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リュード、お茶に行く。

リュードはカツアゲをしていた大男を立ち退かせた。

そうして助けた少女に昼食を食べようと誘われるのだった。



リュードは深く考えていたわけでなかったため、少女の誘いを快諾した。

どちらにせよパーティを追放されたリュードはちょうど良い気晴らしなると考えた。


この少女に連れられて街中を歩く。


治安の悪そうなどこか煤けた雰囲気のある裏通りから大通りに出た。

そしてまた少女に連れられてリュードは歩き続けた。


いつしか男性冒険者はなかなか訪れないようなどこかオシャレな通りへと到着していた。


さらに少女に連れられた。

そしてリュードたちは一軒のカフェへとたどり着いたのだった。



「ここでどうかしら。コカトリスの卵を絡めたカルボナーラの店よ」


コカトリスは蛇の尻尾を持つ鶏のモンスターである。

そしてこの鶏の卵は濃厚で美味であると評判なのである。



「いい店だね。楽しみだ」


そして二人は店に入るのだった。


リュードは改めて少女を見た。


体面に座る少女はやはりただの少女には思えなかった。



くすみが一切ない光るような金髪はウェーブがかかり、綺麗に整えられている。

ぱちりと開いた青の瞳も澄んだ湖のように透明だ。



服装もどこかのお嬢様のごとく整った。白いブラウスと青のロングスカートで纏まっている。

そして茶色のブーツも毎日磨かれ、整えられているものだった。


やはりどこかの家のお嬢様なのだろう。

改めてリュードは身を引き締めるのだった。


少女と共にカルボナーラを注文した。

その後、少女はリュードに改めて挨拶をした。



「改めて、先ほどは私を助けていただきありがとうございました。

私はヒスイ。ヒスイ・フィン・ウインディアと申します。

ヒスイと呼んでくださいませ」


「ウインディア……どこかで聞いたことあるな。

俺はリュードという、見ての通り冒険者だ。

ヒスイさん、よろしくな」


「こちらこそよろしくお願いしますね。

ところでリュードさんというとあの≪フレアフレイル≫のリュードさんですか?

わあっ!やっぱりあのリュードさんなのですね?お会いできて光栄です!」


「ああ……ついさっきパーティを追放されたけど、そのリュードだ」


「わああ嬉しい……、って今なんておっしゃいました?

≪フレアフレイル≫を追放されたというのですか?」


「そうだよ……信じられない話かもしれないが……」


「そうですよ!信じられないです!リュードさんがさっきの大男を前にして見せた身のこなしは

只者じゃなかったはずです。それなのにあっさりと追放したというのですか?」


「まあ……そういうことだな。俺も信じられないがそういうことらしい」



事実リュードもいまだに現実感がないような状態だ。

当てつけのような理由でパーティを追放されてしまっては心がおいついてこない。



「そんな……ひどいお話ですね……。リュードさんほどの冒険者は

そうそういないでしょうに……」


「それでも追い出されてしまったものはしょうがない。

とりあえずカルボナーラをいただいてから考えるか。

ほら来たぞ、カルボナーラだ」



リュードが言うと同時に店員さんが二つのカルボナーラを持ってきたのだった。



「お待たせしました。コカトリスの卵のカルボナーラです」



そしてカルボナーラがテーブルに置かれるのだった。

次回投稿は本日夜の予定です。

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