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スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活  作者: 昼寝部
4章 エルザリア王国編
133/146

vsドラゴン20体 1

 研究室を出た俺たちは王国の外でドラゴンたちを迎え撃つため、全速力で走る。


「S級ダンジョン『飛竜』がダンジョン崩壊を起こしたみたいだね」

「そうだと思う。この辺りのダンジョンでドラゴンが出現するのはS級ダンジョン『飛竜』だけだからな」

「じゃあ警備していた人たちは全滅してるかもしれないね」


 ダンジョン崩壊を考え、腕利きの冒険者数人が警備しており、崩壊が起こった時は数人がかりで討伐できるよう体制を整えていたらしいが、20体を相手にできるとは思えないので全滅しているだろう。

 その事実をソラが悲しそうな表情で呟く。


「残念だが、ドラゴンに好き勝手されると街の人たちまで被害が出る。それだけは何としてでも阻止するぞ」

「うんっ!」

「ユメも頼む」

「任せてください!」


 ソラとユメが力強く返事をしてくれる。


「ヨルカさんもお願いします。目覚めてから戦闘なんてしてないので大変かとは思いますが……」

「それは問題ないよ。ウチの身体はピチピチの20歳だからね。ブランクなんて感じさせないくらい動けるよ。ピチピチの20歳だからね!」

「繰り返さなくていいです」


 そんなやり取りをしているとエルザリア王国を覆う壁に辿り着き、俺たちは国外へ出る。


「うわぁ、たくさんいますね」

「20体もドラゴンが並んだら壮観だね。この光景は2回目だけど感動しちゃうよ」

「感動してる場合じゃないですよ」


 俺は呑気な感想を告げるヨルカさんに突っ込む。

 周囲では警備をしていた人たちがドラゴンの姿を見てパニックに陥ってる。


(あと数分でここまで来そうだ。何とかして皆んなを避難させないと)


 パニックに陥ってる状態ではドラゴンに殺されるだけなので、俺はアイテムバッグから金の冒険者カードを取り出す。


「落ち着いてください!俺はS級冒険者のカミトです!」


 そう言って皆んなにカードが見えるよう自己紹介をする。


「おぉ!S級冒険者!」

「助かったぞ!」

「でもS級冒険者1人であの数のドラゴンは無理だろ!」

「確かに!これはもう逃げるしかないのか!?」


 俺の登場に歓喜の声と不安の声が続々と聞こえてくる。


「あの数を俺だけでは無理ですが俺には頼もしい仲間がいます。なので絶対、被害を最小限に抑えてみせます。皆さんは国民の避難を手伝ってください」

「わ、分かった!」


 俺の言葉に外を警備していた者たちがエルザリア王国内へ入る。


「これでよかったですか?」

「うん。パニックに陥ってると変な動きをすることがあるからね。ここに居られる方が戦闘の邪魔になってたよ」


 俺の言葉にヨルカさんが返答する。


「じゃあ作戦会議ですね」


 俺はヨルカさんとソラ、ユメを集める。


「ヨルカさん、どうしますか?」

「そうだね……良い機会だし3人には特訓してもらおうか」

「特訓ですか?」

「うん。ウチのレベルは現在、52,000越えだからドラゴン20体程度すぐに殲滅できるんだ。でもウチはサポートに回るよ。皆んなを鍛えるためにね」


 魔王のレベルは10万。

 まだまだレベルを上げないといけない俺たちにとって丁度いいモンスターだ。


「だから昔、ウチら勇者パーティーがドラゴン30体を相手にした時と同じ作戦でいこうと思う」


 その作戦をヨルカさんが簡単に説明する。

 ヨルカさんが20体の群れとなっているドラゴンを10体、10体に分離させ、俺が10体、ユメとソラ、ヨルカさんが10体を相手にする。

 そしてユメたちが殲滅を図る間に俺は10体のドラゴンを引きつける役割を担う。

 ちなみに分離方法は俺とドラゴン10体を障壁のようなもので囲うらしい。


「カミトくんのステータスなら10体を相手にしても早々負けたりしないとは思ってるけど、10体は厳しい?」

「いえ、問題ありません。10体全てを殲滅することはできませんが時間稼ぎならできると思います」

「おっけー。カミトくんのことは常に見てるから、ヤバいと思ったら助けるよ」


 俺の実力では10体を相手に殲滅は無理だろうが、ユメたちが殲滅を図る間は持ち堪えてみせる。


「よし、じゃあヨルカさんの作戦通りに動くぞ」

「おっけー!」

「うんっ!」

「分かりました!」


 俺の言葉に3人が元気よく頷く。


「絶対、エルザリア王国を守るぞ!」


 俺は気合いのこもった声で叫んだ。

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