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  作者: ななし
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「はじまり」

キーンコーンカーンコーン。

「……。」

やっと。

やっと授業最後のチャイムが鳴った。

私ははぁあ……とため息をついて体を伸ばす。

今日は水曜日。

水曜日の授業は大っ嫌いなのだ。

今にも寝てしまいそうな教科ばかりが揃っているから。

「起立、気をつけ、礼。」

誰かの声を合図にやっと終わった今日1日。

私は、とても死にかけだ。


……シャールカス。

私の名前だ。

いつも生きてる意味がわからなくて、毎日のようにクソみたいな同じ生活を続けてる病んでる人間。

それが私。

「……。」

進路も決まらないし。

皆してどこの大学に行くかなんて決めて、そんなところ行ったって所詮人は死ぬんだから。なんてひねくれた考えも持っちゃっている。

そう。

私はこんなクソみたいな人間だ。

だから友達もいないし、ある意味ぼっち。陰キャである。

自分みたいなつまらない人間に自嘲気味の笑いが出るのはいつもの事だ。

「はぁ……早く死んでしまいたい。」

でも自殺は怖いからしない。

それに自殺したら、天国に行けないとも聞いたことがある。

それは嫌だなぁ、なんて信じちゃったりして寿命か病気を待っている状態だ。くだらない。


家族はいるけれど、皆冷たい空間の中で生きている。

お母さんはお父さんのことを嫌いみたい。

それが何故かは分かっている。

お父さんはよく浮気をしていて、別の女の人とよく会いに行くみたいだ。

それを知ったお母さんもそれに応じるみたいに、お母さんも見せびらかしにと浮気をし始めた。

けれどお父さんもお母さんもお互いのそれを分かってるくせして何も言わないから、冷たいまま。

きっと私が死んだら、この家は崩壊するんだろうな。

なーんて思いながらバックを背負って、今日も帰る。


私の唯一の趣味が、本を読むこと。

今日は連載小説のひとつを読み終わらせて、続きが気になって仕方がないというところだ。

最近ネット小説が多くなり、書店に足を運ぶものも少なくなってきているらしいだなんて聞いたことがある。

ネット小説も便利だけど、本物の紙を使った本も触って欲しいなだなんて思っちゃったりするけど。

帰りに書店に寄ろう。

そう思いながら、学校の外を出た。


最後の箱庭シリーズ。

ゲエム世界です。

何度も言うようですがあくまで世界観を楽しんでほしいがためのものですので、ストーリー性はあまりないです。よろしくお願いします。

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