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前編

しゃーなです。再び恋愛です。へたくそですが、お付き合いの程、よろしくお願いします。

それでは、どうぞ↓

「寒っ。」

1月1日。今日も相変わらず寒い。冬を感じさせられる。

私はポストの中をのぞきこむ。

「あ。」

そこには束になった年賀状が入っていた。

今年も来ているかな。年賀状を見るのは毎年の楽しみだ。


年賀状の中から私のものだけを別に分ける。思ったよりたくさんきているようだ。

部屋に戻ってひとつひとつを見る。今年もなかなかおもしろい。

「あっ。」

差出人が隼人(はやと)と書いてある年賀状を見つけた。

そういえば、今年はメールで住所を聞かれた。間違えて送ったのではないかと疑ったが、違うと言われた。


((なんで今年は送ってくれたのだろう?))


そう思った。とりあえず、見てみよう。


===============

あけましておめでとう、恵美(えみ)。

突然だけど、僕と付き合ってください。

OKだったら、1日の午後4時に坂下公園の噴水前に来てください。

===============


「えぇっ。」

驚いて、うまく声が出ない。こんなこと、あっていいのだろうか?しかも、私なんかが?

私は、心の中で自分に落ち着けと何度も言う。

「午後4時ってことは…」

私は部屋の時計を見る。午前10時30分。まだ時間がある。よく考えてみよう。


私と隼人はお隣さんという関係だ。両親が仲良くなり、私たちもよく一緒に遊ぶようになった。

わりと仲は良かったが、恋愛感情は抱いていないと思っていた。


どうしよう。私は隼人が好きなのだろうか。よくわからない。


勉強していても、ご飯を食べていても、テレビを見ていても、漫画を読んでいても。何をしていても、隼人の年賀状のことでモヤモヤが頭に残ってしまっている。

ただただ、時間だけが流れていく。


雫石公園に行って、冷静に考えてみよう。


~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~


ブランコにのってみた。

「はぁ…」

大きなため息をつく。ふと、空を見上げると、雲1つ無いきれいな青空が広がっていた。


そんな青空の真ん中を白いハトが飛んでいった。なんだか、孤独を感じる。

「私は…」

今思えば、いつも隣には隼人がいた。私は隼人がいたから、1人じゃなかったんだ。

隣の空いたブランコを見て、少し寂しくなる。


((なんだろう、この気持ちは。))


なんでこんなに寂しいのだろう。こんなに孤独を感じるのだろう。なんでモヤモヤするんだろう。


ふと、1つの答えが頭の中に浮かんだ。


((私は隼人が好きなんだ。))


なんで気づかなかったのだろう。なんて馬鹿だったのだろう。


あんなに青かった空にオレンジ色が混ざり始めた。


「…時間!!」

腕時計を見る。時間は午後3時50分。


「どうしよう…」

何も持っていないから、一度家に帰りたい。でも、家まで5分。家から坂下公園までは、少なくとも10分はかかる。

間に合わない。

「そんな…」

いや、あきらめられない。私は、隼人と居たいんだ。隼人も、私を必要としてくれているんだ。


((行かなくちゃ。))


私はまっすぐ、坂下公園に向かって、走り出した。

ありがとうございました。後編も一緒に読んでいただければと思います。よろしくお願いします。

コメント・評価など、よろしくお願いします。

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