接触
「貴様ぁ!この高貴な僕にこんなことをしたことを覚えていろ!」
キャッサンは連れている護衛的な人と戻ってきた方向に帰っていく。腕を凍らされたままで。
「いやー。やってくれたね。君。オイラもだいぶスッキリしたよ。あいつ、今逃げ帰ったやつはこの中立都市に住んでる貴族、キャッサンって奴なんだけど冒険者ギルドを何回もなくそうとしたり、職員を脅したりと酷くてさ。オイラが威嚇してもなんにも意味はなかったんだよ。かなり助かったよ。えーと」
「サイトだ。よろしくな。ムールス」
俺はムールスの前に手を出すとムールスも俺の手を掴み握手をする。
「それじゃお礼ってわけじゃないけど都市の中を案内するよ」
ムールスは俺の手握ったまま俺たちに都市の案内を始めた。
サイト達がムールスに中立都市エルドの案内をされている中、とある場所にて
「おのれぇ!あの貧乏人よくも高貴な僕の腕を!」
腕を凍らされて逃げ帰っていた男、キャッサンは自らの屋敷で自分の部屋に入ると壁を叩きながら悔しがる。
「あいつだけは!あいつだけは許さんぼえ!この高貴な僕が!」
「もしもし。よろしいでひょうかぁ」
キャッサンの部屋に黒いワープゾーン的なものが現れそこに眼鏡をかけた男と背中に大剣を背負ったのが特徴な男が現れた。
「だ、誰だ!お前!なんで高貴な僕の部屋に」
「それに関しては謝りますわぁ。まずは名乗りますねぇ。私は傭兵貸し出ししています。バルトと申しますぅ。以後おみしりおきぉー」
バルトと名乗った眼鏡をかけた男はキャッサンに名刺を渡す。
「傭兵を貸し出ししている奴が高貴な僕に何ようかぼえ?」
「いやいやー。実は私高貴なあなた様のお力になろうと参上したしだいですぅ。私はあなたにこの傭兵を貸し出ししよう思いましてな」
「ふん。傭兵の手などかりんぼえ。それに貴様ら貧乏人に払う金ももちあわせていないぼえ」
キャッサンはバルトに言うとバルトは頭を下げ
「いえいえ。私はあなた様のお力になりたいのですからこちらの傭兵はただで貸し出しさせていただきますー」
「ただだと?嘘をつくなぼえ。高貴な僕は騙されんぼえ」
「いえいえ。騙すなんて滅相もない。あくまで善意ですよ。私どもはキャッサン様こそが中立都市エルドを治める人としていいと考えてますから」
バルトは頭を下げながら言うとキャッサンはニヤリと笑いながら
「それはそれはよくわかっているぼえな。まぁ話ぐらいは聞いてやるぼえ。貸し出しもただなら使ってやるよぼえ」
「ありがとうございます。それではまずこちらのキーストをおかしします。こいつを使ってキャッサン様の邪魔になるような奴らを切り伏せてください」
バルトは大剣を背中に装備している男を前に出すと
「ご紹介に預かりました。キーストでございます。キャッサン様。僕のことはいかようにもお使い下さい」
「それはいい考えぼえ。それじゃバルトとやら。こいつはありがたくかりるぼえ」
キャッサンはバルトに言った後キーストはキャッサンの近くに立ち、バルトは黒いワープゾーンの中に戻っていく。
「それでは私は帰りますんでー。キーストのことよろしゅう頼みますわ。良き報告をお待ちしてますわ」
バルトはそれだけいい残すとワープゾーンに完全に入り、バルトが入った後黒いワープゾーンは消えた。
「お前は使えるのかだぼえ」
「もちろんでございます。もしも使えなければ捨ててもらっても構いません」
キーストはキャッサンに頭を下げて言うとキャッサンはニヤリと笑い、キーストもキャッサンには見えないように軽く笑っていた。
俺たちはムールスから中立都市エルドを案内してもらった後、宿屋に戻ってその日はもう休むことにしたのだが、宿屋の部屋で別でエルドを調査していたアクセクトが俺の部屋にくる。
「サイト様。今日はお疲れ様でした」
「いや。俺よりお前の方がお疲れ様。何かいい情報は得られたか?」
俺はアクセクトに聞くとアクセクトは首を縦にふり
「良い情報は得られましたよ。都市についてはムールスに案内してもらっていたので私は違う方面の方でいろいろ調べてきました」
「それで?何かいい情報は得られたのか?」
俺はアクセクトに聞くとアクセクトは頭を下げ
「良い報告かは分かりませんが一つ、厄介なことがわかりました」
厄介なことか。それは良い報告ではないと思うが聞いておくにこしたことはないな。
「何がわかったんだ?教えてくれ」
「はい。それではまず、この中立都市エルドには厄介な貴族がいます。キャッサンとかいう気持ち悪い貴族です」
厄介なのか気持ち悪いのかどっちかにしてくれ。まぁ確かに気持ち悪い奴ではあったが。
「そのキャッサンがどうした?俺もあいつを見かけたが」
「サイト様もお見かけになりましたか。何かしましたか?」
「......したな」
あいつの腕を凍らせたがなんかまずかったのか?




