。

 以前より魔族の考えに嫌気が差していたもので…

 今までの魔王クロノ・クロイツは力があったが如何せん甘すぎたっ!

 世の平和を謳うなら、我々魔族が世界を統べるのが一番!

 それ以外の下等種などいるだけで害に他ならない。

 アナタ様こそ王の器を持つ存在っ!!!」



その場に居た何人かが、慌てて場を治めようと立ち上がるが、

大魔王が掌を見せる形でスッと手を伸ばし制止する。



「かっはっはっはっは!また人を殺せるぜっ!

 最近も何人か殺してやったが、やはり殺すなら強い奴か女子供に限るっ!

 怯えて逃げ惑う姿なんか…そそられずぜ~♪」


「そうか、人を殺すのが好きなのか……

 ところで少しばかり手傷を負っているようだが?」


「ん?ああぁあ、予想外の能力者に出くわしましてねっ!

 嫌がる若い女を無理矢理犯すのも嫌いじゃないが、

 如何せん突然の反撃で思わず殺しちまってねっ!

 やはり生温い湯に浸かっていると、どうも戦闘スキルが落ちるぜっ!

 新しい魔王様よっ!

 俺は全面的にアンタを推すぜっ!

 こんなつまらない時代は終わりにして、

 新しい戦乱の時代…そして魔族が君臨する時代を俺達で作っていこうぜっ!」


「そうだな、話が早くて助かる」



大魔王も立ち上がり、彼の差し出す手を握る。

ホッと場が安堵の空気が流れる中、握られた手は彼を大魔王へと引き寄せる。

グサッ…と冷たい感触がイビルタスの腹部へと広がる。

そこには先程まで存在しなかった剣が握られ、イビルタスの腹部を貫いていた。



「かっ…は……?な……な…ぜっ……」


「私は言ったはずだ。

 この力をもって”全て”を終わらせると…

 そのくくりに、なぜ魔族が入っていないと思った?」



そして、そっと顔を耳元に寄せ囁く



『お前には地獄より苦しい永遠をくれてやる。

 あの子達の元へは、決して向かわせない

 あの子達にもう、これ以上辛い思いはさせたくないんだ…』


「なっ…き、きさ……

 ちっ……ちくしょぉぉぉおおおおおおっ!!!!!」



次の瞬間、突如イビルタスの背後に発生した漆黒の空間へと押し入れると空間はフッと消える。

それと同時に空間が歪み、内部が光輝く空間から何かが飛び出し、地面へ落ちる。

蠢く肉塊は、動きを見せるだけで、もはや生物の形を保っておらず…

気色の悪い物体に皆が呆然とする中、一人の男がその肉塊に混じり損ねた布の切れ端に気づく



「こ…これは…」

「ひいっ!!!」

「あれは…先程イビルタスが着ていた……服の切れ端?」



それはもはや原型すらないイビルタスの肉塊。

周囲に悲鳴が響き渡る

その声に乗じて、1人の男が大魔王に駆け寄る…



「もうおやめくださいっ!

 貴方様がそんな……

 ミr…」


「うるさいぞっ…」



手を向けると先程と同じように闇に染まる暗黒の空間が見知った顔の…クローの背後に発生する。

呑まれぬよう必死に耐えるクローの元へ歩みを進める



「口が過ぎるぞ!…『クロー』」



ドンっと身体ごと蹴り、体勢を崩したクローはそのまま空間の中に呑まれ消えた



「うわぁあああーーっ!!!

 イビルタスに加えクローまで……

 悪魔だっ!悪魔だーーー!!!!」


「フハハハハハッ!!!

 何を恐れることがある?

 お前達が求めた弱肉強食の世界じゃないか?

 それとも何か?

 自分達は狩られる側の者ではないと、タカを括っていたのか?

 龍も魔も仙も人も全て、自分主体のバカどもの集まりではないかっ!」



逃げ帰る魔族の後ろで、一つの高笑いが城内へと響き渡っていた。



【※大切なお願い】


少しでも




「面白い!」


「続きが気になる!」


「応援してあげてもいいかな」


「更新がんばって!」




と思ってくださった方、応援を是非お願いします(*- -)(*_ _)ペコリ


応援は簡単、たった2、3秒で終わります!




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どうか皆様の数秒を、私に分けてください!




皆様のそのヒトポチでモチベーションが爆上がりします☆




何卒応援よろしくお願いします!




>すでに☆☆☆☆☆ボタンを押してくださっている読者様


 応援ありがとうございます!感謝してもしきれません<m(__)m>


 今後とも面白い話を作っていきますので、楽しんでいってください!



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