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スリッパは飛ばすもの
で、今に至る
それからというもの雑用ばかり
指定されたここに来たとき普通の若干値段高いだろーなーてきマンションで、しかもここが事務所だって言うし
しかもっ陽希君の年齢は15だっていう
わたしは16だっ高2だっ
なんかエロいことされんじゃね?とか警戒してたらぱぱっと仕事内容言われて、あとはビシバシしごかれて
なんか知らないけど1週間で慣れちゃったよ(泣)
「陽希君、砂糖いくつ?」
「8」
もう、私はなにがこようと驚かない
ここが殺し屋の事務所で、陽希君がびっくりするほどの甘党で、かつ年下で、それ以外のことが起きようとも驚かない
「はい、どーぞ」
砂糖が8個入ったコーヒーを渡す
おいしそうに飲んでいる姿がとても信じられない
「ねぇ、ここって依頼来るの?」
「来るッスよ」
で、口調もすこし癖があるなんてことももう慣れた
ピンポーン
「お客さんだ」
パタパタと玄関まで急ぐ
その隙に左足のスリッパが飛んで行ったことは秘密にしておく