2年後
エイルズと友達になった後、俺に対する話はそれで終わり俺は父様たちをおいて先に広間から出て母様のつくってあったご飯を食べに行く。母様の作ったご飯を食べた後部屋に戻るとアクセクトが部屋で俺の部屋の掃除をしていた。
「お疲れ様です。サイト様」
「ああ。アクセクトもお疲れ。暗殺者の後始末とかありがとな」
アクセクトは俺に一礼した後
「あの程度のこと造作もありません。しかしサイト様はあんな子供と友人になられたのですね」
アクセクトは少しイラつきながら俺にいう。なんだ軽く遊んだ時のやつにまだ腹を立てているのか?
「俺がエイルズと友達になるのは嫌だったか?」
「いえ。サイト様のやることに私は何かをいうつもりはありません。サイト様は常に後のことを考えて何かをする方。きっとあの男に対してもなんらかの利益があると考えてご友人になられたのでしょう?なら私からは何もいいません」
あまりエイルズと友達になった件嫌だったらしいな。ま、子供のすることだしエイルズなら今後は成長してちゃんとするだろう。まだわからんけどな。そこはエイルズ次第ってやつだな。
俺はアクセクトと軽く話した後掃除を終えたアクセクトは俺の部屋から出て行き、俺はその日はダラダラと過ごした。
二日後くらいにテムジン一家は屋敷から出て行く。俺は屋敷から出て行く前にエイルズを見送るとエイルズは
「次にやるときは僕ももっと腕をあげておくよ。サイト」
「そ、そう?俺弱いからお手柔らかにね」
俺はエイルズにいうとエイルズはなんで?みたいな顔をしていたが俺はとりあえず笑顔でごまかす。俺はあまり目立ちたくはないし平和に過ごしたいからな。実力を見せびらかしたくはないのさ。
エイルズ達が帰った日から俺はまた魔法の訓練や体を鍛えるのを再開し、二年間ウルエルド領では何もおきず俺も六歳になった。俺の体もいい感じに育ち平均的よりはいい感じの体になっているとは思う。ひきしまるとこはひきしまっているし筋肉もまぁまぁある。俺は部屋にある鏡で鍛えた体でポーズをとっていると俺の部屋にメイド服を着た女が入ってくる。
「サイト様ー。サボりにきましたー」
「......はぁ。またかアンナ。それと部屋に入るときはノックしろって」
「えー。めんどくさいから別にいいじゃん」
この今部屋に入ってきた女はメイドのアンナ。俺専属のメイドだ。なんでこいつを専属にしているかと言うと何かと楽なのがまず第一だ。もう一つは
「サイト様はさ。いつまで実力隠している気でいるの?もったいないってうちは思うんだけどさ」
そう。このアンナは俺の実力を知っている。このアンナ、実はメイドとしては未熟に等しいが人を扱うことには長けている。そして実力の方も俺は認めている。ま、こいつともう一人俺に仕えているあいつとは相性が悪いけど。
「アンナ!またここにいたのか!いい加減メイドとしての仕事をしろ!」
「お堅いなぁ。アクセクトは。それで本当に盗賊してたの?」
「私は盗賊の時から似たようなことをしていたからいい、というか今はそんな話どうでもいい。メイド長がかんかんだぞ」
俺に仕えてくれているアクセクト。こいつとアンナは相当仲が悪い執事とメイドという立ち位置ではね。
「あ、サイト様。旦那様がサイト様のことをお呼びしていましたよ。私の部屋にこいと」
父様が?一体何のようだろうか?今日は久々の休日と言っていたしゆっくりしていてほしいのだが。
俺はアクセクトに言われた後一応それなりに身なりを整え父様の部屋に向かう。
「父様。俺です。サイトです」
俺は父様の部屋についた後ノックすると父様が「入りなさい」という。
「父様。アクセクトが父様がよんでいるというから来たのですが一体何のようでしょうか?」
「パパンと呼べと言うのに。まぁよい。お前もいい歳とはまだ言えないがそうだな。学校に行きたくないか?」
学校か。この世界に来る前には行ったことないし興味はあるな。でもマングス街には学園はないはず。簡単な小さい教室?的なやつならあるけど
「実は何年か前にお客さんで来ていたテムジンさんがいたろ?そのテムジンさんがサイトを学園に通わせないか?と連絡があってね。あちらのお子さん、エイルズ君も学園に行くらしくてね」
エイルズは2年前に友達になってからたまにエイルズとテムジン家の護衛をつれて三ヶ月に一回くらいのペースで遊びに来ていた。確か前にきた時学園に行くかどうかの話もしていたような。
「エイルズ君の通う学園はウルエルド領から出たマサクス領の帝都アンカレスにある」
マサクス領ってたしかウルエルド領から馬車で移動しても数ヶ月かかる場所だな。でもエイルズもウルエルド領出身じゃ
「実はマサクス領の帝都にある学園は優秀な人材が集まっているらしくテムジンさんもエイルズ君をそこに通わせたいらしいんだよ」