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リュード、ドラゴブリン討伐へ

おはようございます。


いつも読んでくれてありがとうございます!

パーティを組むことに決めたリュードとヒスイはお互いの能力の把握のために

手ごろなモンスターを討伐することに決めた。


リュードがターゲットにしたのは「ドラゴブリン」というモンスターだった。

このモンスターを倒すために二人は街を出るのだった。




「ここがドラゴブリンが出たという洞窟か……」


街を出て徒歩20分、小さな洞窟の前にリュード達は立っていた。

この洞窟は人二人ぐらいが同時に通れるような、それぐらいの入り口の小さな洞窟だった。



ヒスイは洞窟が思ったより近かったことに安堵した。



この洞窟は数多くの入り口を持ち、アリの巣のように狭い道が入り組んだ、

そんな小道のような洞窟だという。



ヒスイは洞窟の入り口を眺めながらリュードにしゃべりかけた。



「思ったより近かったですね、私もこの巣穴のような洞窟があるのは知っていました。

でも私はこのモンスターの名前を初めて聞きましたよ」


「一発ギャグみたいな名前だからだろう。逆に印象に残らないんだろうな」


「そうでしょうか・・・・・?妙に記憶に残ってしまうのですが。

ところでそのドラゴブリンというのはどういうモンスターなのでしょう?」


「顔がドラゴン、体は小鬼の姿をして群れで暮らしているモンスターだ。

ただし大きさは普通のゴブリンと変わらない。人間の子供程度の大きさだ。

そして火を吐くのが得意なんだ」


「それって結構危ないモンスターではないのですか?群れたゴブリンも危険ですし

それよりも強いモンスターならなおさらですよ?」


「確かにドラゴブリンは危険なモンスターだ。

俺はドラゴブリンに襲われた村を見たことがある。

無惨なまでに略奪されていた。人間とは決して相いれないと思ったよ」


「やはり危ないモンスターなのではないでしょうか?!」



ヒスイはやはり不安に思う。

知らないモンスターなのだから恐怖を覚えるのは当然のことだった。



そんなヒスイの思いに対してリュードは答えた。



「そんなことはない。こちらから攻める分には対処が難しくないんだ」


「どういうことなのでしょうか?」


「それは今から見せよう。戦う準備はできたか?」


「はい、できましたよ」


「ならドラゴブリンたちを巣穴から呼び出すことにしよう」





そしてリュードは巣穴に向けて大きな声で叫んだ。





「おい、ドラゴブリンども!俺と勝負しよう!!!」





しばらくすると洞窟の中からドタドタと、物音がした。

その音はだんだん大きくなった。


ドラゴブリンが一斉に洞窟の外へ向かう足音である。

だんだん大きくなった。


そしてドラゴブリンたちは一斉に巣穴の外に出ようとするのだった。

リュード達のいる入り口に向けて一目散に駆けてくる。





しかしこの洞窟は入り口が狭い洞窟なのだ。


だからドラゴブリンたちは入り口付近でもつっかえてしまった。

同時に出ようとして押し合いへし合いの渋滞になってしまったのだ。




リュードはドラゴブリンについて解説をした。



「こいつらは獲物の声や姿に向かって一目散に向かってくる。何も考えずに」


「警戒とかはしないんですか?ゴブリンなのに?」



ヒスイは疑問に思う。

それはゴブリンは馬鹿だが狡猾なモンスターとして知られているからだ。


ゴブリンの巣穴には幾重にも張り巡らされた罠や仕掛けがある。

それだけ縄張りでは警戒心の強いモンスターなのだ。



「ドラゴブリンは警戒しない、なぜならば頭が竜だからだ、と俺は考えている。

食物連鎖の頂点に立つような竜というモンスターは小さな音をいちいち注意や警戒をしないだろう?」


「そうですわね」


「それと同じで竜の頭を持つドラゴブリンは注意・警戒を一切しないんだ。

しかし体に染みついている、獲物を見つけたら襲いに行くという残虐性も秘めている」


「つまりどういうことなんでしょうか」


「獲物を察知したら一目散に無警戒に一斉に襲いに来るモンスターだということだ。

だからこそ何も考えずにこいつらは突進してくる」




リュードの結論は

ドラゴンの警戒心の無さとゴブリンの凶悪性を組み合わせたのがドラゴブリンだ、というものだったのだ。




「なんというか、本当に変わったモンスターですわね

弱いのに警戒心ゼロで攻撃してくる。ある意味恐ろしいモンスターですわ」


「だが逆に言えば居場所が分かっている場合はこれほど楽な相手はいない。

例外なく獲物に突進してくるだけのモンスターだからな、行動が手にとるようにわかるわけだ」


「本当にそうですわね、こう見るとリュードさんの言っていた意味が理解できました。

そろそろこのドラゴブリンたち、倒してしまってもよろしいでしょうか?」




ヒスイが言うと同時に

一匹のドラゴブリンが他のドラゴブリンを押しのけて巣穴を飛び出してきた。




飛び出してきたドラゴブリンはリュード達を視認し、一目散に駆けてきた。

無警戒に。





「そうだな、倒していいぞ。巨竜を倒したという氷の魔法を見せてくれ」





リュードの言葉聞いたヒスイは指を鳴らして氷の魔法を放った。




第一の氷河"パステルツェ"




ドラゴブリンは一瞬にして氷漬けになった。

そしてヒスイは手を振った。




氷漬けのドラゴブリンはそのまま砕け散った。

リュード達のドラゴブリン殲滅が始まった。

読んでくださってありがとうございました!


最後に

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