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魔法のカガミにお願い(承二)

作者: 神崎颯

グループ小説の第十四弾『起承転結小説』です。この小説は起、承、転、結でパートをに振り分けて違う作者が物語を書いていきます。(起)→叶さん (承一)→春野さん (承二)→神崎颯 (転一)→finoさん (転二)→伊勢さん (結)→よぞさん の形になっています。どうぞご覧ください。

 あたしは今現実のものとは思えない、少しファンタジックな世界にいる。

 運命の人が映る魔法の鏡にその鏡の精霊。

 なんともまぁ非現実的で笑えて来ちゃうでしょ?

 でも笑っていられないの。


 「鏡?」

 「はい、鏡ならなんでもいいので」


 あたしが壊してしまった鏡……もちろんわざとではないのだけれど、そのせいでこの加賀見誠と名のる鏡の精霊は住処を失ってしまったらしい。

 それでなんでも鏡ならなんでもいいからそこに住まわせてくれ、とのこと。別に鏡の中じゃなくてもいいじゃない。そんなに人間らしいんだし。


 とりあえずあたしはポケットを漁ってみた。夜食にと買ったおかしのレシートが入っている。あ、ポッキー買い忘れてちゃってる。


 「……鏡ありました?」

 「い、今探してるわよ!」


 全く、そう急かさないでよね。

 反対側のポケットには……あ、一応あった。百均で買った手鏡だから小さいけど、どんな鏡でも良いって言ったわよね?


 「はいこれ」

 あたしは手鏡を差し出した。

 しかし加賀見は首を捻って唸っている。


 「……これじゃダメなの?」

 「いや、問題はないんですが……狭いなぁと思いまして」

 「黙って入れ!」


 あたしは手鏡で加賀見をぶっ叩いた。

 すると、手鏡の中に加賀見が吸い込まれていった。あぁ、ファンタジック。

 「とりあえずありがとうございます」

 手鏡から声だけが聞こえる。なかなかキレイな声だ。


 「ところで、あんたに聞きたいことがあるのよ」

 「なんですか?」

 「この鏡は12時に見ると運命の人を映し出す、って噂があったの」

 それを信じてあたしは見に来たの。そして運命の人かは定かじゃないけど確かに鏡にはいるはずもない男の人の姿が映った。しかもそれはあたしが気になっている人たちばかりだった。そりゃ気になるじゃないの。

 すると加賀見が鏡から出てきた。サダ〇みたいで少し気持ち悪い。


 「私はね、いつも同じものばかり映し出してたんですよ」

 「え?」

 加賀見は神妙な顔つきになった。険しい顔は結構カッコイいなぁ。


 「いつも自分の前にあるものしか映さなかったから、たまには別のものを映してみようって思いましてね」

 「それで運命の人が?」

 「まぁそんなところです」

 まだもう少しありそうな気がしたがとりあえず今は後回し。


 「じゃあさっきの3人はあたしの運命の人なの?」

 本題はこれだ。

 これのためにこんな夜遅くに女が一人で怖い旧校舎に出向いたのだ。



 「なんのことですか?」

 「え?」

 「私、1人しか映してませんよ?」


 「えぇ〜!」

 そんなバカなはずはない!

 確かにあたしはあの3人を見た。


 ……一体どういうことなの?

如何だったでしょうか?

正直かなり不穏な感じだと思いますが、お許しください。

さぁてじゃぁfinoさん!頑張って下さい!

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