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殺し屋勤めました  作者: こなみ
7/12

子供を釣るには甘いもの

「料金はこの通りです」


小切手と名刺がテーブルに上に置かれる


いち、じゅう、ひゃく、せん、まん・・・


・・・?

さんぜんまん?


大金じゃねーか


えーと、名前は角立子十郎かどだて こじゅうろうさん、ね

・・・角立?

あ、あの角立?


「あの、つかぬことをお聞きしますが、和菓子で有名な角立屋さんですか?」


思わず口を出してしまい

陽希君に睨まれてからハッとなる


いや、別にやましい気持ちがあったわけじゃないよ?

もしかしたら高級和菓子店の人だからなんかお菓子もらえるんじゃないかって思ってないからね?全然、思ってないからね?


「よだれでてるッスよ」


「口から出ているのは涙だ」


「そんな汚い涙おれっちはしらない」


「まぁ、ご想像の通り和菓子専門店の角立屋の店主です、後日我店の菓子を持ってきましょう」


「「いいんですか!?」」


声がハモってしまった

陽希君も期待してたのかな?

まだまだ子供だなぁ


「あんたにだけは言われたくないっすね」


なんか、依頼が少ないのとか納得できる気がする

一回でこれだけもらえるんだもんね


そりゃ生活に困らないわ


・・・だから給料も話し次第なのか

ちなみに自給1200円ですよ、私

8時間労働で残業ありでボーナス付き


いい仕事だわ


「では、正式に依頼を受けさせていただきます。こちらにサインと血判お願いします」


へー、ハンコじゃなくて血判なんだー・・・

・・・けっぱん!?


あの、平然とサインしてアルコール消毒した画鋲ではないけど画鋲と酷似した針を指に刺してペタッと紙に張り付けないでください


コワイです


まだ乾ききっていない血がすごく生々しい


「艶歌さん、引いてないでテーブルの下にあるファイルにこの書類に挟んでください、それから、お客様がお帰りになるので見送って」


「ふぁい!!」


人使いの荒い餓鬼だなおい


ストンッ


トランプが飛んできた

しかも壁に刺さってる


「いま、何考えてたんすか?人使いの荒い餓鬼だなんて、まちがっても考えてないっすよね?」


「めめめめ、め、滅相もございません」


蛇とかえるだよこれじゃ(泣)


玄関まで角立さんを見送りお菓子を持ってきてくれる約束を取り付けた


「美味しい抹茶とか用意しとこ♪」


不思議と陽希君もご機嫌の様子です

やっぱり甘いものは正義だよ




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