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プロローグ
ゼロ塾
それは誰でも知っている有名塾の一つ。
なぜなら塾生数が半端じゃないからだ。
一学年につき三百人でクラス数は十二。
そこに桐生柘榴は通っていた。
学力を上げるために来ているというわけでもない。
親にはそう言ってごまかしてはいるが。
本当の理由…それは
ただどうしても、気に食わない奴がいる…それだけ
今から4ヵ月前の
中学2年の夏-
「ほら、アイツだぜ」
「ああ、今回の優勝候補?」
「俺、初っ端からアイツとだよ」そんな羨望の眼差しの中に柘榴はいた。
小さい時からクラブチームなどで、陸上をしていた柘榴は、東部大会絶対優勝という肩書きを背負うほどのスター。
そんな柘榴に敵はいないハズだった-
初投稿ですがよろしくお願いします;;