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スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活  作者: 昼寝部
4章 エルザリア王国編
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エルザリア王国へ 1

 アルカさんとクルシュさんが住み込みで働くようになってから数日後。

 俺はエルフの国、エルザリア王国へ行くこととなった。

 目的はヨルカさんの知り合いを通してダンジョンから帰還できる魔道具をゲットすること。

 メンバーは俺とヨルカさん、ユメ、ソラの4人だ。


「じゃあ行ってくる」

「気をつけてね!」

「エルザリア王国までの長旅、頑張ってください!」

「家のことは任せて」


 俺たちはクレアとレオノーラ、セリアに見送られ、出発する。

 エルザリア王国までは10日かかるが基本的に走って行くので10日はかからない予定だ。


「カミトさんとの旅行、とても楽しみです!」

「ユメとはリブロに行ってないからな。今回の旅行は目一杯楽しもう!」

「はいっ!」


 ユメが満面の笑みを浮かべる。

 今回のメンバー編成はリブロへ帰省できなかったユメとメルさん、ルーリエさんを同行させる予定だったが、メルさんは絶賛療養中でルーリエさんはフォーレの街でたくさん楽しんだため辞退。

 代わりに回復役を務めることができるソラを加えた4人で行くこととなった。


「意識したわけじゃないけど元勇者パーティーのスキルを受け継いだ人たちが揃ったね」

「あ、ホントですね」


 ヨルカさんに指摘されて気がつく。


「もしかしたら皆んなのスキルに気づく人がいるかもね」

「そんな人いますか?500年も前のことですよ?」

「それは分からないけど、ウチらがエルザリア王国に行った時、ドラゴンの大群が襲ってきたんだ。その時、ウチらも戦いに参戦したから気づく人もいるかもね」

「まぁ、気づかれても悪影響はないでしょう」


 そんな会話をしながら俺たちは走ってエルザリア王国まで目指した。




 途中で休憩を挟みつつ、エルザリア王国まで走り、夜になったので野営準備へと移った。


「晩御飯は私とユメちゃんに任せて!」


 ソラが腕まくりをしながら元気よく言う。

 ソラは俺と婚約するまで自炊をしており、ユメも実家で暮らしていた時はご飯の準備を自分でしていたため、料理は得意らしい。


「ごめんね、2人とも。ウチ、料理だけはできなくて」

「俺も料理はできないんだ。2人ともありがとう」

「いえいえ!カミトさんとヨルカさんはゆっくり休んでください!」


 ユメのありがたい言葉に俺たちは休むことにする。

 亭主関白のような気もするが実際やる事がないため、ヨルカさんと雑談をする。


「知り合いのエルフってどんな方ですか?」

「そうだね。出会った頃からすでに美少女だったからきっと昔は絶世の美女だったよ」

「容姿は聞いてませんよ」


 俺が1番欲しい情報だと思ったのだろうか。


「あははっ!ごめんごめん」


 そう言って謝った後、詳しく話してくれる。


「名前はマツリ。国王の娘だよ」

「えっ、そんな凄い方と知り合いだったんですか!?」

「うん。さっきもチラッと話したけど、ウチらが滞在してた時、ダンジョン崩壊が起こってエルザリア王国にドラゴンが30体近く襲ってきたんだ」

「30体!?」

「うん。その時、ウチらも討伐に協力したんだ。その一件で国王陛下と仲良くなり、マツリちゃんとも仲良くなったんだ」

「俺、カインの記憶で十数体のドラゴンを相手にしているところを見たんですが、その時の映像だったんですね」

「多分ね。その時のカインは凄かったよ。リリィちゃんと同じくらいドラゴンを倒してたからね」


 その映像を見た事がある俺はヨルカさんの発言に頷く。


「ってなわけで元気に生きていれば王国の重鎮となっているであろうマツリちゃんを全力で頼って魔道具を確保しようってわけだね!実際、マツリちゃんは魔道具の勉強をしてたみたいだからマツリちゃんが持ってる可能性もあるからし!それにマツリちゃんなら魔王復活も信じてくれそう!」

「分かりました。なら着いたらマツリさんを訪ねてみましょう」


 といった感じで方針を話しあっていると、美味しそうな匂いが漂ってきた。


「できたよー!」

「熱いうちに召し上がってください!」

「おぉー!美味しそう!」

「さすがソラちゃんとユメちゃん!とても美味しそうだよ!」


 美味しそうな鍋料理を前に俺たちは2人を絶賛する。


「時々、厨房で料理の勉強をさせてもらってるからね!」

「カミトさんとヨルカさんのお口に合うと嬉しいです!」


 俺の婚約者の中で料理ができるのはソラとユメ、そしてルーリエさんの3人で、時折3人は厨房で料理をしており、厨房スタッフたちの手助けをしている。

 ちなみに他の婚約者たちは全く料理スキルがないため、家で料理をすることはない。


「「「「いただきまーす!」」」」


 俺たちは手を合わせてソラとユメの手料理を堪能した。

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