VS盗賊
アクセクトは俺に剣を向けると俺に斬りかかるが俺はまず魔法で黒い鞭をつくり
「場所を変えようか。家を壊すわけにはいかないし」
俺は二人を魔法の黒い鞭で捕らえた後マングス街から出て、街の外にまで二人を連れ出すと
「ガキ!あまり大人を舐めるなよ!」
アクセクトじゃない方の男が俺にナイフで刺しにくると俺は男がナイフを持つ手の腕の軌道を変え自分の胸部に刺すようにした。
「がはっ!」
「まずは一人」
俺は自分にナイフが刺された盗賊の男のナイフを胸部を深く刺すよう腕を蹴り上げると男はそのままいきたえた。
「あとは一人かな。情報を大人しく吐くなら命だけは助けてあげるかもしれないよ。アクセクトさん」
「命乞いか。残念だがそれはできない。私にも朧の頭目としてのプライドもある。せめて抵抗はさせてもらうさ」
アクセクトは腰に装備していた剣を俺にかまえると俺に接近してくる。俺には武器はないけど魔法がある。だから魔法で武器を生成、銃をつくり
「くらえ。魔法弾」
俺は魔法でつくった銃で魔法の弾をアクセクトに撃つとアクセクトの右肩を貫きアクセクトは地面に跪く。
「うぐ。なんだ、その武器は」
「これは魔法で作った銃。銃のこと知らない?」
おかしいな。この世界の武器について調べていたら剣、杖、盾、槍、薙刀、ハンマー、太刀などあったし遠距離武器なら銃や弓矢、いろんなものがあったけど。
「魔法で銃を作るなど普通はできない。それに造形魔法で銃を作る奴なんて見たこともない。お前、本当に子供か?」
やべ、なんか怪しまれてる。でも確かにこんな銃をつくれたりしたら怪しまれるか?でも始末するからいいか。
俺は魔法で作った銃をアクセクトの頭に当てた後に
「遺言くらいは聞いてやるぞ。何が言ってみろ」
「......情けをくれるなら私を貴方様の部下にしていただきたい。部下にしてくださるなら私は貴方様の手足として動きましょう。朧も解散、もしくは私が頭目をおります」
俺に仕えたい?殺そうとした俺に?変わったやつだな。
「なんで俺に仕えたいんだ?命乞いなら即殺すぞ?」
「違います。貴方様の魔法に惚れました?」
魔法に惚れた?銃を生成して魔法の弾を作ってぶっ放しただけなんだが?
「こんなに造形魔法ができる人はさっきもいいましたが初めて見ました。だから惚れたんですよ」
「すまない。惚れたと言われてもそちら側に興味はなくて」
「最初に魔法と言ったはずです。私も普通に女が好きです。同性愛者ではないです」
真面目な顔で言われたけどわかってるよ。しかし真面目に答えてくるとは思わなかった。
「どうですか?私を配下にしてくださるなら私は貴方様に完全に服従し、貴方様の命に従います。どうなされますか?」
んー。どうしようかな。配下は欲しいのは確かだけどなー。よし、一つ面接的なことをしようか。
「わかった。それじゃ俺の質問に答えたらいいよ」
「わかりました。ではどうぞ」
アクセクトは俺に言うと俺はまず一番最初に大事な質問をする。
「まず一つめ。俺を裏切らないと約束するか?」
「もちろんです。うらぎることがあれば自ら腹をきります」
ふむ。その決意はよきことだ。アクセクト。今の答えで俺は少し気に入ったぞ。
「じゃ二つめ。お前は俺のために何をする?」
「盗賊からは足を洗います。そして情報収集をしようと思っています。そして情報を貴方様に提供させていただきます」
情報を集めてくれるのは確かにありがたい。俺はまだ表だっては動けないし裏でしか動くつもりはない。ならば情報を俺のために集めてくれるのは本当に助かる。最後の質問で決めようか。
「最後に。俺のために死ねるか?」
「もちろんでございます。貴方様につかえるために命を出せと言うならこの命惜しくはありません」
いやいや。使えるために命を差し出せってそんな鬼なこと言わないよ。そうするくらいなら俺がさっさと殺してる。だがアクセクトの覚悟はよくわかった。
「わかった。お前を俺の配下にする。これからは俺のために働け」
俺がアクセクトに言うとアクセクトは俺に頭を下げた後俺の前からさる。組織を解散させるって言ってたから今はいなくてもいいか。あいつなら戻ってくるだろうし。来なければ来なければで次に会った時は殺すけどね。
俺はアクセクトを逃した後家に戻り、部屋で着替えた後急いで就寝する。
次の日の朝カーミラ母様が
「サイトちゃん!サイトちゃん!朗報よ!盗賊が捕まったらしいわ!これで安心して過ごせるわね!」
カーミラ母様が俺に言うと盗賊の画像が載っている紙を俺の前に出しながら言った。
この世界は新聞的なやつもある。だから朝にこうして朝刊とか号外とかも普通に届く。郵便受けとかはないけどね。家の前にそっと紙を置いていくだけだ。風で飛ばされたりしないように細工はしてあるらしい。どんなもんかは知らないけど。