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スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活  作者: 昼寝部
4章 エルザリア王国編
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vsドラゴン20体 6

「ここから第二ラウンドだっ!」


 声に出して気合いを入れると、「「グァァァァァっ!」」と咆哮しながらドラゴン2体が特攻してくる。


「賢者さん!未来視っ!それとドラゴンたちの弱点を視覚化して!」


『了解しました』


 俺は未来視を使い、10秒間だけ3秒先の未来を把握。

 それと同時に視覚を通してドラゴンたちの弱点を視認する。


「うぉぉぉぉっ!!!」


 俺は痛みの軽くなった身体を動かす。

 特攻してくる場所や特攻後の動きなどを把握した俺は、真上にジャンプし自分の身体目掛けて特攻するドラゴン2体の攻撃を回避。


 そして剣を構え…


「『星剣技』二の型〈飛竜〉」


 縦に回転しながらドラゴン1体目掛けて落下する。


 未来視によりドラゴンの弱点部分がどこに来るかも正確に把握できたため、俺は顔面目掛けて回転斬りを見舞う。


「グォっ!」


 焦りの声を上げるドラゴンが鉤爪で防御に入る。

 しかしステータスの上昇した俺の攻撃を完全に防ぎきることはできず“キィンッ!”という甲高い音が響き渡り、ドラゴンの鉤爪を弾くことに成功。

 その反動でドラゴンの身体がのけぞる。

 その隙を逃す俺ではないため、そのまま地面に着地してトドメを刺しに動く。


 しかし…


「そう簡単にはさせてくれないよな」


 両側からドラゴンの鉤爪が接近してくる。


「ま、わかってたけど」


 未来視によりドラゴンたちの行動は把握済みなので、俺は両側のドラゴンを視認せず…


「『星剣技』四の型〈旋空〉」


 左右のドラゴンに攻撃を仕掛ける。


「「グォォォォォっ!」」


 まさか攻撃が来るとはおもわなかったのか、2体は〈旋空〉を顔面に喰らい、攻撃が止まる。

 その隙に俺は目の前でのけ反ってるドラゴンの懐に入り込む。


「『星剣技』三の型〈輪舞〉!」


 回転斬りを弱点である懐に喰らわせ、魔石へと変える。


「次っ!」


 『レベルアップしました』という脳内音声を聞きつつ、今度は顔面に斬撃を喰らい怯んでいるドラゴン2体へトップスピードで迫る。


「まずは左から!『星剣技』初の型〈牙突〉!」


 普段は両手で剣の柄を持って突き攻撃を繰り出す技だが左手が思うように動かないため、片手で柄を握る。

 威力は落ちるものの今のステータス差なら大ダメージを与えることができるだろう。


「はぁーっ!」


 “ザシュッ!”とドラゴンの尻尾を分断。


 「グォォォォォっ!」と痛そうな声を上げるドラゴンへ…


「『星剣技』初の型〈牙突〉〜二連目〜」


 再び初の型を使用。


 尻尾を分断した勢いのまま反転して障壁を蹴り、今度はドラゴンの胴体を分断する。

 勢いを殺さずに障壁を蹴って技を発動したため、1回目よりも威力が高くなる。

 これは初の型〈牙突〉の特徴の一つで、壁があれば壁を蹴ることで跳ね返ることができ、跳ね返る度に威力を上げることができる。


「グォ……ォォ……」


 スピードとパワーがさらに上がった初の型〈牙突〉に耐えることができず、ドラゴンの胴体が分断される。


「『星剣技』初の型〈牙突〉〜三連目〜」


 そして次にもう一体の方へ攻撃を仕掛ける。

 すると俺の攻撃に気がついたドラゴンが口を開き、「グォォォっ!」とブレスを放つ。


 俺の目の前には視界いっぱいにブレスが広がっているが…


「甘いな」


 俺は回避することなくブレスに突っ込む。


「はぁぁぁぁーっ!」

「グォッ!?」


 初の型〈牙突〉でブレスを切り裂きながらドラゴンに突っ込み、“ザシュっ!”とドラゴンを顔面から尻尾にかけて切り裂く。

 そして『レベルアップしました』という脳内音声とともに未来視が終了する。


「10秒で3体か。上出来だな」


 激しく動きすぎたことで傷口が開き、痛みは増しているが、疼痛半減の効果によりまだまだ動ける。


「だが未来視のない状況で6体は無理だな」


 10体と相手にする時よりも難易度は下がるが、俺の身体は限界を当に超えているので、厳しいだろう。

 それをヨルカさんも感じ取ったのか、“パリンっ!”と俺たちを囲っていた障壁が割れる。


「カミトくんっ!」

「カミトさんっ!」


 障壁が割れた瞬間、俺のもとへ猛スピードで2人が来る。


「いま回復するね!パーフェクトヒールっ!」


 ソラが回復魔法を発動し、俺の身体を癒す。

 その間、ユメが俺たちを守るように立つ。

 数秒後、俺の身体にできていた傷が全て消失し、左手もいつも通り動くようになる。


「ありがとう、ソラ」

「気にしなくていいよ!」


 ソラが魔力回復薬を飲みつつ笑顔で言う。

 回復には魔力が必要で、俺のダメージ量だとかなりの魔力を消費したようだ。


「あ、流した血が回復したわけじゃないから、そこは気をつけてね!」

「あぁ。少しフラフラするくらいだから大丈夫だ」


 左腕は血が噴き出るほどの怪我を負ったため、流した血は多く、多少の貧血症状は見られるが、みんなと協力して倒せる程度の元気は残っているだろう。


「ユメもありがとう。外にいた10体のドラゴンは片付けたんだな?」

「はい。ヨルカさんが5体ほど倒してくれましたのでカミトさんよりも苦戦はしませんでした」

「そうか。2人とも怪我がなくて良かったよ」


 見たところ貧血症状みたいなものもないので、心の底から安堵する。


「カミトくんは無茶しすぎって言いたいけど、まずは残りのドラゴンを片付けるよ」

「ヨルカさんから残りは3人で倒せとの伝言を預かりました」

「分かった」


 俺は返事をして残りのドラゴン6体を見る。


「第3ラウンドといこうか!ソラ!ユメ!行くぞ!」

「任せてっ!」

「はいっ!」


 俺は2人の声を聞き、ドラゴン6体に特攻した。

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