表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活  作者: 昼寝部
4章 エルザリア王国編
125/146

???視点

【4章開始】


???視点


「魔王様復活まであと少しです」


 水晶玉を覗きながらダンジョンマスターを務める男が呟く。


「そろそろなのか?」


 すると水晶玉の近くで筋トレをしていたガタイの良い男がダンジョンマスターへ話しかけた。


「えぇ。このペースでいけばあと1年といったところでしょう」

「ようやくか!」

「はい。なのでそろそろ私たちも動き出します。復活した魔王様は最強なので敗れることはありませんが、前回のように封印されては困ります。今のところ勇者は確認されてないので封印することができるのは魔法に長けたエルフ族のみ」

「お、ということは……」

「えぇ。貴方にはエルフ族の国を全て壊滅していただきます」

「よっしゃ!」


 男がガバっ!と起き上がる。


「さっそく行って来るぜ!まずは何処から行けばいい!?」

「そうですね。先ずはエルザリア王国に向かってください。タイミング良くあの街には黒の騎士No.8を倒したカミトという男が訪れる予定です。可能であればカミトを殺しておいてください」

「それは面白ぇ!俺に任せろ!」


 戦闘狂な男がより一層笑みを浮かべる。


「私は意図的にダンジョン崩壊を起こし、ダンジョンからモンスターを溢れさせる予定です。あの王国の近くにはS級ダンジョン『飛竜』がありますので貴方のサポートにはなるでしょう」

「頼んだぞ!」


 そう言って男が走り去る。


「あの男にはできる限り戦力を削ってもらう必要があります。それに気がかりなこともありますので」


 男は水晶玉を動かし、1人の女の子を映し出す。


「ユメと呼ばれる女を見ると思い出します。あの忌々しき勇者を。外見はそっくりで勇者が使用していたスキルも使っております。もしかしたら勇者が転生したのかもしれません」


 邪神が魔王復活に手を貸していることを良く思わない神が冒険者に称号を与え、ダンジョン内では報酬部屋を用意している。

 そのことから神が勇者を転生させた可能性は高い。


「そしてどうやら昔の勇者パーティーが使用していたスキルを使う人までいるみたいです」


 カミトのことを観察していると、忌々しき『剣聖』が使っていた『星剣技』を使いこなしている。

 しかも『聖女』ラティファが使っていたスキルを使用する女までいる。


「となると『賢者』ヨルカのスキルを引き継いだ奴もいるのか?」


 今のところ確認されてないが、警戒はすべきだろう。


「よりにもよってカミトがソラとユメの2人と婚約するとは。実力者が共闘されると困るのですが」


 ダンジョンマスターはダンジョン内の様子を映像で見ることができる。

 そこで黒の騎士No.8を倒したカミトが勇者に似ているユメやソラと協力してダンジョンを攻略しているところを目撃した。


 ちなみに映像を見ている時に…


『いよいよ明後日はエルザリア王国だね!とっても楽しみだよ!』

『ユメもカミトさんとの旅行は初めてなので楽しみです!』

『俺もだよ』


 とダンジョン内で話していたため、3人揃ってエルザリア王国に行く機会を有効利用させてもらった。


「今のところ3人とも勇者パーティーほどの実力は手に入れてないが、早いうちに殺しておいた方がいいでしょう。理想はカミトとユメ、ソラの死亡とエルザリア王国の崩壊。そのためには強力なモンスターをエルザリア王国に向かわせる必要がありますね」


 幸い、エルザリア王国の近くにはS級ダンジョン『飛竜』があり、そこには数多のドラゴンが生息している。

 過去にはダンジョン崩壊にて数多のドラゴンが地上に出て、かなりの被害を出したこともある。


「さっそくドラゴンが溢れるよう、たくさん生み出すとしましょうか」


 そう呟いた男が不敵に笑う。


「全ては魔王様のために」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ