配下
俺がアクセクトと戦って次の日の夜、俺の部屋にアクセクトが忍び込んで待っていた。
「どうやって入った?」
「企業秘密でございます。このアクセクト、約束を果たしにまいりました」
アクセクトは俺にひざまづきながら言うと俺は
「それじゃ今日からいろいろよろしくな。今の俺はおもてだっては動けないからお前の情報収集は最重要事項になる。もし使えない情報ばかりもってきたら殺すからな」
「心得ております。このアクセクト。貴方様のために有益な情報を集めてまいります」
俺の前からアクセクトがきえたあと俺はしばらくはどう過ごそうか考えていた。アクセクトは情報を集めてきてくれるししばらく俺は大人しくしておこうかな。
盗賊騒動から数ヶ月、アクセクトが朧を解散したことにより、ウルエルド領、マングス街は平和だった。何かあってもアクセクトが裏で問題解決をしていてくれたらしい。ちなみにそのアクセクトだが今は俺の執事として働いている。まさか執事になるとは思わなかった。
「サイト様。本日の予定でございます」
「予定でございますって俺には特に予定ないだろう?年齢は関係ないけどまだ四歳だし」
「形式として覚えておいてください。それと本日は来客が来なさるようでして。来客の方にはサイト様と同い年の方が子供にいるようです」
アクセクトは俺の部屋に入ってきて近づいてから俺に言う。
へぇ。同い年の子供ねぇ。マングス街には一応子供はそれなりにいるけど俺より歳上、だいたい四歳くらい上のやつが多い。ちなみに遊ぼうと言うと領主の子供だからと遠慮する奴らが多い。この街の英才教育はある意味優秀だな。礼儀作法以外は子供っぽいけど。
俺がアクセクトと話していると俺の部屋のドアを誰かがノックする。
「サイト。私だ。パパンだよ」
父は自分のことをパパンと呼んで欲しいらしいけどやめて欲しい。普通に父と呼びたい。妥協してもパパだな。前にパパンってなんで言われたいのと?と聞いたら謎の響きがいいからとかよくわからんこと言われた。
「父様。中にいるよ。どうしたの」
「もう、サイト。パパンと、今はいいか。私の知人が来てな。その子にお前と同い年の子がいるんだ。今連れてくるからしばらく遊んでいてくれないか?」
父様が俺にドア越しに喋っている間にアクセクトは窓から出ていく。アクセクトは執事にはなっがあまり俺と近づいているのは父様たちにはバレたくないらしい。父様はそこらへんのわりきりはしっかりしろと教え込んでいるらしいんだ。
「わかったよ。父様」
「ふむ。では今からドアを開けるが大丈夫か?」
「大丈夫だよ」
俺は父様に言うと父様は俺の部屋のドアを開ける。ドアを開けた父様の隣に俺と同じ金髪ショートヘアーの子供が俺を睨んでいた。
「それじゃ仲良くな。パパンは来客の人と大事な話をしてくるから」
「わかったよ父様。俺たちは楽しく遊んでるよー」
俺は父様に言うと父様は来客のいるところに行った。同い年の子か。何して遊ぼうか。若い奴らの遊びなんてわからないしなぁ。この世界に来る前も子供の頃はほとんど殺し屋としての訓練ばかりしていたからな。
「おい。そこのガキ。僕はエイルズ・テムジン。テムジン家の子供だぞ?僕を敬え」
こいついきなり偉そうだな。それにさっき部屋から出たはずのアクセクトがなんでか天井の裏に隠れてめっちゃ殺意向けてる。まぁ子供のすることだし多めに見てやろうよ。
俺はエイルズと仲良くしようと手を出すとエイルズは俺の手をはらい
「気安く触るな。僕はテムジン家の子供と言ったはずだ。僕はこんな小さな領の領主の息子の君よりかなり偉いんだ。まずは敬え」
......少しお灸をすえたほうがいいかもしれないなぁ?教育って大事だよね?
「そうかそうか。よくわかったよ。俺はサイト。サイト・ウルエルド。で?口だけの君を教育すればいいのかな?俺は」
「は?僕が君如きに教育されるわけないだろ?逆に僕が君を教育してあげるよ。外に出なよ」
エイルズは俺に言うと俺はエイルズと外に出て屋敷の敷地内にある広い場所でエイルズと向き合う。
「僕はテムジン家でも天才なんだ。君如きに負けるわけない。忠告してあげるよ。謝るなら今のうちだよ?」
忠告とは甘いやつ。子供だから仕方ないから。かるーく揉んでやるかな。
俺は手を前に出してくいくいとやるとエイルズは俺に近づいてきて回し蹴りを俺にしてくるが俺はその足を掴んで地面にエイルズを転がす。
「......え?」
「どうしたの?勝手に地面に転んだりして。俺は何も、いや足を掴んだだけだよ?」
「こ、この!おまえみたいな僕より身分の低いやつが僕より強いわけないんだ!」
エイルズは立ち上がった後俺に攻撃してくるが俺はやさーしく回避してあげた。全部回避すればわかってくれるかな?色々と。