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スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活  作者: 昼寝部
4章 エルザリア王国編
141/146

検証

 レベルアップした俺のステータスを確認する。


*****


名前:カミト•ヴィオレ

年齢:18

レベル:11661(5213up!)

筋力:52714(14064up!)

器用:52553(14034up!)

耐久:52499(13984up!)

俊敏:52642(14011up!)

魔力:51347(13056up!)

知力:52867(14089up!)


スキル:【剣聖】

    【賢者の眼】


称号:〈ジャイアントキリング Lv.4〉

〈無傷の冒険者 Lv.5〉

〈少数精鋭 Lv.1〉

〈S級ダンジョンを踏破した者 Lv.1〉

〈火事場の馬鹿力 Lv.2〉(1up!)


装備:純黒の長剣(全ステータス4,000上昇)

   純黒のコート(全ステータス4,000上昇)

   純黒の靴(全ステータス4,000上昇)


※純黒の長剣、純黒のコート、純黒の靴は〈無傷の冒険者 Lv.5〉の効果終了。


*****


 俺はドラゴン4体を1人で倒し、ドラゴン3体をユメたちと倒したことで計7体のドラゴンを倒しており、かなりのレベルが上がっている。


(レベル8,000で全ステータス30,000越えのドラゴンを倒したからな。7体も倒せばこんなステータスになるか)


 ちなみに今回のドラゴン襲来で俺が7体、ユメが6体、ソラが2体、ヨルカさんが5体倒している。


(だが魔王を倒すにはレベルが足りない。まだまだ頑張らないといけないな)


 そんなことを思いつつ皆んなで情報共有を行った。




 マツリさんたちとの話を終えた俺たちはエルザリア王国の女王陛下と謁見するまで滞在することとなる。

 その間、俺たちはレベル上げに勤しむと同時にメアリーさんの魔道具作製に協力していた。

 その協力内容とは『念話の魔道具がダンジョン内で何階層まで使用可能か』というものだ。

 その検証を実行するため、俺とメアリーさんはS級ダンジョン『飛竜』に来ていた。


「私の検証では20階層まで可能でした。それ以降となると20階層のフロアボスであるランクSのモンスターを倒さないといけないため、カミトさんのお力をお借りさせていただきます」

「俺でよければ遠慮なく頼ってください」


 そう言ってメアリーさんに笑顔を向ける。

 するとメアリーさんが俺のことをジーッと見つめてきた。


「ど、どうしましたか?」


 今まで見てきたエルフの中で最も綺麗なメアリーさんから見つめられるとドキドキしてしまう。


「あ、いえ!S級冒険者は皆、自己中心的な方が多いと思ってましたがカミトさんは違うなーっと思いまして」

「そうですか?これが普通だと思いますが……」

「そんなことありませんよ。私、300年弱生きてますが、私が関わったことのあるS級冒険者は皆、自己中心的な言動ばかりでしたよ」

「そ、そうなんですね」


(約300年生きて関わったS級冒険者全員が自己中心的な言動なら、そう思っても仕方ないか)


 そんなことを思うと同時に別のことも考えてしまう。


(この容姿、身体つきで約300歳って……改めてエルフってすごいな)


 巨乳でウエストも引き締まっており、全ての女性が憧れるほどのスタイルに加え、俺の婚約者たちに負けないくらい綺麗な容姿。

 どこからどう見ても20代後半の美女にしか見えない。


「どうされましたか?」

「い、いえ!メアリーさんがとても若く見えるので年齢を聞いて驚いただけです!」

「ふふっ、ありがとうございます。カミトさんのような方から褒められると若作りしてる甲斐がありますね」


 そう言ってメアリーさんは嬉しそうに微笑む。


「っ!」


 その姿に見惚れそうになった俺は慌てて話題を変える。


「そ、そういえばメアリーさんって結婚はしてないんですか?」

「はい。私は魔道具作製に全てを賭けてきましたので」


 その言葉には並々ならぬ決意を感じる。

 まるでメアリーさんが課せられた義務のように。


「なので私には恋愛に割く時間がなく、今まで誰ともお付き合いはしてません。もちろん、これからもずっと魔道具作製に全てを賭ける予定です」


 なぜメアリーさんが魔道具作製に人生全てを費やしているかは分からないが、よほどの過去があったことは理解できる。


「なので私を婚約者の1人に加えようと思っているなら諦めてくださいね」


 そう言って小悪魔的な笑みを浮かべる。


「そ、そんなつもりで聞いたわけではありませんよ!」

「ふふっ。冗談です」


 マツリさんの家に居候していることでメアリーさんとは距離が縮まったことはいいことだが、時折俺のことを揶揄ってくるのはやめてほしい。


「は、はやく行きますよ!」

「そうですね。これ以上話を続けるとカミトさんの顔がゆでダコのように真っ赤になってしまいます」


 「ふふっ」と笑いながら先にダンジョンへ入るメアリーさん。


『隙あらば女の子を堕としているマスターでもメアリー様の攻略は難しいようですね』


「いや口説いてるわけじゃないから」


 的外れな発言にボソッとツッコむ。


『ですが安心してください。メアリー様は誰ともお付き合いをされたことのないピュアガールです。マスターが恋の素晴らしさをお伝えすれば必ず落ちます。頑張ってください、マスター』


「聞けよ俺の話」


 俺の言葉をガン無視して励ましてくる賢者さんに頭を悩ませつつ、俺はメアリーさんの後を追った。




 メアリーさんと検証した結果、30階層まで問題なく念話できた。

 しかも30階層から外への念話も可能だった。

 問題点があるとすれば距離が離れるほど念話に必要な魔力が増えることで、その点は改良するらしい。


「ありがとうございます。カミトさんのおかげで気になっていることを全て検証できました」


 そう言って頭を下げる。


「いえいえ。ところでその魔道具、俺たちも欲しいと思っているのですが、何点か売っていただけませんか?」


 魔力を消費する点は欠点だが、魔力回復薬等々を使えば問題はない。


「いいですよ。検証に手伝っていただいたことに加えエルザリア王国を救っていただきましたので無償でお渡しします」

「いいんですか!?ありがとうございます!」


 いくらでも払おうと思っていたがメアリーさんのありがたい提案に俺は素直に感謝を伝える。


「できれば王都のほうで私の魔道具を宣伝していただけると助かります」

「任せてください!」


 とのことで、いくつか貰うことに成功した俺はメアリーさんと共に帰宅した。

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