ガンスゥ村の賊
「君。大丈夫かい?」
俺は子供に手を近づけるとボロボロな服を着た子供は
「だ、大丈夫です。ぼ、僕のことは忘れてください!」
子供は勢いよく俺たちの前からさるとリリガを売っていた店の店員が
「にいちゃんら大丈夫かい?何も取られてないかい?」
「何も取られてないけどどうしたの?」
俺はリリガを売っていた店の店員に聞くと
「いやあいつら最近ガンスゥ村の近くにいついた賊に使われてる子供でね。店のもんなり金目のもんなりなんでもとるんだよ。子供は可哀想だがものをとるのはいけないことだから何とも言えないけどな」
ガンスゥ村にも賊がいるのか。どの村も大変なんだな。
俺は空を見上げながら思っていると俺に対し誰かが俺に近づいて話しかける。
「失礼ですがあなた様はサイト・ウルエルド様でございますか?」
俺に話しかけてきた女性の特徴は水色の長い髪が特徴で目の色も水色、スタイルも良く綺麗な水色のドレスを着ていた。
「確かに俺はサイト・ウルエルドだけどあなたは?」
「私ですか?申し遅れました。私はマリン。マリン・スルエルですわ。スルエル家の長女でございます。そして私の護衛であるハヤテですわ」
マリンと名乗った女性は隣にいた黒い服を着た男のことも紹介する。
「ハヤテだ。マリンお嬢様の護衛をさせてもらっている。以後お見知りおきを」
「マリンさんとハヤテさんね。それで俺に何のようかな?」
「私のことはマリンでかまいませんわ。私達ガンスゥ村の賊を倒しに行こうと思うのですが一緒にどうでしょうか?」
このお嬢様が賊を?
俺がマリンに対し思っているとアンナが俺の前に出て
「サイトー。私が賊を倒してこようか?面倒だけどね」
アンナが俺を呼び捨てしたのが気にくわなかったのかマリンの表情が急にけわしくなり
「そこの、サイト様の家のメイドの方でしょうか?主人を呼び捨てとはよくないとおもうのですが?」
「え?別によくない?そんなんうちらの勝手じゃん」
「いえいえ。サイト様を呼び捨てとはメイドとしてはよくありません」
アンナとマリンがにらみあいなんかばちばちってきれつ?的なやつが見えるような見えないような。女ってこえぇ。
「そ、それよりどうするんだ?いくのか?いかないのか?」
ハヤテは俺に近づき聞いてくる。さてどうしようか。俺は強いってことをあんまりバレたくないからな。
「でも俺そんな強くないですからあんまり役に立てないですよ」
「あ、大丈夫ですよ。夜に襲撃しますから。ハヤテに調べさせて今夜は賊は根城にしている洞窟にリーダーを含めて全員います」
マリンは俺に言う。夜か。夜なら一人で動けるな。マリン達とは別行動でやるかな。
俺は一人夜の段取りを考えていると
「大丈夫ですよサイト様。私とハヤテはサイト様の実力よくわかっていますから」
「じ、実力?俺がまさか弱いことがわかってるの?それで誘ってるの?」
「ははは。違いますわよ」
マリンは俺の耳もとにまで近づくと
「あなたがそこのメイドや今雇っている執事のアクセクトというかたよりかなり強いことはわかっています。ですから隠す必要はありませんよ」
この人アクセクトのことまで、アクセクトの実力も知っているならあながち言っていることは嘘じゃないかもしれん。なら
「わかった。夜に落ちあおうか。どこにする?」
「そうですわね。ガンスゥ村の入り口で落ちあいましょう。ではまた後ほど」
マリンとハヤテはそれだけ言うと俺とアンナの前からさる。
「何あの女。めんどくさいお嬢様。絶対泣き喚くのが仕事よ。あー。羨ましい」
それは羨ましくないだろ。泣き喚くのが仕事とか嫌だわ。
「サイト様。アンナ。ここにいたのか」
マリン達とは入れ違えでアクセクトが俺とアンナと合流する。
「アクセクトか。遅かったじゃないか」
「馬車の人と段取りをしていまして。何かありましたか?」
「あ、ああ。実は今日の夜な」
俺はマリンと会ってガンスゥ村の賊を討伐する話をすると
「マリン嬢ですか。確かにあの方ならあなた様の実力を知っていますよ。あの方は気に入った男性の情報を調べ尽くすストーカーですか?」
「......ストーカー?」
「はい。ストーカーです」
マジかよ。初めて会ったやつに会う前にストーカーされるとは。俺そんな有名になったつもりもないんだが
「マリン嬢は有名人が好きとかそういうわけじゃないんですよ。なんでも感覚的らしいですよ?あとマリン嬢は人を見る目がないとは外からは言われてますね。本人はその自覚はありませんが」
人を見る目がないか。確かに表向きの俺を見れば見る目がないかもな。殺しをしてる時の俺を知っているなら見る目はあるかもしれないけどな。
「それではとりあえず宿に向かいましょう。そして夜に村の前でそのマリン嬢とおちあいましょうか」




